昨年に引き続きNPO法人ファザーリング・ジャパンと愛知県岡崎市による子育てを盛り上げる協働事業がいよいよスタート!
今年はどのような事業が行われるのか?その一部をご紹介します。
新事業!おかざきパパマイスターとは?
パパしるべ編集長のジョージです。
先日もお伝えしたように、今年度も一緒に子育てを盛り上げる事業に取り組めるということになった岡崎市。
今年度の事業について市役所の担当の方などたくさんの人たちと議論して、いよいよ動き出しました!
そして岡崎市として初めて実施することになったのがコチラです。
男性・パパの育児に関する様々な知見を持ったスペシャリストたちが、4回にわたって講座を実施。
これから岡崎市のパパの子育てを、同じパパの立場から盛り上げていくメンバーを養成していくという事業です。
講座で得た知識はもちろん、積極的に育児に関わっている姿を広く見せていくことで、地域の雰囲気を変えていきたいという思いで各地で行われているパパ向けの講座を参考にして企画しました。
積極的なパパはこんなにいます!
実施の背景にあるのは、昨年の実証実験。
4月には市内のパパママたちに子育てに関するアンケートを実施し、その結果は6月のイベント「みんなの声でつくる!おかざきこそだて会議」の中で掲示しました。
改めてその結果を見返すと、こんなデータがありました。
「積極的」「やや積極的」を合わせて80%を超えています!
なんてやる気のあるパパたちが多いのでしょう。
そもそもこういったアンケートに答える時点で積極的な姿勢があるという前提もあるとは思いますが、少なくともパパから200件以上の回答が集まっていることからも、前向きなパパは一定数存在することは間違いなさそうです。
実際、イベントにもパパたちはたくさん来てくれました。
中には「どうしても来たかった」とわざわざ声をかけてくれたパパも。
本当にうれしい限りです。
しかし、一方ではこんな声もたくさんあったのです。
「男性も育休を取った方がいいと思いますか?」という問いに対する女性たちの回答コメントです。
男性も育休を取った方がいいとあまり思わない
- 人によるとは思うが、現時点で自分の気が向いた時しか育児に参加しないので、育休をとったとしても結局ワンオペになる未来しか見えない【20代 子ども1人】
- 名もなき家事、名もなき育児をしない。赤ちゃんを寝かせるついでに自分も昼寝。その間結局母親は休めず、夕食の準備や片付け。男性の育児ほど当てにならないものはない。【40代 子ども2人】
- 育休とっても、意思疎通が取れない旦那はいても邪魔。旦那のお世話が増える。【30代 子ども1人】
- 夫が戦力外のため。いちいち指示するのが面倒。やれば、やってやったと偉そう。イクメンという言葉があるように、何故か女性がやれば当たり前で男性がやるとほめられる風潮が不快。【30代 子ども1人】
もちろんこれは先ほど「積極的」と答えたパパたちのパートナーではない可能性の方が高いですが、積極的なパパもいる一方でこのようなコメントが溢れてしまう現状もあるわけです。
世の中的にも「パパの二極化」と言われることが出てきていますが、「やるパパ」と「やらないパパ」の温度差は大きいようです。
変わりつつあるとはいえ、いまだに子育てが女性に偏りがちになってしまう風潮を変えるには、少なくとも存在している積極的なパパたちの活躍できるチャンスがあればいいのではないでしょうか?
また、社会の雰囲気を変えるだけでなく、漠然と子育てに関わろうとしない人たちにも影響してくることも考えられます。
そのためにも、きっかけづくりの一つとして講座の企画に至りました。
知識を得ることもそうですが、もうひとつの目的は積極的なパパたちが集まるので、思いが近いパパ同士が繋がるチャンスにもなるということです。
誰も賛同しない中で孤軍奮闘して社会に立ち向かうのはなかなか難しいところですが、仲間がいれば勇気も出るはず。
そして何より近い価値観を持った人たちとのつながりは楽しい!
同じテンションで子育ての話ができるパパとは出会うチャンスが少ないので、この機会にがっつりつながっていってもらいたいと思っています。
さあ、ここまで読んで気になった岡崎市の方はぜひ、「おかざきパパマイスター養成講座」の詳細をチェックしてみてください!
産まれる前のパパたちにも知るチャンスを!
今回新たにスタートするのは、おかざきパパマイスター養成講座だけではありません!
「子育てはスタートが肝心」これは多くのパパママも経験していると思いますが、子育てに関わる専門家も含めて感じていることだと思います。
だとすれば、パートナーが妊娠している段階のプレパパから知識を得るチャンスは少しでも多い方がいいですよね。
すでに全国各地には、母子健康手帳を配布する際に父子手帳を配布しているところがありますが、その岡崎市版を作成することになりました。
しかも!そこには実際に岡崎市で子育てをしているパパママの声を、できる限り反映したいと考えています。
すでに昨年同様、市内の子育てパパママたちへアンケートを実施しています。
今年は男性の家事子育てに関する内容が中心で、かつ「パパになる前に知っておいてほしいこと」など、プレパパに関するモノものも含まれています。
さらに!おかざきパパマイスター養成講座を受講する人たちにも、一緒に掲載する内容について考えてもらうつもりです。
リアル岡崎パパたちの意見や、リアルな実態を込めた父子手帳は果たしてどんなものになるのか?僕たちもとても楽しみです。
パパたち自身が知識を得ることができて、しかも仲間もできて、さらには未来のパパたちにいい影響を与える機会にもなる「おかざきパパマイスター」。
養成講座、連続受講受付の締め切りは8月2日です。
ぜひ、検討してみてください!
そして!今後の岡崎市のレポートも楽しみにしていてください!