パパの子育てが変わるために大切なのは“子どもを知ること”!?~日本こども成育協会×パパしるべ講座開発プロジェクト

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パパの子育てが変わるために大切なのは“子どもを知ること”!?~日本こども成育協会×パパしるべ講座開発プロジェクト

今年2月、日本橋ガレリアで行われたイベント「Sono-mama family Holiday」でご一緒した一般社団法人日本こども成育協会から、パパしるべに新たなオファーが届きました!

それは、パパたちに向けた新たな子育て講座の開発です

いったいどんな目的で、どうやって作っていくのか?

これからシリーズ連載としてレポートしていきます。

初回の今回は、なぜ我々にオファーしてくれたのか?

日本こども成育協会の理事、大塚千夏子さんに聞きました。

夫婦のやり取りは子どもにどう影響する?日本橋で開催「Sono-mama family Holiday」レポート
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もっと「子ども」のことを知ってほしい!

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パパに向けた講座を一緒に作りませんか?

パパしるべ編集長のジョージです。

ラジオの子育て番組で構成を担当したり、東京都大田区の両親学級で講師をしたり、NPO法人ファザーリング・ジャパンで活動したり、「あんふぁんWEB」や「日経DUAL」などでコラムを連載したり。

20年近く子育て業界で活動をしてきましたが、そのおかげでちょこちょこ講演に呼んでいただくことがあります。

そのひとつが、今年2月に日本橋で行われた「Sono-mama family Holiday」

どうすればパパたちは子育てに関われるか?親子関係をよくするにはどうしたらいいか?

など講演はいろいろなテーマがありますが、こちらでは「夫婦関係」についてのお話をさせてもらいました。

(最近、夫婦関係に関する講演のオファーが多いです)

ものすごくたくさんの人が聞きに来てくれて、とても楽しかったのをよく覚えています。

そんなひとときを共にした「Sono-mama family Holiday」の主催、一般社団法人日本こども成育協会から連絡が来たのです。

パパ向けの活動にこだわってきた我々と、パパに向けた講座を作っていきたいというのです!

なんてうれしいオファーでしょう!というわけで二つ返事で快諾。

すぐさまプロジェクトを動かし始めました。

「しまじろうのわお!」「ひらけ!ポンキッキ」の背景にあったもの

「しまじろうのわお!」「ひらけ!ポンキッキ」の背景にあったもの

日本こども成育協会理事 大塚千夏子さん

プロジェクトを始めるにあたってまずは、依頼主の話を聞かなければいけません。

そもそも日本こども成育協会はどんな目的を持って活動しているのでしょうか?

イベントでもたくさんお世話になった理事の大塚千夏子さんにお話を聞きました。

大塚:もともと保育園のデザインや設計をする会社を母体に2017年に設立したのですが、そのきっかけとなったのは、発達心理学のスペシャリストである沢井佳子先生との出会いです。

沢井先生は『ひらけ!ポンキッキ』の番組制作の心理学スタッフを経て、今では『こどもちゃれんじ』や、幼児教育番組『しまじろうのわお!』の監修をしていますが、その先生の話を聞いて気づきがたくさんあったんです。

子どもはどうやってわかることやできることを獲得しているのか?

発達心理学の中では研究や実証がされていて、それまで不思議でしかなかった子どもたちのことを、とても論理的に知ることができたのです。

『しまじろう』や『ポンキッキ』もそんな確固たる知見の元に作られていることにも驚きましたし、そりゃ子どもたちが夢中になるのも納得ですよね。

左が沢井先生。右は「Sono-mama family Holiday」の総合MCの料理芸人、クック井上。さん

大塚:子どもたちは大人が思っている以上に“子ども目線”で大人をよく見ていて、マネをしながら成長と発達をしていくもの。

発達心理学の中では基本的なことですが、子育てに関わっていく上でとても大事なことであると同時に、我々は子どものことを全然知らずに関わってきたことに気付きました。

かつては子どもだったはずなのに、大人になるとすっかり忘れていたんです。

そんな大事なことは、大人全員が知っていた方が子どものためにも社会のためにもいいことなんじゃないか?と考えるようになり、『子どもとはなんぞや?』ということを、学問的にも、また日常生活の中でも気づくヒントになる情報としても伝える“子どもを学ぶ場”を作る活動をしてきました。

そして、その学びをより多くの大人に広めていってもらう人を育成するために作ったのが『こども成育インストラクター』という資格です。

そもそも家庭のことを学ぶ機会は決して多くありません。

もちろん自分から育児本を読むこともできますが、レクチャーされる形で学ぶ機会があるとすれば家庭科の授業、そして出産前の両親学級くらい。

ただ、そこには「子どもとは?」という内容はほとんどありませんでした。

そして「子どもとは?」ということはとても知りたいことだと思います。

ママから子育て情報をもらうパパから脱出してほしい

ママから子育て情報をもらうパパから脱出してほしい

知ることがパパの入り口になれば

大塚:私たちは、子どもにとって愛着関係を築ける最も身近な存在として親がいると思っていて、それはママもパパも同じだと思っています。

ただ、今でも子育てにおいてはママがフィーチャーされることが多く、実際にこども成育インストラクターの講座を受けた人も圧倒的に女性が多い現状があります。

今のパパたちの中には積極的に子育てに関わろうという人が増えていると思いますが、それでも仕事の事情だったり、上司の理解が足りなかったり、子育てを後押しするような社会とは言えません。

