遊び食べ、いつまで続く?イライラを減らす対策と子どもの「目的」

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遊び食べ、いつまで続く?イライラを減らす対策と子どもの「目的」

子どものご飯問題は子育てで悩みがちのポイント。

なかでも食べ物で遊ぶ「遊び食べ」に、思わずイライラしてしまうパパママは多いのではないでしょうか。

実は、ある程度の年齢の子どもの遊び食べには、ちゃんとした「目的」が隠れています。

そこに気づけると、イライラの向き合い方も、有効な対策も見えてきます。

今回は、アドラー式子育ての第一人者・熊野英一さんが、遊び食べの背後にある子どもの本音と、親としての具体的な関わり方・対策をやさしく解説。

「食べ物を粗末にしちゃダメ!」とつい言ってしまう前に、ぜひ読んでみてください。

【原因】子どもが「遊び食べ」をする本当の“目的”とは?

【原因】子どもが「遊び食べ」をする本当の“目的”とは?
質問者
質問者

子どもの遊び食べに悩んでいます。

いろいろ調べると3歳くらいにはおさまるケースが多いみたいですが、わが家の娘はもう4歳...。

どうしたら止まるのでしょうか?やはり厳しくした方がよいのですかね?

これはもう本当によく聞くお悩みですね。

おっしゃる通り、離乳食の後半くらいから始まって、3歳くらいまでにはおさまることが多いようですが、娘さんは4歳。

やめさせたい気持ちはよくわかります。

どうしたらいいのか?一緒に考えていきましょう。

「遊び食べ」は必ず通る道

食事の時、出てきた食べ物をつかんだり、振り回したり、「遊び食べ」は大人としては本当に困ります。

「食べ物を粗末にしちゃいけません!」と教えられてきた我々は、ついつい大声を出したくなりますよね。

ただ、なぜ子どもが「遊び食べ」をするか?まずはそこを考えてみましょう。

乳幼児期、とくに母乳やミルク以外の食べ物に触れ始めたころは、手でつかんだりすることで、その食べ物の感触を確かめるなど興味を持っていろいろ調べているという発達の段階だと考えられます。

なので、ごくごく自然な行動。

そして、このころはまだ、それが食べ物かどうか?なんて意識はないので、粗末にするなと伝えても理解するのは難しいでしょう。

問題は、もう少し大きくなって食べ物のことがわかってきて、コミュニケーションも取れるようになってからだと思います。

アドラー心理学の「目的論」

アドラー心理学のポイント

アドラー心理学では、人間の行動や言動には必ず目的があると考える「目的論」という考え方があります。

これは、老若男女問わず。

つまり、子どもが遊び食べをするのには「目的」があると考えます。

目の前の子どもが遊び食べをしているのを見た時、多くの親はどうするでしょうか?

おそらくほとんどの親はいろいろな方法で止めるでしょう。

言葉で「ダメ!」という人もいれば、子どもの手から食べ物を取り上げたりする人もいると思います。

方法は様々ですが、共通するのは「関わる」ということ。つまり子どものことを「注目」します。

実はこれが多くの子どもの「目的」であると考えられます。

そもそも、未熟でできないことが多い子どもは、大人たちにたくさん注目されて関わってもらわないと生きていくことができません。

それを本能的に理解しているからこそ、子どもはとにかくいろいろな方法を使って大人の注目を引こうとします。

とりわけある程度の年齢になった子どもの場合。

「遊び食べ」をすることで、「親が自分に関わってくれる」ということを知っていて、あえてしているというケースが多いと思います。

【対策】イライラする前に。子どもの隠れた本音に気づく方法

【対策】イライラする前に。子どもの隠れた本音に気づく方法

対策の第一歩は、子どもの“作戦”に乗らないこと

質問には「厳しくした方がいいか?」とありますが、それこそ注目を得たい子どもの思うつぼ。

作戦に乗ってしまう形になってしまいます。

思春期になって非行に走る子どもが派手な服装をしたり、犯罪めいたことをするのも、注目を得ることが目的と考えられることが多いですが、いわゆるこの「不適切な行動」は、親として困るので、子どもからすると「注目を得やすい」ものなのです。

なので、厳しい言葉をかけるなど「過剰な反応」をすると、シメシメと思った子どもは繰り返すようになると考えられます。

まずはこの「不適切な行動」には、注目しないことが必要です。

また、そもそも子どもが「不適切な行動」をしてまで注目をひきたいと考える背景には、「注目が足りない」と感じているから。

できるようになったころは、こぼさずに飲めたり、ものをしっかりつかめたりするだけで「よくできたね~」とほめてくれていたのに、いつの間にか当たり前になってほめられることも減っていきます。

「あれ?結構頑張っているのに、全然ほめてくれない」

そんなことを感じてくるケースも多いでしょう。

特に「適切な行動」、つまり普通にできて当たり前だと思われることほど、注目されなくなってしまいます。

なので、意識的に「適切な行動」についてもしっかりと注目して、「不適切な行動をしなくても注目しているよ」ということを子どもにしっかりと伝えることはとても重要になります。

遊び食べの裏に「困りごと」?観察で気づく子どもの本音

ただ、子どもだって怒られることが好きという訳ではありません。

できれば、いい形で注目されてほめられたい。なのに「遊び食べ」をするのには、他に目的があるケースも存在します。

例えば、「うまく箸が使えない」とか「どうしても好きじゃない食べ物がある」など、シンプルに子どもが困っていて、もう食事が嫌になっているケースもあります。

その思いに気が付くには、やはりまずは注目することが大切。

そして、その「遊び食べ」が、注目を引きたいだけのものなのか?様子をしっかりと観察してみることです。

一回ではわからなくても観察を続けているうちに違和感に気づけるようになることは多くなります。

また、子どもは本音をうまく伝えることができないケースも多い。

保育園などで同じくらいの年の子が上手に箸を使っているのに自分はまだできない、となると恥ずかしいと感じて言えなかったり、嫌いと言ったら怒られるから嫌いと言えなかったり、言葉にはなかなか出ない本音があることも。

そんな時は、「もしかして、困っている?」とか「わざと遊び食べしてない?」などの言葉をかけてみて、表情や行動をよく観察してみてください。

結構わかりやすい反応をすることも多いと思います。

「困ったら言える」親子関係の土台をつくる

4歳ともなれば、食べ物で遊んじゃいけないことはわかっているでしょうし、嫌なものを嫌だと言うこともできる子も多いと思います。

なので、ご飯で困っているときではなく、普段の何気ない時に話し合っておくことも大切です。

「難しいと感じたら話してくれたらいいよ」

困った時にどうしたらいいか?具体的な方法を示せば、理解してくれることもあると思います。

ただ、問題は土台にある関係性。

「怒らないから言ってごらん」

と言いながらも言ったら怒られるようなことが続くと本音はなかなか出てきません。

普段からジャッジせずに話を聞くことを増やして、そもそも話せる関係を築くという土台作りは怠らないようにしておきましょう。

小さい内から「困った時は親に相談する」という関係が作れると、思春期やその後も関係にもつながると思うので、長い目で見てトライしてみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • ある程度の年齢の「遊び食べ」は、注目を引くための作戦のことが多い
  • 不適切な行動には注目せず、普段から適切な行動に注目
  • 言いたいことが言えないことも多いので観察を欠かさない
  • そもそも困った時に話せる親子関係を作っておく

「食べ物を粗末にしちゃダメ!」何度言ったことでしょう。

良くないとわかっていてもついつい出てしまう言葉を、どうにか飲み込むようにパパママも頑張っていきましょう!

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