社交的な妻が自分には冷たい。夫婦仲を改善するコミュニケーションとは

パートナーシップ 学び コミュニケーション

社交的な妻が自分には冷たい。夫婦仲を改善するコミュニケーションとは

夫婦のコミュニケーションは永遠の課題。

本当に難しいものです。

時にお互い「自分には冷たい(素っ気ない)」と感じることもあるかもしれませんが、その背景にはどんなものがあるのでしょうか?

コミュニケーションの専門家でアドラー式子育ての熊野英一さんから、夫婦仲を改善するためのアドバイスをお届けします。

妻が外と家の中ではキャラが違う訳

妻が外を家の中ではキャラが違う訳

質問者
妻はママ友も多く、PTAにも関わっている社交的な性格です。

でも、家では子どもたちにはそこまでではないですが、私(夫)に対して、素っ気ない対応をすることが多くて、ちょっと納得がいきません。

これはどうしてなんでしょうか?

まず、ご夫婦のことを詳しく知らないので、残念ながらピッタリの回答をすることは難しいですが、あくまで推測も交えて答えさせてください。

アドラー心理学では、人生には、人間が生きていく上で、必然的に取り組んでいくこととなる3つの課題=タスクがあると考え、それを「ライフタスク」と呼びます。

3つのライフタスク

  1. 仕事のタスク
  2. 交友のタスク
  3. 愛のタスク

「仕事のタスク」は文字通り仕事など社会的な間柄の中で、一緒に取り組んでいくためのタスクですね。

「交友のタスク」は友達など仕事よりはもう少し近い関係の人とのやりとり。

ともに楽しんだり、助け合ったりする関係です。

そして、「愛のタスク」はさらに近い関係。要は家族です。

一緒に暮らしていく、また子孫を残していくために取り組んでいくものです。

それぞれのタスクは、関係性が違うのでアプローチの仕方や思いなどいろいろな違いがあります。

きっと、あなた自身もこの3つでは、違う顔を見せているのではないでしょうか?

きっと妻は仕事のタスクや交友のタスクにおいては、その場で必要なことを考えてしっかりとそれに対応しているのですが、家族に対しては、少しだけリラックスしている状況なのかもしれません。

タスクは、距離が近くなるほど「わかってくれるはず」と考えやすいので、ややコミュニケーションの丁寧さが低くなるケースがあり、そのためにうまく伝わらないことが出てしまいがちです。

信頼の裏返しとも考えられますが、甘えてしまうとも考えられますよね。

だからこそ「愛のタスク」は3つのタスクの中でもっとも難しいと考えられます。

「親しき仲にも礼儀あり」とは言いますが、実際にそれをするのは難しいということです。

夫婦が互いに関心を持って普段から接してますか?

夫婦が互いに関心を持って普段から接してますか?

そう考えると、もしかしたら、あなたが思っているのと同じように、妻は「夫は外で社交的なのに、家では素っ気ない」と思っているかもしれません。

妻のことを言う前にあなたは家でも、家族に対してもしっかりと礼儀を持って接していたでしょうか?

自分の価値観や考えを横に置いて、妻の目で見て、妻の耳で聞いて、妻の心で感じるという共感的な態度を取ってきましたか?

妻の関心に関心を持ってきましたか?

妻に対して、自分にも社交的に接して欲しい、という期待や要求をぶつけるだけでなく、妻の期待や要求にも応えてきたでしょうか?

もちろん、すべてを完璧にこなすのはとても難しいことですし、どちらかというとできなくて当たり前です。

でも、諦めずに取り組むことはとても大切なことです。

パートナーシップを良くするためには、絶対に努力が必要です。

まさに「夫婦円満は一日にして成らず」と言えるでしょう。

その努力のひとつは、まずしっかりと相手を観察すること。

人間は突然スイッチを入れたように急激に変わることはほとんどありません。

例えば、10キロ太ったとしたら、ある日突然10キロ増えるわけではないですよね?

少しずつ体重が増えていって、気がついたら10キロ太っていただけです。

もしも5キロ太った時点で、気づいていたら、元に戻すための努力を始められたかもしれませんよね。

10キロ戻すのは本当に大変です。

同じように、妻も急に素っ気なくなったわけではなくて、きっと、ちょっとずつ素っ気なくなってきて、気がついたらすごく素っ気なくなっていただけかもしれません。

途中で気づいていたらこんなに悩む必要もなかったかも。

もちろん毎日一緒にいると変化に気づくのは本当に難しいもの。

でも、丁寧にやりとりをしていれば、少なくとも今よりも早く気づけていたのではないでしょうか?

筋トレは嘘をつかないと言いますが、ほんの少しずつの努力を続けていれば、その積み重ねでいつかは成果を感じられるはず。

それと同じ事だと思います。

また、いろいろな夫婦の話を聞いてきて感じることは、そもそもお互いに夫婦としてどのような関係でいたいのか?

どんな距離感が心地よいのか?といった基本的なことを話し合ったことがない人たちが多いということです。

目指すもの、感じている事を共有しないと、努力の方向性もわかりません。

見当違いの努力は互いにとっていい結果を生まないはずです。

現状がどうであれ、まずはこれからどうしていくのか?

互いを否定することなく対話してみてはどうでしょうか?


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • そもそも家族で丁寧なコミュニケーションをとるのは難しいこと。まずは自分が丁寧にできているかを確認
  • 急に変わったわけではない。変化に気づけるように日々小さい努力を。
  • そもそもどこが二人の目指している状況なのか?向かう先を夫婦で確認

夫婦関係も健康も急に悪くなるモノではない…グサッとくる言葉ですね。

努力というよりも日々心がけることで、普段から自然と取り入れていくことができると長続きしそうですよね。

わかってはいるけど、なかなかできないものですが、ともに頑張っていきましょう!

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また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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