子育てをしている人たちにとっての大きな関心事である「児童手当」。
今後拡充されること見通しにはなっていますが、それを有効に使うためにみんなはどうしているのか?
今回は公式LINEアカウントに登録している1,500人のパパたちに、皆さんの現状と意見を聞きました。
児童手当を貯める人が多数派。気になる貯金方法は?
まずは、現在それぞれのパパが受け取った児童手当をどのようにしているでしょうか?
児童手当はどのようにしていますか?
- 全額貯金:54.1%
- 一部貯金、一部子どものために使っている:5.4%
- 使い方などをあまり意識していない:16.2%
- 普段の生活費に消えている:8.1%
- 全部子ども関係に使っている:10.8%
- その他:5.4%
ある程度、予想通りかもしれませんが、貯金をする人が多数派。
ただ、もっと圧倒的に多いかと思いきや「一部貯金」を含めても6割程度で、あまり意識していない人や普段の生活に消えている人も4人に1人程度いることがわかりました。
では、多数派である貯金をしている人たちの目的はなんでしょうか?
貯金の目的はなんですか?
- 子どもの教育のため:52.0%
- 将来子どもに渡すため:32.0%
- 子どもが好きなことをするため:8.0%
- 具体的に目的は決めていない:4.0%
- 家族全体で使う貯蓄のため:4.0%
2021年に実施した貯金に関するアンケートでも、目的の1位は教育資金でしたが、当時の結果では6割を超えていました。
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それよりは少しだけ割合は減ったものの、やはり教育への備えは親が考える定番であることは変わりません。
今後、大学までの教育費は無償化される方針がありますが、いわゆる学校教育以外の部分でもお金がかかる可能性はあると考えている人もいると思います。
ちなみに現行の制度でも、児童手当は一人当たり200万円近く(第3子以降は約250万円)になりますが、それを、将来子どもに渡すことができたら、かなり大きなサポートになりそうですよね。
また、児童手当を有効に使うためにパパたちはどんな工夫をしているのでしょうか?
児童手当を有効に使うために、何かしている工夫があれば教えてください
- 児童手当入金のみの専用口座を作成した。(第一子:幼児 40代)
- 貯金口座に移動している。(第一子:20歳未満 40代)
- 口座を別にして分かるようにしている。(第一子:乳児 30代)
もっとも多かったのは、専用の口座を作るという方法。
確かにこうすれば明確に積み立てられていく様子もわかりますし、貯めやすい工夫だと思います。
一方、貯めるだけではない意見も多かったです。
- 学資保険をドル建てにしている。(第一子:未就学児 30代)
- 毎月定額積立投資信託。(第一子:小学校高学年 40代)
- 来年からはNISA掛け金が増えるので、そちらに回そうかと思っている。(第一子:未就学児 30代)
投資などへの関心は高まっていますが、子どもに関する資金についても検討したり、すでに実施したりしているパパも結構いるようです。
確かにNISAは気になりますよね。
他にはこんな声も。
- 児童手当は、ないものとして考え、基本的には成人になるまで使わない方針。(第一子:幼児 30代)
- 普通に日常生活の助けとしている。何の手当だからと考えず、家族の生活用口座にそのまま入れて食費やおむつ代など区別せず普通に使う。(第一子:未就学児 40代)
子どものために積み立てるのは確かに理想的かもしれませんが、日常生活も大事ですよね。
児童手当という言葉にとらわれないという考えもありかもしれません。
パパたちが望むのは〇〇手当
また、今回はいわゆる全方位的な児童手当ではなく、もっとピンポイントな手当てがもらえるとしたらどんな手当が欲しいかも聞いてみました。
パパたちはどんな手当を望んでいるのでしょうか?
ピンポイントにこんな手当てがあったらいいなと思う子ども関係の手当は?
