受験失敗で落ち込む子に親の対応は何が正解?アドラー流「NG3つ」と共感のコツ

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受験失敗で落ち込む子に親の対応は何が正解?アドラー流「NG3つ」と共感のコツ

受験シーズン真っ只中。希望通りに進むことができれば、それはもう家族みんなで喜べばいいのですが、どれだけ頑張っても思い通りにならないこともあります。

もし受験失敗となった時、親の対応ひとつで子どもの立ち直りや次の一歩は大きく変わります。

今回は、我が子の受験を目前に控え、もしも落ちてしまったらどう接すればいいかと悩むパパからの相談。

親がやって位はいけない3つのNG行動と、合否の受け止め方と“共感”の声かけで支える方法を、アドラー式子育てのスペシャリスト熊野英一さんが解説します。

受験失敗時に親がやりがちな3つのNG行動とは!?

受験失敗時に親がやりがちな3つのNG行動とは!?
質問者
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小6の長男がわが家で初めての受験生となっています。

親としては本当にドキドキです。

一番心配なのは落ちてしまった時にどう対応したらいいか?

自分も受験を経験していますが落ちた時は本当に辛かったので、何かアドバイスをいただけたらうれしいです。

受験は本人たちが大変なのはもちろん、親にとっても大きな負担がかかりますよね。

もちろん、まずはうまくいくことを信じてほしい、という気持ちもありますが、心配される気持ちも痛いほどわかるので、一緒に考えていきましょう。

大谷選手も7割うまくいってない

言うまでもないことですが、人生は長く、全てが思い通りにはなりません。

むしろ、思い通りにいかないことの方が多いかもしれない、というのはきっとパパもわかっていることだと思います。

今や世界を代表する野球選手になったドジャースの大谷選手だって、打率は3割程度。

もちろんこれはすごい数字なんですが、よく考えてみると7割近くはうまくいっていないということでもあります。

大谷選手で3割なのであれば、我々だったらどうなんでしょうか?

比べることではないかもしれませんが、ひとつの考え方として、そのくらいに思っていると少しは気が楽になるかもしれません。

もちろん、だからといって息子さんに「うまくいかなくて当たり前」なんて言うのはまた違いますし、そんなことを言ったら息子さんの気分も悪くなるので良くないと思います。

では、まだうまくいかなかった経験が少ない子どもに対して、親としてどう接していくかについて具体的に考えていきましょう。

親がやってはいけない3つのNG対応

NG対応1:同情する

落ち込むわが子を見て思わず「あんなに頑張ったのにうまくいかなくてかわいそう」と言いたくなる気持ちはわかります。

ただ、子どもは同情して憐れんでほしいとは思っていないケースがほとんどです。

「かわいそう」と言われるのは「弱いもの」と認定されていると感じてしまうからです。

NG対応2:自分の話をする

落ち込んでいる気持ちを考えて「わかるよ、その気持ち」と寄り添う人も多いと思います。

それ自体が悪いことではないですが、そこに続いて「パパもね、落ちたとき辛かったよ」と自分のケースを出す人も多いのではないでしょうか。

息子さんとパパは別の人間です。

同じように受験でうまくいかなかったとしても、同じように感じていることはまずありません。

パパの話を持ち出すということは、本当の意味で子どもの心に寄り添えているか微妙に感じます。

NG対応3:アドバイスをする

もしかしたら受験に臨んでいる段階で、パパから見たら「もっとこうしたらいいのに」と思っているところがあったかもしれません。

だからといって落ち込んでいる息子に対して、「もっとこうしていたら結果は変わったかもしれない」と言っても、傷口に塩を塗り込むようなもの。

特に避けてほしいことだと思います。

どうでしょう?

受験に限らず仕事などでもあなた自身がうまくいかなかったときに、上司や先輩からこのように言われたらいい気分はしないと思いませんか?

受験失敗した時こそ親ができるアドラー流「共感」とは

受験失敗した時こそ親ができるアドラー流「共感」とは

自分の価値観や感情から一度離れてみる

アドラー心理学では「共感」をとても大切にしますが、アドラーはそんな「共感」についてこんな言葉を残しています。

アドラー心理学のポイント

「共感とは、相手の気持ちを自分の気持ちのように感じる力だ」

「共感」は相手の感情に寄り添いながら、対等な立場で理解しようとする態度です。

上から目線で相手を憐れむ「同情」はさらなる落ち込みにつながりかねません。

また、本当に落ち込んでいる相手に寄り添い、その状況を理解すれば、自分の話をするよりも相手の話や気持ちを聞くことに集中するでしょうし、求められてもいないアドバイスをすることもないはずです。

NG行動は全て「共感」から外れていることが問題なのです。

話したい、泣きたい、情けない、悔しいなど、子どもはそれぞれ感じていることがあるはず。

それはあなたとは違うかもしれませんが、その気持ちを認めることこそ「共感」だと思います。

「自分なら」という気持ちを優先すると、相手が求めていない姿勢になってしまいがち。

気持ちを分かち合おう、感じようという姿勢でそばにいるうちに、少しずつ子ども自身から何かを感じられると思います。

“いい親になろう”を手放すと、言葉が届きやすくなる

全てのケースとは言いませんが、こういう時になんかうまいことを言って、落ち込んだ子どもを見事に立ち直らせたいいパパになろうと考えてしまう人は多いように感じます。

子どもを立ち直らせたいという思いは大切なことですが、いいパパになろうとしている時点で、ベクトルはもう自分に向かっています。

だからこそ、実際は子どもにとって必要な言葉を送ることが難しく、むしろずれた言葉が出てきてしまいがちです。

うまくいかなくて落ち込んだことはもう起きてしまったこと。

問題はこれからどうするか?

ただ、それはあくまで子ども自身が自ら立ち直り動き出す必要があります。

まずは子どもを信じてその時を待つことが大切です。

大切なのは相手の気持ちを尊重しつつ、あなたの気持ちを理解したいと示すことです。

共感して応援してくれる人の存在こそが、立ち直る勇気を与える支えになるので、そのことを意識してみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 3つのNG行動は…①同情する ②自分の話をする ③アドバイスをする
  • 子どもに共感し、対等に寄り添う
  • いいパパになろうとしない

正直なところ「こういう時こそパパがなんとかしてやる!」と力が入ってしまいますよね。

でも、その時点で見ているところが違うと言われて納得しました。

しっかりと子ども自身のことにベクトルを向けていきましょう!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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