夫婦円満のヒント!アドラー心理学に学ぶパートナーシップとは

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夫婦円満のヒント!アドラー心理学に学ぶパートナーシップとは

11月22日は「いい夫婦の日」ですね!

何をもって「いい」とするかは、それぞれの夫婦によると思いますが、いい夫婦であることを願っているのは、みんな同じではないでしょうか?

今回はアドラー心理学に基づくコミュニケーションの専門家で、最近、アドラー子育て・親育てシリーズの第3巻「夫婦の教科書 〜愛に向き合い、家庭をつくる〜」(アルテ・刊)を出版した熊野英一さんに、なぜアドラー心理学が夫婦円満にのヒントになるかを聞きました。

夫婦問題の根源はパートナーシップ

夫婦問題の根源はパートナーシップ

「結婚は、幸福を保証しない」と言われたら、皆さんはどのように感じますか?

日本の現状をみると、男女ともに未婚率が上昇し続けています。

一方で、「婚活」という言葉が一般化したように、出会いやつながりを求める風潮も根強いのが現状です。

ですから「結婚はしたいが、結婚するのが難しい」という人が増えていると考えられます。

一方で、ようやく結婚にたどりついたと思いきや、子育て、介護、親族づきあいや仕事と家庭生活の両立、経済的な問題などが表面化。

加えて、セックスレスや浮気・不倫といった性の問題により、関係が険悪になったりする夫婦は後を絶ちません。

そして、そうした諸問題を解決できない結果として、離婚するカップルも増加傾向にあるので、結婚それ自体は幸福を保証するものでないという主張に説得力はありそうです。

ちょっとネガティブな話になってしまいましたが、私は結婚を否定したいのではありません。

私自身、離婚を経験していますので、夫婦双方にとって幸福な結婚生活を継続することの難しさは身にしみています。

一方で、様々な学びと実践を通して、パートナーとの間にわき出てくる諸問題を解決する手立てがあることも確信するに至りました。

日本人が現在抱える最大の課題は、行きつくところ「パートナーシップ」(つながり)ではないかと私は考えています。

「パートナーシップ」(つながり)

子どもたちから老人まで、私たちは他者とのつながりを求めながらも、そうした関わりの中で他者を傷つけ、他者に傷つけられることを恐れ、つながることを回避しようとしています。

この「恐れ」がもたらしている現代日本の諸問題を列記してみましょう。

他国に較べて自己肯定感の低い子どもが多い現代の日本では、不登校の児童・生徒数が増加し続け、若者の自殺数も増えているというデータが出ています。

結婚・出産に関しては、晩婚化、非婚化、未婚化と言った外国語には無い日本固有の言葉が生まれ、その結果としての少子化トレンドはどうやらこれからも続きそうです。

高齢化と少子化が同時に進む中、減り続ける若い世代に、増える一方の社会保障の負担を背負わせようとするのは無理な話です。

かつては、「年功序列」と「終身雇用」という特異な仕組みを活用して世界のトップランナーとなった日本企業は、そうした過去の強みを手放さざるを得なくなりました。

かと言って新たな強みを構築できないまま、グローバルなビジネスの世界で欧米諸国や急成長するアジア諸国の企業に後塵を拝する一方となっています。

このまま他者とのつながりを恐れ、結婚・出産・家族の形成を回避していれば、人口減少は止まらりません。

いつの日か日本人はゼロになる可能性があるこの状況を見つめたとき、日本人にとって「パートナーシップ(つながり)の回復」がいかに大きな課題であるか、疑う余地は無いように思います。

他者の中で最も身近な存在が「夫婦」

他者の中で最も身近な存在が「夫婦」

他者とつながることを避けて、新しい何かを生みだすことができないのは自明の理です。

第一次世界大戦に軍医として従軍したアドラーは「なぜ人は戦うのか?」と過去を振り返るのではなく「どうしたら、人は仲良くできるのか?」という問いだてをし、その思想をアドラー心理学として体系立てた未来志向の人です。

皆さんが抱える人生の諸課題(ライフタスク)は、簡単に言えば「どうしたら、私はあなたと仲良くできるのか?」という問いへの答えを見つけることです。

パートナーシップに悩むあなたにとって、アドラーの教えはヒントになりそうではありませんか?

ここまで言ってきた「他者」の中でも最も身近な存在であり、長い時間をともにするとともに、一緒に人生を歩んでいくのが、いわゆるパートナー、多くのパパにとってはそれが妻だと思います。

つまり、先ほどの言葉を使えば、アドラーの教えは「どうしたら、私は妻と仲良くできるのか?」ということに深く寄与しているのです。

夫婦の争いや行き違いを戦争になぞらえるのはいささか大げさかもしれませんが、基本的な考え方には似ている部分があると感じています。

他者の中で最も身近な存在が「夫婦」

私たちは妻をはじめとする、他者とのつながり無くして生きていくことはできません。

それゆえ人生のあらゆる「課題(ライフタスク)」は、他者とのつながりから生じるものであること。

そしてその課題の対処には、自身のあり方を見直し、他者を受け入れて、勇気を持って協力・協調していくこと。

つまり「共同体感覚」を発揮することが大切です。

私は、そういったことを含め、人間関係やコミュニケーションを良くするためのコツや考えを体系化した「アドラー心理学」が、夫婦の課題を改善するために役立つのではないかと考えています。


熊野さん、ありがとうございました!

アドラー心理学が、戦争という極限状態を経て生まれた仲良くするための方法とあれば、そのメソッドには夫婦にも応用できるところがあるという考えは確かに納得できるところがありそうです。

次回からは熊野さんがアドラー心理学による「勇気づけの子育て」を実践するうえで、さらには、幸福な家庭を築くうえで目をそらすことのできない、夫婦のパートナーシップに真正面から向き合ってみようとまとめた「アドラー子育て・親育てシリーズ」の第3巻であり、完結編でもある「夫婦の教科書 〜愛に向き合い、家庭をつくる〜」にも書かれた、より具体的で実践的なお話を伺います。

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また、熊野さんのアドラー式子育ての講座では、親子、夫婦だけでなく、今回のような保護者同士など様々なシチュエーションで役立つコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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