少子化が進む中、毎年数十万人の新たなパパが誕生しています。
中には「いいパパにならなければ!」と意気込みすぎて、プレッシャーを感じてしまう新米パパは少なくありません。
でも、いいパパの姿は家族ごとに違うもの。
正解は一つではありません。
アドラー式子育ての専門家・熊野英一さんが、アドラーの名言をもとに、新米パパがプレッシャーを手放して前向きになれる考え方を解説します。
いいパパになるためにプレッシャーを感じていませんか?

この春、結婚5年目で待望の第一子が産まれました。
ものすごいかわいさとともに、いいパパになるにはどうしたらいいんだろう?と考える日々。
最近はちょっと考えすぎてプレッシャーを感じるようになってしまっています。どうしたらいいでしょうか?
待望のお子さんが誕生されたということで、まずはおめでとうございます!
大変なこともあると思いますが、きっと楽しい時間もたくさんあるので、堪能してもらえたらと思います。
ただ、おっしゃるようにプレッシャーを感じることもあると思います。
どう向き合っていけばいいか考えていきましょう。
プレッシャーは真剣に向き合っている証拠
かつてに比べれば「子育ては妻やママの仕事」と任せっきりになってしまう男性は減っていると思います。
質問を読む限り、あなたもきっとしっかりと子育てに対して責任感を持ち、向き合おうとしていると感じます。
プレッシャーを感じるということはその証拠だと思います。
子どもが産まれた!やったー!あとよろしく!なんていうパパであれば、能天気に過ごしているはずですから。
姿勢としてはとても素晴らしいと思います。
ただ、ご自身でも気づいているようですが、もしかしたらちょっと考えすぎになってしまっているかもしれません。
要因はいろいろあると思いますが、あなた自身のライフスタイル=性格が影響しているように感じます。
子育ては勝ち負けで測れるものではない
あくまで想像の範囲ではありますが、あなたはこれまでの人生の中で、とても頑張って成果を出すという成功体験を重ねてきたタイプのように感じます。
学校の勉強や部活、仕事など、とにかく完璧にやりきって、勝利を納めたり、1番をとったりした経験はありませんか?
もちろんその経験はあなたにとって素晴らしいものだと思います。
その頑張りもまた素晴らしい。
ただ、世の中には勝ち負けや順位で成果を測れないものもあります。
子育てはその代表格かもしれません。
子どもが勝ったり1番になったりしても、それはあなたの結果ではなく子どもの結果。
そこでいいパパかどうかを測ることはできません。
現状、もしその結果を基に「いいパパ」を定義しているのであれば、それは決して越えることができないハードルになってしまっているかもしれません。
ましてやまだ産まれたばかりのお子さんであれば、なおさら結果は出ません。
ひとつのことを頑張って成果を挙げるというあなたのライフスタイルは素晴らしいものですが、子育てについてはちょっと見直してみてもいいかもしれません。
いいパパは家族ごとに違う

自分の価値を認めてあげよう
アドラーはこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
「優越の欲求とは、他者を見下すことではなく、自分の価値を認め、社会に貢献する力だ」
「優越」というと「優越感」を想起してしまうので、あまりいいイメージがないかもしれませんが、アドラー心理学では「もっと成長したい」「より良い自分になりたい」という前向きな欲求のことを「優越の欲求」と呼びます。
アドラーの言葉にもあるように、それは周りの人との比較ではありません。
子育ては勉強や仕事のように数値化できないものですから、そもそも比較が難しいものです。
ただ、多くの人は数値比較に慣れてしまっているので、何かしらの尺度で比較しないと落ち着かないというケースがあります。
だからこそ、比較をしないで自分の価値を認めることが大切なんです。
現状、子育てを始めたばかりなので、完璧にこなすことも簡単ではないはず。
むしろ、何かができるようになったと思ったら、また子どもが成長して、次々とできるようならないといけないことが出てきて、なんだかずっと不完全な状態が続く可能性も大いにあります。
たとえ不完全でも、向き合って頑張る自分を認めることはできないでしょうか?
きっと今までは「できる自分」を目指していたかもしれませんが、これからは「できなくても頑張る自分」を目指してみてはどうでしょうか?
きっと少し視野が広がると思います。
家族にとってのいいパパを目指す
ただ、その頑張りや目指す姿について、自分一人で考えることは避けた方がいいと思います。
自分の目線や価値観だけで考えると、独りよがりなものになりがちです。
まずはパートナーと一緒に、目指すべき姿やどう過ごしていくことがいいかを話し合ってみてほしいと思います。
あくまで目指すのは「家族にとっていいパパ」ですよね。
その姿は家族ごとにも違いますし、同じ家族でもタイミングによって変わってくることがあります。
だからこそ、数値で比べることもできないだけでなく、他の家族と比べることも難しいのです。
「いいパパになりたい」という「優越の欲求」を持つことはとても大事ですし、上手に使えばモチベーションになります。
アドラーは目的を「社会に貢献する」としましたが、今のあなたの目的は「家族への貢献」のはずです。
少しずつでも構いません。
せっかくの高いモチベーションを家族に向けてみてはどうでしょう。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 勝ち負けや順位で子育ては比べることができない
- 周りと比べずに自分の価値を認められるようにチャレンジ
- パートナーと話し合い、家族にとっていいパパの姿を目指してみる
「いいパパになる」って本当に難しいことですよね。
でもきっと「健康でいる」といった当たり前だと感じがちなことも、また家族に貢献するためには大事なこと。
少し視点を変えて自分のできること、価値を見つけていってください!
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
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