子供2人の保育園の送り迎えが大変!スムーズに帰ってくれる方法は?

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子供2人の保育園の送り迎えが大変!スムーズに帰ってくれる方法は?

兄弟や姉妹がいるのはにぎやかで楽しいもの。

でも、年の近い子どもたちを保育園に同時にお迎えに行くと、時間がかかったり帰るのを嫌がったり、なかなかカオスな展開になりがち。

今回はそんな保育園の送り迎えに悩むパパに、コミュニケーションの専門家でアドラー式子育ての熊野英一さんからのアドバイスです。

スムーズに帰れる方法なんてあるのでしょうか?

なぜきょうだいはこんなにも違うのか?

なぜきょうだいはこんなにも違うのか?

質問者
子どもが3人います。

そのうち二番目の5歳の次女と一番下の2歳の長男が同じ保育園に通っていて、いつも一緒にお迎えに行くのですが、下の子をピックアップした後で、次女のところに行くとなかなか帰ろうとしてくれず、困っています。

下の子は早く帰ってご飯を食べないといけないし、全体的に寝る時間も遅くなってしまうので急ぎたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

ちなみに長女が保育園にいた時は、スムーズに一緒に帰ってくれたのに。

何かいい方法はないでしょうか?

遊びたい盛りの子どもたちは、ひとりのお迎えでも大変ですから、2人となると格闘している姿を想像するだけで応援したくなります。

まず、前提として兄弟や姉妹の違いについてお伝えします。

同じ親から産まれて、育った環境にもそれほど違いはないはずなのに、なぜ兄弟や姉妹でこんなにも性格や行動パターンが違うのか?

これはもう多くの親、いやむしろ全ての親が感じていることでしょう。

以前も伝えたことがあると思いますが、アドラー心理学では子どもがどんなキャラクターで生きていくかを「ライフスタイル」と表現していて、それは9~10歳くらいまでに子ども自身で決めると考えられています。

そしてこの「ライフスタイル」を決める要因は様々ですが、その一つに「兄弟姉妹関係」があります。

同じ親、同じ環境だとしても、第一子か第二子といった要因はとても大きな違いです。

例えば第二子の場合、子どもがライフスタイルを決める上で、第一子とは違うキャラクターを選ぶことがほとんどだと思います。

子どもは親からの注目をあびることを求めますが、すでに家の中にいるキャラクターで、しかも先に産まれたからこそ自分よりなんでもできる第一子と同じ道を選ぶことは、ハードルが高く、ちょっと違うキャラクターを選んだ方が生きやすいというわけです。

だから、どちらかというと対照的な性格になりやすいのです。

なので、第一子の時にはこんなことなかったのに、ということが起こり、親たちが戸惑いがちになります。

ちなみに第三子以降の場合は、また全然違うキャラクターを選ぶこともあれば、時には上の2人のいいところを選んだハイブリッドのようになるケースもあります。

上の子と対話してパパに協力してもらおう

上の子と対話して協力してもらおう

では、そんな2人のお迎えはどのようにすればスムーズになるでしょうか?

5歳の子にとって、もっと遊びたいという気持ちはとても大事なことですし、親としても楽しく遊んでいることはいいことだと感じますよね。

一方で、親としては成長のことを考えると早く寝ることは大事だと思いますし、そのために時間をとりたいので早く帰りたい。

つまりどちらも大切にしたいことではあります。

アドラー心理学では、子どもの言いなりになってしまうことも、親の言い分を押しつけてしまうことも、どちらもいい方法ではないと考え、両者が協力してできるだけ納得できる形で折り合いをつけることを目指したいと考えます。

であれば、まずは対話からはじめましょう。

まずは、自分が考えていることやこうしてほしいと思っていることを伝え、一方では相手がどうしたいのか?ということを聞く。その上で、どうしたら両方とも納得できるかを話し合うのです。

個人差はあると思いますが、5歳の子でも、練習を重ねればできるようになることです。

そして、話し合った時に何かしらルールを決めるといいと思います。

例えば、迎えに行った時にタイマーをつけて、「10分は好きにあそんでいい」とするとかもいいでしょう。

大切なのはこのルールを“事前に”決めることです。

その場で急に言われても心の準備が出来ていないので対応は難しい。

これはきっと大人でも同じですよね。

なので、対話はできるだけお互いがリラックスしている時がオススメです。

お風呂に入っているときとか寝る前の時間とか、そういうときであれば、冷静に話すことができるはずです。

そして、今回のケースで言えば、もうひとつ提案したい方法があります。

質問を見ると、下の子のお迎えに行ってから上の子のお迎えをしているようですが、それを逆にしてみるのもいいと思います。

上の子に下の子のお迎えを手伝うというミッションを与えてみるということです。

子どもの個性にもよりますが、役割を与えることで、その子にとっては認められるチャンスが増えるためスムーズに動いてくれる可能性は高まるのではないでしょうか?

とくに第二子に限らず、上と下に兄弟や姉妹がいる中間子は、親の注目を独り占めした経験がないため、より親の注目を引こうとする傾向があると言われています。

それが注目を引きやすい不適切な行動に繋がる場合も多いとも言われるのですが、下の子の世話をすることで注目を集めることができると感じられると、がぜんやる気を出してくれることも多いのです。

よくないのは、それまでの経験をもとに「この子には対話は難しい」と決めつけてしまうことです。

親の「どうせできない」という気持ちは子どもに伝わります。

その上で「そうだよできないよ!」と不適切な行動をとると、結局パパがなんとかしてくれる、というスキーム。

実はそれが「手の焼ける次女キャラ」を選んでいる次女にとっては居心地がいいのかもしれないです。

まずはそこから脱することが大事。

そのためにも向き合って対話することをやってみてください!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 第二子以降は、家にいないキャラクターを選択することが多いので兄弟や姉妹のキャラクターが違うのは必然
  • その場ではなく、事前にリラックスした状態で話し合い、親子で協力するためのルールを作っておく
  • 次女に役割を与えてやる気を刺激する
  • 「どうせできない」と決めつけずに根気よく話し合っていく

保育園のお迎えに限らず、兄弟や姉妹を育てるのは本当に大変なことです。

今回のアドラー心理学をもとにしたアドバイスだけでなく、いろいろな方法やコツはありますが、まずはそれを使うことを考えるための余裕が必要ですよね。

イライラしてしまうのもわかりますが、まずは深呼吸を忘れないようにしましょう。

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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