ショックな言葉「ママがいい!」とは戦うべからず

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ショックな言葉「ママがいい!」とは戦うべからず

仕事から帰ってきて、よし子どもをお風呂にでもいれよう!

と準備をしたら、子どもから「ママがいい!」というショックな言葉。

パパにとって“あるある”ですよね。しかし!落ち込むことはないんです!

アドラー心理学のメソッドを基にした『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』などの著者、熊野英一さんにその言葉の裏側について聞きました。

「わかってほしい」はパパだけじゃない

「わかってほしい」はパパだけじゃない

せっかく前向きに育児に取り組もうと思っていたのに「ママがいい!」なんて言われたら「おいおい、オレの気持ちも少しはわかってくれよ〜」と、凹みますよね。

そんなパパのお気持ち、お察しします!

でも、ちょっと待ってください。

これって、子どももそう思っているかも!?

「ボクの気持ちもわかってよ〜」と。

「いつも一緒にいてくれて、頬っぺたもツルツルしてて、いい匂いで、ママの方が良いに決まってるでしょ〜!」

なんていうところでしょうか?

パパも子どもも、どちらも自分の気持ちをわかってもらいたい、つまり「共感」してもらいたいんですね。

コミュニケーションは、すべてこの「わかってほしい」のせめぎあい、と言っても良いでしょう。

では、パパと子ども、どっちが先に「共感」を示したら良いのでしょうか?

子どもは親の姿を見て育つのです。

冷静に考えたら、おのずと答えが出るのでは?

ママと競争してはいけない

ママと競争してはいけない

私は皆さんに繰り返し「共感ファースト」の重要性をお伝えしています。

共感とは、自分の正義や価値観を一旦横において、相手の関心に関心を持つこと。

これをアドラーは「相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じること」と表現しています。

まずはパパから、子どもに、そしてパートナーに、共感ファーストする練習を今日から始めてみてください。

子どもが「ママがいい!」というのは、発達心理学の観点からも説明することができます。

産まれてから最初の2年間、子どもは「周囲の人は信頼できるか?」ということを最大のテーマに毎日を過ごしています。

その後、「どうやら世間や周囲の大人たちは信頼に足る」と確認できると、2歳から4歳くらいにかけて、子どもは「自分はありのままで受け入れてもらえるか?」というテーマを設定して毎日を過ごします。

この2つの確認ポイントに対して、

「そうだよ、あなたは私のことを信頼しても大丈夫だよ」

「そうだよ、私はあなたをありのままで受け入れるよ」

と繰り返し伝えている存在の第一位がママである場合、なかなかパパに勝ち目はありません・・・。

なので、そもそも“ママと競争している”という時点で戦略の選択ミスなのです。

あなたは、勝てる訳がない相手と競争しようとしているのですね。

戦う相手を間違えて、負けて、凹んで、モチベーションを下げている。

完全なる自爆ですよ(笑)!

子どもとの信頼関係を育むには?

子どもとの信頼関係を育むには?

子どもとの信頼関係は、じっくりと育むもの。

その先の「パパがいい!」&「パパもいい!」です。

最初はハードルの低い関わりから始めてみてはどうでしょう?例えば、

  • 公園で遊ぶ
  • 一緒にご飯を食べる
  • ご飯を食べるときにサポートする
  • 一緒にお昼寝する
  • 寝る前の絵本タイムを担当する
  • お着替えを手伝う
  • 一緒に保育園に行く

など、色々とできそうなことはありそうです。

ちなみに、相手に共感を示しながら、じっくりと時間をかけて信頼関係を構築するって、仕事で顧客との関係構築を丁寧に積み上げて行くのと同じ事ですよね!

仕事で取引先にいきなり高めの要求をするなんてことはしませんよね。

ですから、仕事でこれを上手にできていると自負している方は、ぜひ、そのビジネス・スキルを家庭でも適用してみてください。

逆に「なるほど!仕事でも使えるのか!」と気づいたパパは、子育てを通して対人関係構築スキルをレベルアップさせて、仕事にも活かしてみましょう!

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
小中高生のくつろぎスペース(フリースクール)ビリーバーズ広尾 リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

アドラー心理学に基づく「相互尊敬・相互信頼」のコミュニケーションを伝える勇気づけのプロフェッショナル。

代表取締役を務める株式会社子育て支援では企業主導型保育所、児童館、子育て支援センターなどの受託運営、アドラー心理学に基づく企業向け研修など法人向けサービスを展開。

個人向けサービスは「ボン・ヴォヤージュ有栖川」ブランドで、ベビーシッター・サービス提供やアドラー式カウンセリング、アドラー心理学に基づくセミナー・講座などを実施。

個人としてこれまで6冊の本を上梓。著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。
2021年は、小中高生の不登校支援の新サービス「ビリーバーズ広尾」を立ち上げ、コロナで不安定さを増す世の中でも、子どもたちが希望を持って、主体的に幸せを見つけられるような環境づくりに奔走。

 

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