子育てのために転職したいけど踏み出せないパパへ。アドラー的対応方法とは

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子育てのために転職したいけど踏み出せないパパへ。アドラー的対応方法とは

転職することがネガティブではない時代にはなりましたが、環境を変えることへの不安はありますよね。

今回は、子育てをしやすい環境を求めて転職をしたいけど、なかなか踏み切れないパパへ。

アドラー心理学を基にしたアドラー式子育ての熊野英一さんから、ライフスタイルの変化に柔軟に対応するためのアドバイスを聞きました。

転職するのはパパ自身、自分で決めることが大切

転職するのはパパ自身、自分で決めることが大切

質問者
2年前、子どもが産まれるタイミングで妻の実家の近くに引っ越し、勤め先まで2時間かかる状況です。

その影響で帰る時間も遅くなり、家事もできなければ子どもと遊ぶことも難しいので、家から近い企業に転職を考えています。

ただ、今まで転職をしたことがなく、なかなか踏み出すことができません。

何かいいアドバイスはありませんか?

何歳になっても、今までしたことがないことをするのは勇気がいるもの。

踏ん切りがつかない気持ちもわかります。

でも、家族との時間や、妻の負担を考えると待ったなしでもあります。

一概に正解はコレ!と伝えることはできませんが、一緒に考えていきましょう。

転職しなくても変化はする

今は人生100年時代と言われますが、その中ではライフステージが変わることもたくさんあります。

結婚や出産はもちろんのこと、親が体調を崩したり、自分自身が体調を崩したり、子どもが成長して巣立って行ったり、本当にいろいろな変化があって、少なくともそれには何かしら対応をしないといけません。

転職という変化に対するとらえ方は人によって様々かもしれませんが、とても大きなものだと考えている人はまだまだ多いと思います。

とはいえ、人生の中にある変化のひとつくらいに考えることも必要かもしれません。

これから訪れる様々な変化にどう対応するのか?その練習にもなるかもしれません。

大切なのは自分で決めること

転職に限ったことではありませんが、もっとも大事だと思うのは、誰かのせい、何かのせいにせずに自分で決めることだと思います。

質問の中にも、通勤に時間がかかる、子どもと触れ合う時間が少ない、家事もできない(おそらく妻に負担がかかっている)など、様々な要因が出てきています。

しかしその要因を盾にして、「自分は転職したくなかったけど状況的に仕方なく」と考えるのはオススメできません。

これは転職をする、しないに関わらず同じ。いわゆる「腹をくくる」ということです。

きっと現状は転職をした方がいい理由と同じくらい、転職をしない方がいい理由を挙げることはできるはず。

だからこそ迷って踏み出せないのだと推測します。

そんな時に最後に頼るのは「心の声=ハートボイス」だと思います。

「結局のところ、じゃあオレどうしたいの?」と自分への問いを立てた時に、その答えはなんなのか?

すべては自分で決めるしかないのです。

そして、自分で決めたからこそ、どういう結果になっても自分で責任を取れると思います。

仕事というものを誰よりも大事にしているからこそ、最後は人のせいにせず、自分で決めましょう。

何より転職するのはあなた自身なので。

「転職がうまくいくか?いかないか?」の2択ではない

「転職がうまくいくか?いかないか?」の2択ではない

成功するかどうかは誰にもわからない

とても当たり前のことですが、そもそも転職が成功するかどうかなんて誰にもわかりません。

外から見てとてもいい会社に見えても中に入ってみたら全然違ったとか、あんまり乗り気じゃなかったけど入ってみたらとても働きやすかった、など転職を経験した人たちの声は様々です。

しかし、いずれにしてもその人たちは転職をしたからこそそれが言える状況になりました。

そして、転職をする前にはその言葉は言えません。

想定外のことだって起こります。

でも、人生ってそんなもんじゃないですか?先のことは本当にわからない。

だったら、どっちに転んだとしてもその中で最善の方法を自分で探していくことをすればいいのではないでしょうか?

例えば「転職をする」と決めたら、それがうまくいくかどうか?と天にまかせるのではなく、どんな会社に入るか?

その会社の中でどのようにしていくか?

自分の工夫で変わるポイントは少なくないはずです。

反対に「転職しない」と決めたら、今の通勤時間を使って何ができるか考えてみたり、限られた一緒にいる時間をどう過ごすかを考えてみたり、いっそのことリモートで働く方法を会社の人と考えてみたり。

もちろん簡単に変えられないこともたくさんあると思いますが、「最善を尽くす」という努力は本当にもうひとつもないでしょうか?

そこまで考えた上で出した結論であれば、きっとあなた自身も納得できるはずです。

小さい決断で練習してみる

そもそも何かを決断するのが得意ではないのかもしれません。

そういう人もたくさんいると思います。

そんな人にオススメしたいのが、小さい決断で練習することです。

日常の中にはちょっとした決断がたくさんあります。

お昼に何を食べるとか、先にどの仕事を片付けるかなど。おそらくどっちを選んだとしても大差ないかもしれないことから「自分で決めた」という意識を持って臨んでみてください。

その結果、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあるでしょう。

ただ、その決断でもう取り返しのつかない状況になることはほとんどありません。

結局どうにか帳尻が合うことの方が多いはずです。

おそらく今までも部活や学校、恋人などいろいろなところで選んできたと思いますが、もしそっちじゃない方を選んでいたとしても、もしかしたらあんまり状況が変わっていないかもしれません。

そう考えたら、まずはどっちに向かうかを決めることが先決だと思います。

決めるために悩むことも無駄ではありませんが、決めてから悩みながら進むという方法もあるということも踏まえて、考えてもらえればと思います。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 転職するかしないかは、心の声を聞いて自分で決めれば腹が括れる
  • うまくいくかどうかは誰にもわからない。でもうまくいくために最善を尽くすことはできる
  • 大きな決断が苦手なら小さな決断で練習を。どんな決断をしても意外と変わらないかもしれない。

子育てに対する風潮も変わってきていますが、仕事に対する風潮もまた変わってきています。

自分のライフステージだけでなく、世の中も変わっていくものなので、その中でどうするかを考える練習をして、どんな変化が起こっても堂々と対応できるようになることが一番大事かもしれませんね。

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