子どもの将来を考えたときにひとつのターニングポイントになる中学受験。
「中学受験をさせたいけれど、本当に子どもに合っているのか不安…」「逆に、させたくないと思うのは正しいのだろうか?」そんな悩みを抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。
いろいろ賛否はありますが、パパたちの中にはさせたいと思っている人とさせたくないと思っている人、どっちが多いのでしょうか?
その理由は?
公式LINEアカウントに登録しているパパたちにアンケートで聞いてみましたので、ご紹介します。
子どもを中学受験させたい?させたくない?
今の親世代は「受験戦争」という言葉が世の中に出てきた1980~90年代を過ごした人が多いので、するかしないかは別として「中学受験」は身近なものだったと思います。
あれからだいぶ経ちましたが、今でも中学受験はひとつのターニングポイント。
することのメリットもあれば、しないことのメリットもあるでしょう。
そんな中で、パパたちはどんな意見を持っているのでしょうか??
まずはズバリ、聞きました。
中学受験、させたいですか?させたくないですか?
どちらかというと中学受験はさせたいorさせたくない、どっちですか?
- させたい:47.1%
- させたくない:52.9%
今回はあえて「どちらかというと」という前提で2択とさせていただきました。
中間の意見もあると思いますし、まだお子さんが小さくてそこまでイメージしていないと思いますが、あくまで意向を聞きたかったからです。
結果としては、わずかに「させたくない」という人が多かったですが、かなり拮抗している状況です。
実際に中学受験をする子どもは、盛んと言われる東京都でも全体で見れば2割程度。
そう考えるとパパしるべユーザーのパパは中学受験に積極的な人が多いのかもしれません。
東京都トップの文京区がほぼ5割ということなので、そのくらいのイメージでしょうか。
それぞれの理由も聞いています、抜粋して紹介しましょう。
中学受験させたい
- 地元の公立の中学校のレベルが低そうだから(30代)
- 可能性を広げる上で必要な競争(40代)
- 選べるって大事(40代)
- 子どもが個性的なため、公立の環境に小学校時点ですでに馴染めていないから(50代)
- 受験する家庭は教育にも力を入れているため、問題のある子供が少なそうだから(40代)
- 公立中学の先生たちが多忙すぎて、いざ自分の子を任せられるかと思うと心配が多い。(ちなみに自分も教員です。)(40代)
- 合否はともかく、人生をかけて挑戦する機会を経験してほしいし、中学受験なら失敗しても巻き返せるレベルだと思うから(40代)
単純に「高学歴になるため」という理由ではなく、思ったよりも様々だったんじゃないでしょうか?
特に現役の先生からの声はなるほどという感じですよね。
また、「まだ巻き返せる」というのも考え方としてありなのかもしれません。
一方、「させたくない」はどうでしょうか?
中学受験させたくない
- 必要性を感じないから(40代)
- 幼少期は机に向かってする勉強よりも色々な経験をしたほうが良いと思う(50代)
- 地元の公立中学がそれほど荒れている印象がない(40代)
- 強要はさせたくない為。ただ、本人が受験したいのであれば、全力でサポートしたい。(40代)
- 近所の友達と同じ方が楽しいと思うから(30代)
- お金がかかるから。あと、小学4年から勉強漬けの3年間はかわいそう。(40代)
- 真面目な同級生とばかりではなく色んな価値観を持った友人と触れ合うことも大切だと思います。(30代)
- 受験より遊びやお友達の時間を大事にさせてあげたい(40代)
これもまた共感する人が多いと思います。
やはり小学生の間に勉強三昧になることへの懸念や、地元の友達との関係性は気になる人が多いようです。
パパの中学受験経験はどこまで影響するのか?
いろいろな声がありましたが、おそらくその考えに至った背景の一つにパパ自身の経験があると思います。
そこで今回はパパ自身の中学受験の経験についても聞いてみました。
パパ自身は中学受験をしましたか?
- した:23.5%
- していない:76.5%
中学受験を経験しているパパはおおむね4人に1人という結果。
また、経験したパパは「中学受験をしてよかった」と全員が回答しています。
よかったと感じる理由にはこんな声がありました。
- 現在も社会的立場(中小企業の代表)が似たような同級生が多く、有益な友好関係が続いているため。(30代)
- とにかく伸び伸びと過ごせた。同窓のつながりが今でも色濃い(50代)
- 素行の悪い人もいたが、楽しい学生生活だった(40代)
- 自分のときは準備をせずに受かって、良い学校環境を得られたから。(50代)
なるほど。
では、中学受験を経験してよかったと感じているパパが全て我が子にも「させたい」と答えているかというと、実はそうではありません。
中学受験を経験したパパでわが子には「させたくない」と答えたのは25%いました。
その理由は「親も子も大変すぎる」(50代)というもの。
これこそ、経験したからこその意見だと思います。
一方、自分は経験していないけどわが子には「させたい」というパパももちろんいて、それも自分が中学受験をしなかった経験で感じたことがひとつの要因になっているとも考えられます。
ちなみに、編集長自身は中学受験経験者で、受験してよかったと感じています。
また、それほど大変だった印象はなく、むしろクイズ大会みたいで楽しかったタイプです。
でも、二人の娘たちには中学受験を勧めませんでした。
理由はいろいろありますが、大きくは2つ。
やっぱり自分が中学から地元を出たことで、大人になって地元に友達がいなくて、あまり故郷という感覚が薄くて寂しいこと。
それと、今住んでいる地域で地域活動をしていると、公立の中学生たちと触れ合う機会もあって公立中学もいいなと感じたことがあったからです。
やっぱり「学歴は大事」だと思うパパは多いのか?
直接中学受験に紐づくわけではないかもしれませんが、そこには「学歴」に対する考えも影響している可能性が否めません。
そこで、パパたちに学歴に対する思いも聞きました。
学歴は大事だと思いますか?
- とても大事:8.9%
- ある程度は大事:82.4%
- あまり大事ではない:11.8%
8割を超えるパパが「ある程度は大事」と回答。
「とても大事」は少数で、「あまり大事ではない」を下回りました。
昔に比べて学歴至上主義的な考えは薄まっているようにも感じますが、現実的にはいらないとは言えないというところでしょう。
ちなみに「とても大事」というパパでも、わが子に対して「させたくない」と回答しているケースもありました。
「学歴重視=中学受験」という考えは短絡的だったかもしれません。
中学受験に関する悩み
今回も中学受験に関する悩みや困りごとを幅広く聞いてみました。
- お金がかかるところ(50代)
- 学校が少し遠く、一度できた友人関係を作り直さなくてはいけない(30代)
- 学費がかかる。(40代)
- 共働きでさらに下にも兄弟がいるためサポートできるか不安(40代)
- 妻がなかなか前向きではない。(30代)
- 塾への課金ゲームになっていることは社会問題(40代)
- 中学受験は不要と思っていますが、周りが受験し始めると流されそう…。(40代)
確かに間違いなくお金はかかりますよね…。
塾、授業料と入学金、場合によっては寄付金も。
さらに交通費も3年と考えるとバカになりません。
値上げ時代に悩ましいところです。
子どもへの教育も大事ですが、家計とバランスをとっていくことも大切ですよね。
今回もご協力いただきありがとうございました。
「パパのホンネ」アンケートは、パパしるべのLINE公式アカウントで実施しています!
ぜひこちらに登録してアンケートに参加してください!