- オムツ・おしりふき手当。(第一子:幼児 30代)
- オムツなどの消耗品の手当があるとうれしい。(第一子:乳児 30代)
- オムツ手当。布おむつを選ぶ人を除いて、全ての家庭に必要なものだから。(第一子:未就学児 30代)
- ミルク手当、おむつ手当。(第一子:乳児 40代)
圧倒的に多かったのが、オムツを中心とした乳幼児期の必需品への手当。
これはもう誰もがありがたいと思うものですよね。
実現をすることを切に願うばかりです。
その他にはこんなバリエーション豊かな手当のアイデアが届きました。
- おもちゃ手当。(第一子:小学校低学年 30代)
- チャイルドシート手当、ベビーカー手当。(第一子:幼児 30代)
- 移動手当(車や自転車、電車、ベビーカーなど)(第一子:小学校低学年 30代)
- 子どもの旅費手当。子ども代を含めると旅行に行くにもかなりお金がいるため。(第一子:未就学児 40代)
- 習い事手当。(第一子:未就学児 40代)
- 制服や体操着など学校用品の手当。(第一子:小学校低学年 40代)
- 入学の際にいろいろかかるので、制服手当てはあるといいですね。(第一子:未就学児 30代)
- 洋服手当(成長にあわせて買い替えが早いため)。(第一子:幼児 40代)
- 一人暮らし手当。大学生になって一人で生活する場合は、その生活費に補助が出ると良いと思います。今は親の資金力によって子どもが進学を諦めたり、進学しても生活費のために勉強する時間を奪われたりしている状況なので…。(第一子小学校高学年 40代)
習い事や制服などの学校関連のアイデアが多かった印象です。
だいぶ先の話かもしれませんが、一人暮らし手当も教育に紐づくものですよね。
そして、洋服も悩ましいところ。
本当にすぐ成長して着られなくなってしまいますよね。
旅費も、貴重な体験を後押ししてくれるような制度になるとありがたいです。
その他にはこんな声がありました。
- 使い方を限定されると使いづらい。(第一子:成人 60代以上)
- 児童手当は助かるが、更に用途別の金銭手当を作るより、園なり学校で使うものは備え付けで用意してくれる物品手当がありがたい。(第一子:未就学児 40代)
使い方の限定には賛否があると思いますが、そうしないと際限がなくなってしまいそうにも感じます。
また、教育機関が使える仕組みというのもひとつのアイデアですね。
最後に、もっと自由に児童手当に対する意見も聞きました。
児童手当について、感じていることやもっとこうしてほしいというものがあればお書きください
- もう少し金額が上がればなと思う。(第一子:乳児 30代)
- 金額を増やしてほしいし、所得制限も納得できません。(第一子:小学校低学年 40代)
やはり、金額アップや所得制限の撤廃が意見の中心でした。
この辺りは今後も議論が続いていくことだと思いますが、どこまで望むべきかという部分は悩ましい問題かもしれません。
その他にもいろいろな意見が届きました。
- 3歳以降に支給額が下がるのが理解できない。3歳からが色々とお金が必要になるのに。(第一子:未就学児 30代)
- 家庭に配布せず自動的に小学校、中学校の各種費用に充てて貰うという選択肢があっても良い。(第一子:未就学児 40代)
- 児童手当が拡充された際、当時の政権の力不足で年少扶養控除が撤廃されました。そこを戻してもらいたいですね。(第一子:小学校高学年 40代)
- 手当もだが、必要なお金はもっと補助をつければ良いかと。(第一子:小学校低学年 30代)
- 終了期間が年度末なのが謎。生まれた月によって支給額が異なるのが変。18歳の誕生月までで良いのではないかと感じる。(第一子:小学校高学年 40代)
- 少額でも貰えたのは有り難かった。(第一子:成人 60代以上)
- 待機児童状態の場合、支給額をあげてほしい。(第一子:幼児 30代)
- 頂けるだけでありがたい。ただ、夫婦ともほぼ同収入だが、毎年収入が上になる方が変わるたびに手当の受取人の変更手続きが必要なのはやめてほしいし、お互いに無駄な手間ではないか。(第一子:未就学児 40代)
純粋に金額以外にも手続きなどについても要望がありました。
こうしていろいろな声が上がっていくことが、よりいい環境になっていくための第一歩。
ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
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