家庭によって関わり方は様々ですけど、やりたい人ができない状況は良くないと思います。

また、興味はあってもよくわからないから関わることに尻込みしてしまうこともあると思います。

知ることで関わりやすい環境になったり、きっかけになったりすることもあると思います。

特に講座で伝えるのは発達心理学がベースなので、とても論理的。

こどもを目の前にして、感覚や経験をもとに動き理解する、というよりも、知識を得て理解したい、という『論理派』な人に伝わりやすいと感じています。

その代表格としてパパにスポットライトを当てました。

知らないことに手を出すのが難しいのは、男性も女性も変わらないことだと思いますが、そんな中でも社会的な圧力もあって女性はやらざるを得ないからやっているようなところもあるように感じます。

そこに、ちゃんと知識を得て参入障壁が下がったパパたちが加わることができればいいですよね。

単なる人手ではなく主体性のあるパパのメリット

では、学んで知識を得ることでパパは、家庭全体はどう変わる可能性があると感じているのでしょうか。

大塚:世の中ではパパの家事育児参画を促進することが求められています。

これは共働きが増える中で、シンプルに人手が増えることも大きなメリットだと思います。

ただ、それだけでいいのか、というところもあると思います。

あるイベントを通じて行ったアンケートで『子育ての情報をどこから得ているか?』という問いをパパにしたところ、97%と圧倒的だったのが『妻』つまりママからでした。

多くのパパたちは子育ての情報を、一度ママというフィルターを通して得ていて、結果的にママが主となりパパは指示を待つような関係になりがちなのが現状です。

パパが学んで自ら子育てに関わるようになると、一緒に遊んだりするだけのいいとこどりではなく、子どもとの日常生活の細部や、発熱、ぐずり対応など、大変な時にも手を出せるようになりますし、興味を持つことで観察することになり変化に気付けるようになると思います。

そうしているうちにママの指示を待つところから脱することができる、要は主体性が高まると思います。

そうなると、子育てについて夫婦で対等に議論したり対話したりすることもできるようになるので、子どもに関するコミュニケーションも増えます。

子どもは自分に目線をくれる人、きちんと反応してくれる人に対して愛着を持ちますが、それが一人でも増えることで家庭内の関係性がよくなることは期待できるんじゃないでしょうか。

またそんな関係性があってこそ学んだことは活きてきます。

何もしないのに知識ばかりあって、ああした方がいい、こうした方がいいという人は一番空気を悪くするように感じます。

Xでも『口出しだけする旦那にイライラする』というママの投稿をよく見かけますが、家庭内だけでなくそういう人は本当に困りますよね。

一方で、“妻に言われたことをやっていれば間違いない”と堂々と言う男性もいますが、正直指示を出すのも一苦労なんですよね。

言い方を考えたり、これならできるかな?と考えたりするのは、余計な作業。

何も言わずに自分で考えて動いてくれって話なんだと思います。

大塚さんも「主体性のあるパパは家庭にとっても、社会にとっても大切な存在になる」と話していました。

出動!パパしるべアンバサダー!

出動!パパしるべアンバサダー!

では、ここからどんなことをしていくのか?

パパ向けの新しい講座の基盤となるのは、現在日本こども成育協会が「こども成育インストラクター」を養成するために行っている「こども成育講座<食専科>」。

これは沢井先生の発達心理学を中心に、様々な分野の専門家が知見を集結させて設計されたもので、保育園や幼稚園でも家庭でもみんなが毎日している「食べること」を軸として子どもの成長と発達を学んでいく講座です。

今回はそういった知識をパパたちが獲得するためには、どのようにアレンジしたらいいのか?

それともまったく違う形の講座にした方がいいのか?など、フラットに構築していくのが目的なので、まずは基盤となる講座を現役のパパたちが体験してみることにしました。

そこで登場するのが、「パパって最高!」という我々が世の中に広めていきたい思いに賛同して、活動をともにしたいと手を挙げてくれた「パパしるべアンバサダー」たち!

8月の募集から長らくお待たせしてしまいましたが、応募してくれた方の中から食に興味があって、かつ比較的小さいお子さんがいるメンバーに協力してもらうことになりました。

もちろん私、編集長も加わっております。

実はすでにオンラインで講座を受け始めていますが、がっつり時間を取って学ぶなんて本当に久しぶりで楽しみです。

果たして、パパたちはどんな反応をするのでしょうか?

そして、どんな講座が出来上がってくるのでしょうか?

僕もとても楽しみですが、皆さんも楽しみにしていてください!

参考

こども成育インストラクターに興味がある方は、日本こども成育協会のHPをご覧ください!

日本こども成育協会

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