パパも育児の主役に!子育てを通じて新しい繋がりを作るプロジェクト開始

特集 パパのこと

パパも育児の主役に!子育てを通じて新しい繋がりを作るプロジェクト開始

男性の家事育児参画が必要であることはかねてから言われてきました。

2020年の男性の育休取得率は12.65%と今まで以上に大きく増加。

しかし、その背景にはコロナ禍という特殊な事情があり、また増えたとは言っても世界的にみればまだまだ少数です。

その現状を少しでも変えたい!とこれまで情報が届きにくかったパパたちに向けて育児に関する様々なトピックを伝えてきた「パパしるべ」が新たな取り組みをスタートさせます!

今回はそのプロジェクト「PAPATO」(パパト)についてお伝えします。

子育てパパとそうでないパパの二極化!?

子育てパパとそうでないパパの二極化!?

このサイトでもたびたびお伝えしていますが、来年2022年には改正育児介護休業法が施行され、男性も育休を取りやすい環境が広がると言われています。

しかし、今までもいろいろな取り組みがされてきたものの、男性の家事育児参画はそこまで進まなかった印象があります。

そこには様々な理由があると思いますが、そのひとつとして「本当にみんなやってるの?」というところが壁になっていたと感じています。

サイトの母体となっているNPO法人ファザーリング・ジャパンや地域のパパコミュニティ、学校のおやじの会などに参加すると、子育てをしているパパはたくさんいることを実感します。

週末の公園で周りにパパたちがたくさんいると、そう感じる人もいると思います。

しかし、それはあくまでその場所に、そのコミュニティに関わった人たちだけの感覚であり、逆にいえば、そこに行かないと感じられないもの。

いわば子育てに関わるパパとそうでないパパは二極化している現状があると感じています。

周りの状況に関わらず自分のやりたいようにやる、ということが苦手な人が多い日本人。

自分は子育てに関わりたいけど、みんながやっているのかわからない中では、やりにくい。

そしてやろうとすると変な目で見られるんじゃないか?そう感じることもあるでしょう。

その状況を変えるためにスタートさせるのが新しいプロジェクト「PAPATO」(パパト)です。

『PAPATO』(パパト)でパパの孤立を防ぎたい!

『PAPATO』(パパト)でパパの孤立を防ぎたい!

PAPATO(パパト)とは、パパとパパ、パパと家族、パパと地域、パパと社会との間にある距離を縮め、パパが育児や仕事、暮らしの中で、いろいろなことに前向きになっていく、そんな新しいつながりをつくるプロジェクトです。

男性の育児参加が当たり前のように語られるようになった昨今……

でも、「現実はそんなにスピーディーに変化していないよ」と感じているパパも多いのでは。

  • まだまだ育休が取りにくい職場環境(育児したくてもできない!)
  • パパの姿をほとんど見ない育児施設や公園(輪に入りにくい……)
  • コロナ禍も相まって仲間がつくりにくい状況(他のパパはどうしてるんだろう?)
  • オムツ換えの台がない男性トイレ(外出時は一苦労) などなど

大きな問題から、些細な悩み事まで、さまざまではありますが、パパたちは切実な孤立の中で育児と向き合っています。

パパたちがこうした「孤立」を感じてしまうのは、育児に前向きなパパたちの存在感がまだまだ世の中に認知されていないからではないでしょうか。

じゃあ、なぜ、認知されていないか?

いろいろ考えましたが、私たちが辿り着いた答えは単純明快。

そもそも、街を行き交う男性がパパなのかどうかなんて、見ただけじゃ誰もわからない!

ということでした。

共通のグッズで「僕もパパなんです!」を見えるかたちに

共通のグッズで「僕もパパなんです!」を見えるかたちに

だったら、ここにも自分なりにがんばったり、悩んだりしているパパがいるよ!

ということがわかるような、共通のシンボルをつくったらいいじゃないか!

そんな発想からスタートしたのがPAPATOのグッズ制作プロジェクトです。

僕もパパなんです!

という想いを込めたリストバンドやバッグタグ、ステッカーやマスクなどを持ち歩くこと。

すると、パパたちの存在が目で見えやすくなる。パパたちの気持ちが伝わりやすくなる。

まずは、ここからはじめていきたいと思います。

イメージは「マタニティマーク」や「ピンクリボン運動」、「LGBTQの認知拡大活動」など。

それがやがて、社会全体に認知されていけば、きっと、パパと何かをつなぐ関係性が生まれて、そこにあった孤立や悩みは少しずつ消えていくはずです。

おなじグッズを持っているパパ同士(もちろんママとも!)が気軽に声を掛け合い、子育ての悩みや気づきを語り合えたりする。

街中で自分と同じ気持ちを持ったパパの存在に気づいて、心の声でエールを送ってみたりする。

子どもと過ごしていない時間も「自分がパパであること」を前向きに、ちょっと誇らしく意識できる。

それを他のパパや地域、あるいは職場や社会全体が、当たり前に理解して、応援してくれる。

PAPATOが実現したいのは、そんな素敵な風景です。

PAPATOの“と”が、つながりとひろがりをつくる

PAPATOの“と”が、つながりとひろがりをつくる

でも、忘れてはいけないのは、これだけ「パパ」を連呼していても、PAPATOは、パパだけのためにあるプロジェクトではないということ。

PAPATOの“と”は、パパと、その向こうにあるさまざまな人やモノとを結びつける言葉。

ママや子どもたちと過ごす時間をもっと楽しくしたい。

もっと大きなことを言えば、パパとその家族が生きる地域や社会をよりよくしたい。

PAPATOの根底にはそんな願いがあります。

これまで中心的に子育てを担わざるを得ない状況にいたり、場合によってはワンオペを余儀なくなされたママからすれば、違和感があるかもしれません。

これまで当たり前に自分事として子育てに関わってきたパパやすでに子どもが大きくなってしまった人からすれば、今さらかもしれません。

今でも男が子育てするなんて、と感じているパパからすれば余計なことかもしれません。

まだ子どもがいない人や、子どもを持たない選択をした人には他人事かもしれません。

そして、子どもを持てない様々な事情がある人には心苦しいかもしれません。

でも、子どもたちはそのすべての人たちが生きる未来を支える存在であり、その子どもたちが育つ環境が良くなることは、決して関係のないことではないはずです。

そう、これは、パパと、パパ以外のすべての人たちに関係があるプロジェクト。

どうか、温かく見守っていただけたら嬉しいです。

PAPATOの取り組みに、少しでも賛同していただけたら幸いです。

詳細はまた改めてお知らせしますが、最初の取り組みであるグッズ制作は一般販売も視野に入れたクラウドファンディングからスタートします。

今後の動きにぜひご期待ください!

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