「父親が子供と過ごせる時間は、生涯でたった3年4か月」——そんな数字に、焦りや不安を感じたパパも多いのではないでしょうか。
仕事が忙しく、平日はほとんど子どもと過ごせない。そんな悩みは現代パパのあるあるです。
でも、嘆いているだけではもったいない。
この記事では、アドラー式子育ての専門家・熊野英一さんが「短い時間を悔やむより、"今できること"」を具体的にアドバイス。
時間の使い方を見直すヒントを、一緒に考えていきましょう。
父親が子供と過ごせる時間が短い!と嘆く暇はない

パパ友から「一生で父親が子どもと過ごせる時間は3年4か月しかない」という話を聞きました。
実際に自分は長時間勤務なので平日はほとんど子どもと過ごす時間はなく、戦々恐々としています。
短い時間でも効率的に関係を良くしていく方法はないでしょうか?
仕事が忙しくて子育てできない、という悩みは現代パパのあるあるではないでしょうか?
一緒に過ごしたいけど、家族のことを考えると仕事も大切…なんとも悩ましいですよね。
でも、諦めることなかれ、今できることについて一緒に考えていきましょう。
父親は母親より時間が短い…どうしても不利な現実
「パパが子どもと過ごせる時間が、3年4か月しかない」
という話は最近よく耳にします。なんて短いのでしょう…考えるだけで寂しくなります。
一方で、同じ話の中で
「ママが子どもと過ごせる時間は7年6か月くらい」
だそうです。それでも短いと感じますが、パパと比べたら倍以上あります。
そもそも出産もしなければ、産後すぐはどうしてもママと過ごす時間が長くなりがちである以上、パパはどうしても不利な立場だったりします。
いろいろな研究では、子育てをする時間が短くても、ちゃんと向き合って真摯に対応することで愛着の形成などは問題なくできるというものもあります。
ただ、子どもが誰かを「信頼できる」と判断するには、やはり一定以上の時間は必要になります。
これはもう動物として当たり前のこと。
もしかしたら人によって短い時間でも効率的に良い関係を作れる人もいるのかもしれませんが、ここは効率を上げることよりも、なんとか時間を増やすことができないかと考えた方がいいと思います。
1日10分でいい!子供と過ごす時間を増やすコツ
子どもとの時間を増やすことを考えたとき、転職や異動、ひいては仕事を辞めることまで視野に入れる方もいます。
もちろんそれもひとつの選択肢です。
ただ、それはあまりにもリスクがあるし、精神的にも負担になりやすいもの。
確かに劇的に時間が増える可能性はありますが、いきなりそこまでしなくてもいいと思います。
子供と過ごす時間を増やす方法
例えば、今よりも10分朝早く起きて子どもといる時間を作ったとします。
1年365日のうち、平日が260日だとして、1年間で子どもと過ごせる時間は2600分=43.3時間も増えます。それが20年で866時間。これはだいたい36日で1か月以上になります。
つまり、10分時間を作るだけで、何もしなければ一生で3年4か月だった子どもとの時間が、3年5か月になります。
たかだ1か月かもしれませんが、子どもと過ごせる時間だったらとても大きいですよね。
嘆いている暇があるなら、まずはその時間を子どもに捧げましょう!
子供と過ごす時間を増やすカギは、時間の使い方の見直し

急な会議には対応できるのに、なぜ子育ての時間は作れない?
もしもあなたが大切な取引先の人からの強い要望があって、会議をする時間を求められたら、なんとかやりくりしてその時間をひねり出すと思います。
しかもそれは1時間でもなんとかしますよね。
ほとんどの人は限界まで忙しいと感じていても意外と時間を作ることができるものです。
そもそもそうやって時間が作れない場合は、一人で抱え込んでしまっていたり、必要以上のこだわりを持っていて時間がかかっていたり、何かしらの問題がはらんでいる可能性が高いと思います。
質問の中では子育ての方に効率アップを考えていますが、本当に考えるべきは仕事の方のように感じます。
また、家事もしかり。同じようにまだまだ効率を上げられる可能性はあるはずです。
もしかしたらどこかで「忙しすぎて時間を作るのは無理」と決めつけているところがあるかもしれません。
子供と過ごせる時間の半分は小学校まで。今やるべきこと
パパが子供と過ごせる時間
パパと子どもが過ごせる時間のほとんどが、“子どもが小さいころ”であること。ある調査では、
「子どもが小学校を卒業するまでの間で、50%以上になる」
とも言われています。
言うまでもないことですが、「仕事が落ち着いてきたらもっと一緒にいる時間を作ろう」と思っても、待ってはくれないのです。
それだけプライオリティが高いものなんです。
急な会議と同じくらい、いやもしかしたらもっと重要なんだと思います。
だとすれば、ここはひとつ、徹底的に時間の使い方を見直してみてはどうでしょう?
パートナーや信頼できる友人などにも相談して、自分では見えていない効率化できるポイントを探るのもいいでしょう。
仕事の仲間や家事の外部サービスなど、いろいろな手段を使うこともいいでしょう。
実際にどのくらい時間が捻出できるかはわかりません。
でも、何よりあなたがそうやって真剣に時間を作ろうとしている姿勢こそが、わが子に伝わると思います。
たとえ、それはすぐでなくても、大人になった時に「パパはこんなに努力していたんだ」と気づくこともあると思います。
まずは一歩踏み出してみてください!
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 子育てに効率化を求めるより、仕事の効率化を考えよう
- 自分の時間の使い方を徹底的に見直して、10分でも時間を作ってみよう
- 周りの協力も得ながら頑張れば、その姿勢はきっと子どもに伝わるはず
いろいろなパパの話を聞いていても、「もっと子どもに関わりたい」という話は本当によく聞きます。
きっとすでにいろいろな努力や工夫をしているとは思いますが、あと一歩踏み込んでみてもいいかもしれません。
お互い頑張っていきましょう!
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

