夫婦喧嘩を何とか減らしたい!喧嘩を減らすコツや仲直りする方法は?

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夫婦喧嘩を何とか減らしたい!喧嘩を減らすコツや仲直りする方法は?

本当は夫婦で仲良く子育てがしたいところですが、ちょっとしたことで起きてしまう夫婦喧嘩。

夫婦喧嘩ばかりだと、パパもママも疲れてしまいますよね。

では、出来るだけ喧嘩を減らすためには夫婦でどんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

仲直りする方法はあるのでしょうか?

アドラー心理学の専門家、熊野英一さんからアドバイスをもらいました。

夫婦喧嘩を減らすのにまずやること

夫婦喧嘩を減らすのにまずやること

質問者
結婚して10年経ち、子どもも来年小学生になりますが、相変わらず夫婦喧嘩が多い夫婦です。

とにかく疲れました。

なんとか減らしたいと思うのですが、どうしたらいいでしょうか?

まず、お伝えしたいのは「夫婦喧嘩を減らしたい」そう思っている姿勢がとてもいいことだと思います。

「どうせ我が家は喧嘩が多いから」と諦めてしまう夫婦も少なくないでしょうし、特にエキサイトしやすいタイプの人もいる中で、このままではいけないと改善に前向きな姿勢は素晴らしいと思います。

この質問は、まさにアドラー心理学の原点と言えます。

今から150年ほど前に生まれたアドラーが考えたのは「人はどうやったら価値観や意見の違う人と仲良くできるか?」ということで、それを体系的にまとめたのがアドラー心理学です。

アドラーから見れば、いまだに世界で起こっている国と国との争いも、今回のような家庭内での夫婦喧嘩も紐解けばベースは同じということのようです。

規模として考えた時に、国同士で起こっているような争いと比べれば、夫婦の方が関わる人も少ないですし、回避しやすいようなイメージがあるかもしれません。

ところが、アドラーの視点で見るとそれは少し違うかもしれません。

夫婦や家族など身近な人が相手であるほど、「わかってくれるはず」という甘えが出がちになり、丁寧なコミュニケーションがおろそかになりがちです。

だからこそ、争いは起こりやすい。

ただ、逆説的に考えると、丁寧にやっている上で大きなもめ事になったほうがややこしいといえばそうかもしれません。

そう考えると、夫婦でも丁寧なコミュニケーションをとれば、ある程度ケンカや争いごとは回避できるということになるわけですが、その方法について改めて考える必要がありそうです。

夫婦喧嘩が起きる前にできる、大切なこと2つ

夫婦喧嘩が起きる前にできる、大切なこと2つ

振り返ってみればわかると思いますが、夫婦喧嘩が起こり、お互いにエキサイトしている時に丁寧なコミュニケーションを取るのは、きっとほぼ不可能だと思います。

つまり、大事なのはお互いが冷静な時です。

この時間をどう使うか?

夫婦は本来味方で一緒に力を合わせて家庭を運営していくもの。

だったらいい関係をキープしたいということは、おそらく夫婦それぞれに共通している思いでしょう。

しかし、夫婦の仲には、冷静なうちにそのことを互いに確認していない人たちもいると思います。

我が家の向かう目的地はどこで、どのように家庭を進めていくのか?

これは家事や育児の分担だけでなく、どんなことを大切にするのかなどの価値観や考え方も含めてのことです。

質問してくれたパパの夫婦がどのようなことで喧嘩をしているのかはわかりませんが、おそらく些細なことも原因になっていると思います。

夫婦喧嘩ってそういうものですよね。

でも、事前にある程度すり合わせをしていることであれば、中には喧嘩をする必要がなくなるものもあると思います。

また、夫婦の価値観でどこがずれているのか?これもちゃんとわかっていることが大事です。

「普通こうだろう」と思っていることが違うこともよくある、というか実はそういうことの方が多かったりします。

さて、そこまでわかっていても起きてしまったらどうするのか?

それはまた冷静な時にその部分をすり合わせましょう。

また、もしも子どもの前だったとしたら、ちゃんと子どもにその内容を説明したり、反省していることも伝えれば、「なんだかよくわからないけどパパとママはいつも喧嘩している」とはならないはずです。

最善の努力をした上で起こってしまったら、それは失敗から学ぶチャンスでもあるかもしれません。

そして、もう一つ大切なこと。

「自分は夫婦喧嘩にならないように努力しているのに、相手がふっかけてくる」そんなこともよく聞きます。

これは「相手が悪い、自分は悪くない」と言っているようなもので、言ってしまえば「相手のせいにしている」状況で、決して解決につながることではありません。

客観的に見ると、これは「相手の気持ちに寄り添えていない」=「共感できていない」状態のように感じます。

自分に対して強く言う=ふっかけてくるような態度をとっている相手が伝えたいことは何なのか?

怒りに繋がっている一次感情(落胆、心配、不安、悲しい、寂しいなど)に関心を持てば、向き合う姿勢も変わってくるはず。

一見、不条理にも思える相手の要求や言い分にも必ず背景があります。

そこまで考えてこそ、本当に歩み寄ることができるものです。

まずは「自分が正しい」「これが普通」だという考えは一度置いておいて、共感することから始めてみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 夫婦は距離が近いからこそ争いになりやすいことを理解しておく。
  • 起こってからでは解決しづらいので、できるだけ互いに冷静な時に丁寧なコミュニケーションを取る努力をする
  • 子どもの前でしてしまったときは、子どもにもちゃんと説明をする
  • 相手のせいにしないで、相手の気持ちに共感して寄り添ってみる

考えてみれば、何かが起こる前の準備が大事というのはリスクヘッジの基本ですよね。

でも、忘れている人が多いように感じます。

小さな夫婦喧嘩も積み重なっていくと大きなことになってしまうことがあると思うので、充分なリスクヘッジを心がけていきましょう。

また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

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