子どもにゲームをさせる前に親がした方がいいこと

インタビュー 特集 ゲーム

子どもにゲームをさせる前に親がした方がいいこと

大人の都合ではやめさせない

大人の都合ではやめさせない

ゲームで心配なのは、やりすぎてしまうこと。

これに対してはどのような対応を取っているのでしょうか?

子どもがゲームをやりすぎてしまうという悩みはよく聞きます。

僕はゲームを子育ての中に積極的に取り入れていますが、ご飯も食べず、勉強もしないでゲームをさせるようなことはしません。

用法用量を守る。これはゲームにおいても大切です。

でも、楽しいからこそやりすぎてしまう。

これは大人も同じだと思います。

メリハリをつけるためにはどこかで区切らなければいけない。

そういう時に気を付けているのは、大人が自分たちの都合で勝手にやめるタイミングを決めないということです。

大人も同じだと思いますが、突然打ち切られると嫌な気持ちになってしまうし、やっぱりキリのいいところまでやりたいじゃないですか。

だから、まずは時間で区切らないようにしています。

そして、シンプルに息子に問います。『どこまでやりたい?』と。

そうすると、この面が終わるまで、あと2試合だけなど息子なりに考えて答えてくれます。

そして自分で決めたからこそ、ちゃんと守ります。

時には『もっとゲームをやりたい』と駄々をこねることもあります。

しかし、そういう時はきっぱりやらせません。

ただ、自分のやりたい気持ちをわがままにぶつけてもどうにもならないことがある、と知るのも必要だと思うからです。

お風呂に入ったら、着替えをちゃんとしたら、ゲームをやらせてあげるという条件をつけることはしません。

ゲームはいいことをしたときの報酬でもなければ、悪いことをしたら取り上げられる罰でもない。

勉強もそうだと思いますが『しなければいけない』という後ろ向きな考えを持ってしまうことに抵抗があるので、それはできるだけ減らしていきたいと思っています。

こういったやりとりを親子で成立させるための基礎となるのは、普段からの関係性ではないかと感じています。

僕はもともと赤ちゃん言葉も使わなかったし、息子と対等というか、一人の人間として扱うように心がけています。

いつも一方的に親から上から指示をする関係だと『どこまでやりたい?』と聞いても本当のことは言ってくれません。

子どもの考えと正義感を出来る限り尊重することが大切。

できるだけ子どもに向き合って、どんなことを考えているかを感じて、応えることです。

自分自身が尊重されると感じたら、子どもも大人のことを尊重してくれると感じています。

子どもが言うことを聞かないと感じたら、まずは、自分が子どもの言うことを聞いているか?考えてみることも必要なんじゃないかと思います。

どんなものを子育てに取り入れるか?というポイントももちろん大事かもしれませんが、谷田さんが大事にしているのはその前にある関係性。

これは親子にとってとても大切なことですよね。

どうやら「ゲームはやめなさい!」と言う前に考えることがありそうです。

谷田優也

1982年東京都生まれ。ウェルプレイド・ライゼスト株式会社 代表取締役CEO。

角川コンテンツゲートのプロデューサーを経て、アジア圏向けスマートフォンのゲームアプリをプロデュースするなどデジタルコンテンツ業界で注目を集める。
2015年11月にウェルプレイドを設立しeスポーツのイベント企画運営、プレーヤーのマネジメントや活動支援、eスポーツ関連のコンサルティングなどを展開。
ウェブディレクターの妻と5歳の長男を子育て中。

ウェルプレイド株式会社 https://wellplayed.jp/

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