毎日仕事や育児を頑張っているのに、妻からは厳しい言葉ばかり…。
評価されないのはとてもつらいものです。
仕事と育児、どっちも大変ですが、決して手を抜くことができない大切なもの。
だからこそ、もっとも身近なパートナーにはその頑張りを認めてほしいものです。
今回は毎日頑張っているのに、パートナーから厳しい評価ばかり受けてモチベーションが下がり気味のパパからのご相談。
アドラー心理学の視点から、心を軽くする考え方や関係改善のヒントをお伝えします。
「評価」と「価値」は別物です


夫婦ともにフルタイムで働きながら保育園児2人を育てていますが、毎日ギリギリです。
将来のことを考えるとしっかり稼がないといけないし、共働きだから家事育児もこなさないといけない。
苦手だった料理もできるようになったのですが、妻からはダメ出しをされることも多く、やる気が失われつつあります。
どうしたら精神的にラクになれるでしょうか?
苦手な料理を克服したり、努力を重ねている姿は本当に素晴らしいと思います。
あなたの家族への思いが伝わってきます。
せっかく頑張っているのであれば、もっと前向きに楽しく過ごしていきたいという気持ちには強く共感するので、そのためにはどうしたらいいか?
考えていきましょう!
家事や育児は仕事と違って評価しにくいもの
仕事では、業績や収入といった数字で結果が出るので、評価はわかりやすいものです。
一方で、家事や育児は数字で結果が出ることはほとんどないので、評価は難しいですよね。
だからと言って、仕事のように数値目標を立てて臨むと生産性を上げることを考えて効率を重視し過ぎることは、本来家庭に必要な癒しや安心感などが失われる恐れがあって、ハッピーな暮らしからは離れてしまいかねません。
料理ができる、掃除がテキパキすすめられる、子どもと楽しく遊ぶことができる、どれも家庭をスムーズに運営していくためには必要なスキルではありますが、それがないと家庭にいてはいけないというわけではないですよね。
赤ちゃんや体調を崩したお年寄りなど、家事ができない人のことを考えてみてください。
家族としているだけで十分な価値があると思いませんか?
人間は何もできないとしてもその存在そのものに価値があります。
何ができるかどうかという評価視点でばかり見ていると、病気やケガでできなくなった時にその存在価値は失われてしまいます。
まずは基本として、「何ができる=CAN」ではなく、「そこにいる=BE」を大切にする視点を持ってみてください。
家事育児の本当の目的を考える
例えば、家の掃除をする目的はなんでしょうか?
おそらくほとんどの人は健康な生活を送るためだったり、気持ちよく暮らすためだったりすると思います。
妻から評価を得るためではないですよね。
評価を得られるかどうかはあくまで副産物的なもの。
だったら評価されようがされまいが、やった方が、自分にとっても家族にとってもいいことなんだと思います。
もちろん、評価されたり、感謝されるとモチベーションは上がると思います。
でもそれがないとできないのであれば、健康的な生活は送れませんよね。
であれば、評価されるかどうかに振り回されることなく、自分は家事育児をしている本当の目的についてもう一度考えてみてください。
その上で、「確かにやる必要がある」と感じられるものをやっていくことも大事なことだと思います。
「厳しい妻」と感じるのは評価を気にしているから

評価よりも”貢献できている”ことが大事
アドラーはこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
誰かの役に立つことで、困難を乗り越える勇気が生まれる
アドラーは評価に振り回されないために、「自分の価値を他人の評価だけにゆだねない」姿勢が大切だと言います。
あなたが家事をすることで、例え評価はされなくても、家族が健康的な生活を送ることができて笑顔になったら、それだけでうれしいと思いませんか?
それだけでモチベーションは上がりませんか?それ以上に評価は必要でしょうか?
人は誰かの役に立ったと感じると、心が満たされるものです。
問題は評価されるかどうかにばかり注目してしまい、あなたがちゃんと役に立っている=貢献しているということを見逃してしまうことです。
少なくともあなたは仕事をして家族が生活するために必要なお金を稼ぎ、料理をはじめとする家事育児をして、家族には多大な貢献をしていると思います。
自分でそのやっていることを認めてあげればいいんだと思います。
そして、それを続けていればいつかは評価してくれるかもしれないし、感謝もされるかもしれません。
何より、フルスイングでやりきるだけで、達成感を得ることはできると思います。
キッチンのシンクにもうこれ以上入らないというほど入った食器を洗い終えたときって、達成感がありますよね。
その感覚です。
あなた自身は妻を認めてますか?
もうひとつ忘れてはいけないことは、自分自身はどうか?ということ。
質問では「妻が評価してくれない」と言っていますが、
- あなたは妻に対して感謝を伝えたり、認めるような言葉をかけたりしていますか?
- 妻が当たり前のようにやっている日常的なことをちゃんと見ていますか?
- 妻がいるという存在への感謝を伝えていますか?
もしかしたら、あなたがそれをしていないことがブーメランのように返ってきているだけかもしれません。
また「口に出さないだけで思っている」というなら、妻も同じことを思っているかもしれません。
評価を求めずにやることも大事ですが、認めてもらったり感謝されたりすることはやっぱりうれしいもの。
まずは人にこうしてほしいと求める前に自分からやってみてはどうでしょうか?
評価を求めるからこそ、評価されないことに不満を覚えてしまうものです。
ぜひ「誰に評価されるか」ではなく「誰に貢献しているか」に注目してみてください。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 家事育児の本当の目的を考えてみる
- 評価されるかより、貢献しているかに注目する
- そもそも自分は周りに対して認めたり、感謝したりできているか考える
わが子がスヤスヤ寝ている様子って見るだけで幸せを感じますよね。
でも、それってたくさん遊ぶことができて、おいしくご飯が食べられて、きれいな布団が用意されていないといけないことで決して当たり前じゃない。
そんなことを忘れずに、まずは周囲に感謝することって忙しいと忘れがちだけど大事ですよね。
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!