立ち会い出産で妻の凄さに圧倒された夫へ。アドラー式無力感の乗り越え方

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立ち会い出産で妻の凄さに圧倒された夫へ。アドラー式無力感の乗り越え方

出産時に夫が立ち会うということは珍しくなくなってきました。

共に生命の誕生の喜びを分かち合うことができたり、出産中の妻のサポートなどメリットもあります。

しかし生命の誕生に立ち会えた感動の一方で、その壮絶さに「男性はこんなにも無力なのか」とへこんでしまう人も少なからずいるようです。

でも、本当に無力なのでしょうか? 答えはノーです。

今回は、立ち会い出産後の無力感との向き合い方について、アドラー式子育ての専門家・熊野英一さんのアドバイスをもとに解説します。

無力感を乗り越え、パパとして前向きに進んでいくためのヒントをぜひ読み進めてみてください。

立ち会い出産で夫が無力感を感じるのは当然のこと

立ち会い出産で夫が無力感を感じるのは当然のこと
質問者
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先日、無事第1子が産まれました。

夫婦ともに希望していたので立ち会い出産をしたのですが、その壮絶さにびっくり。

生命の神秘を感じるとともに、痛がっている妻をただなだめることくらいしかできなかったので、男性はこんなにも無力なのかとちょっとへこんでしまっています。

この気持ち、どうにかならないでしょうか?

まずは第1子の誕生、おめでとうございます。無事だったということで何よりです。

一方、そこで感じる男性の無力感。こういう話もよく聞きますよね。

ただ、無力感はあれど、本当に無力かどうかは別のもの。

これから前向きに進んで行くためにどうしたらいいか?一緒に考えていきましょう。

出産で差を感じても、男女に勝ち負けはない

今は様々な場面で性別による差別がない社会の実現を目指していますが、生物的な機能の差は確実にあります。

その最たるものが出産かもしれません。

だからこそ出産において、男性として無力感を抱いてしまうのも無理もないことだと思います。

ただ、そもそも男女がまったく同じことができる必要はありません。

同じではないからこそ互いにできることで補い合っていく必要があるはず。

女性と同じことができないことは決して「負け」ではありませんよね。

男性に生まれたという現実を嘆いても仕方ないし、男女がいたからこそ出産に至ったわけで、大切なのはその現実を受け容れて前に進んで行くことだと思います。

子育てでパパにできることは、実はたくさんある

子育てをしていく中でやらなければいけないことは莫大にあります。

夫婦に加えて赤ちゃんがいる中で暮らしていくためには、日々の家事も欠かせないことでしょう。

反対に考えれば、出産や授乳はやらなければいけないことの中でごくわずかな女性にしかできないこと。

つまり男性にだってできることの方がはるかに多いはずです。

確かに出産においては無力と感じるかもしれません。

でも、子育てに必要なのは出産だけではありません。

もしもあなたが無力感にとらわれた結果、自分にはできないと二の足を踏んでしまい、本来できることまでも手を出さなくなってしまっていたとしたら、それは決していいことではないと思います。

まるで無力感が言い訳になっているような感じです。

例え、無力に感じたとしても待ったなしの子育ての中ではそんなことを言っている時間はないのだと思います。

立ち会い出産後の夫に必要なのは「勇気」を取り戻すこと

立ち会い出産後の夫に必要なのは「勇気」を取り戻すこと

男性にだって価値はある

アドラーはこんな言葉を残しています。

アドラー心理学のポイント

「無力感にとらわれた時こそ、勇気を取り戻そう」

ここでいう「勇気」とは「自分には価値がある」と認めること。

「無力感」とは対照的な「自己有用感」に近い感覚かもしれません。

「出産」や「授乳」のようにできないことにだけフォーカスしたら無力に感じるかもしれませんが、そうする必要はまったくありません。

どうせできないとすねてしまうことなく、現実を見ていきましょう。

自分で考えることも必要ですが、パートナーと話し合って、男性にもできることが見つかれば、それを成し遂げていくことで自分の価値を見つけることができるはずです。

まずはもう少し視野を広げてみてください。

妻に認めてもらう前に、まず自分で自分を認めよう

出産直後は女性も体調面や精神面で余裕がないので、あなたがしていることを認めてくれるケースが少ないかもしれません。

これももはや仕方ないことなんだと思います。

だったらまずは自分自身で自分を認めてあげましょう。

一緒に子育てをしていくために考えたり、おむつ替えや着替え、沐浴などの行動をしたり、とにかくできることをひとつひとつ淡々とこなしていく。

もちろん食事や掃除などの家事をしていくこともいいでしょう。

そんな自分を、自分自身で「頑張っている」と認めることで、モチベーションを保つことができます。

そもそも家事や育児はパートナーにほめてもらったり認めてもらったりするためにすることではありません。

時間が経って余裕が出てきたときに、今の苦労や積み重ねてきたことが報われることもあるかもしれません。

また、そうやって自分にはできないと諦めずにトライしていく姿は、子どもが大きくなった時にきっと見本になるはず。

あなたが勇気を持つことができれば、家族の未来が明るくなると信じて、無力感はほどほどに味わいつつ、切り替えて臨んでいくことをオススメします。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 出産で男性が無力に感じることは仕方ない
  • 無力感を言い訳にせずにできることをやっていく
  • 人から認めてもらうことがなくても、まずは自分自身で自分を認めてあげましょう

苦手なことを認めるのは大事なことだと思いますが、それを言い訳にしてしまっていることって意外と多い気がします。

だったら何ができるか?という気持ちの切り替えは簡単じゃないかもしれませんが、もうやっていくしかないですね!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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