新型コロナウイルスのまん延で一気に広がったリモートワーク。
しかし、現在は再び出社する機会も増えてきているように感じます。
そんな中、子育て中のパパたちはリモートワークと出社、どちらの働き方を望んでいるのでしょうか?
公式LINEアカウントに登録している2500人のパパたちにアンケートを実施。
それぞれの働き方において感じているメリットとデメリット、子育てする上で理想の割合はどうなのか。
詳しくご紹介します。
出社派とリモートワーク派、多いのはやっぱり
かつては行くことが当たり前だった会社。
決して望んだ形ではなかったものの、コロナによる働き方の変化で、リモートワークも多くの人が経験しました。
そして昨年、新型コロナが第5類に移行してから再び出社することも増えている今。
出社もリモートワークも経験したであろう子育てパパたちは、果たしてどちらの働き方を望んでいるのでしょうか?
まずは、強いて挙げるとすればどっちがいいか?2択で選んでもらいました。
どちらかというと「出社」と「リモートワーク」どっちがいい?
- 出社:31.3%
- リモートワーク:68.8%
おおむねリモートワーク派が7割、出社派が3割ということで、リモートワークを希望する人が2倍以上という結果になっています。
出社ができなくなった時期に、やむを得ず導入した人も多いとは思います。
しかしすでにそれに慣れて、業務としても対応できるようになった人が多いのかもしれません。
リモートワーク派のパパの声
それぞれの働き方を選んだ理由についてのコメントも見ていきましょう。
まずは多数派だったリモートワークを選んだ人の理由から。
通勤関連のコメント
- 通勤しなくてよいので楽。 自分のみで完結する仕事の効率が高くなる。
- 通勤時間の短縮
- 出勤にかかる時間がもったいないから
- 職場に行くのがめんどくさい
- 通勤しなくていいのが楽
- 家が遠いため
最も多かったのが通勤・出勤の時間や手間について言及したコメントでした。
確かに、もっとも具体的なメリットとして感じやすい部分だと思います。
家事育児関連のコメント
- 家事育児との両立のしやすさ、時間を効率的に使える
- 自分のペースで時間をつかえる
- 家事、育児、夫婦の時間を確保しやすいため
- 家事や保育園の対応などで時間が柔軟に使えるため
- 家庭や育児のバランスとりやすい
- じっくり考えて動けるから
- 保育園の送り迎え&たまに子どもの看病しながらの出勤はムリゲーです。
- チームにそもそも地方在住者も多く、必ずしも出社するメリットがない。
- 子どもが小学生になるまでは朝の対応に追われるため少なくともそこまでは柔軟に働ける環境がいい。出社することで効果的な業務はそうするが、そうでない限りはリモートワークがベース。
その他では、子育て中のパパが対象のアンケートということもあり、家事育児と向き合いやすい、調整しやすいという声が多数でした。
続いて、リモートワークのメリットについて全員に聞いたところこのような結果でした。
リモートワークのメリット
第1位:移動時間がかからない 80.6%
第1位(同率):何かあったときにすぐに家で対応できる 80.6%
第3位:余計なコミュニケーションをとらないで済む 41.9%
第4位:仕事に集中できる 35.5%
そのほかには「残業が出来る」「自分の好きな椅子やデスクを用意して働ける」「隙間時間で家事ができる」「子どもの発熱などの対応が早く出来る」という声がありましたが、どれも納得の内容ですよね。
出社派のパパの声
さて、一方出社を望む人たちの声はどのようなものでしょうか?見ていきましょう。
出社が必要な職種の場合のコメント
- ものづくりに携わっているため
- リモートが困難な仕事をしている
- 工場勤務なので出社しないと仕事にならないので。
- 製造業なので、自宅で出来る仕事が少ない為。
製造業や医療職など、現実的にリモートワークが難しい職種もあり、その仕事のことを考えるとやはり出社という選択になるということでしょう。
職種以外でのコメント
- 家でも出来るけど、外の方が正直集中出来る
- 仕事に集中できる
- オフィスの方が集中できる。人と直接会って話す方が、問題解決に近道の気がする、、
- 帰ってきた時の楽しみ
- うちにエアコンが無いから。
職種に紐づかないコメントとしては、「集中できる」という声が多数。
一方で「帰ってきたときの楽しみ」という視点はなるほど!という感じですね。
エアコンは...この酷暑の中で考えると仕事と関係なくなんとか用意した方がよさそうに感じますが、まあ地方にもよるかもしれません。
では、先ほどのリモートワークと同じように、全員に聞いた出社のメリットの上位がコチラ。
出社のメリット
第1位:仕事の仲間と直接コミュニケーションが取れる 84.4%
第2位:仕事に集中できる 50%
第3位:自分の時間を持つことができる 25%
第4位:移動時間などで切り替えられる 21.9%
やはりコミュニケーションという声が最も多く聞かれました。
一方でこちらはリモートワークのメリットでも挙がった「仕事に集中できる」が、出社の方でも上位。
自宅と職場、どっちの方が集中できるか?ということはかなり人によるということでしょう。
ちなみに、その他には「ずっとリモートワークしている身からすると気分転換にもなる」「外に出られる。在宅は意識しないと外の空気や太陽の光を浴びずに過ごしすぎてしまう」「オフィスでの様々なイベントを企画、参加できる」という声がありました。
子育てパパが感じる出社とリモートワークのデメリット
何事も一長一短。
ということで、それぞれのデメリットについても全員に聞いています。上位に入ったのはこちらです。
リモートワークのデメリット
第1位:対面でコミュニケーションを取ることができない 68.8%
第2位:プライベートとの切り替えが難しい 56.3%
第3位:仕事に集中できない 31.3%
第4位:結局、残業が増える 6.3%
ここまででもたびたび出てきたコミュニケーションについての声が最も多い結果となりました。
メリットの上位には「余計なコミュニケーションをとらなくていい」が入っているものの、必要なコミュニケーションは取らないといけないという、なんとも悩ましい状況ですね。
また、その他にはこんな声がありました。
- 個人情報の管理が難しい
- 出社している人同士で仕事が進んでしまっているなど、情報の格差ができてしまうこと。
- 最近は目立たないが、リモートと出社のハイブリッドで会議を行うと出社側の意見が強調される空気がある
- 直ぐに現場で対応出来ない
どれも共感する人は多いのではないでしょうか?
やはり一概にリモートがいいとは言い切れないところも見えてきます。
出社のデメリット
第1位:移動時間がかかる 84.4%
第2位:何かあったときにすぐに家に戻れない 78.1%
第3位:余計なコミュニケーションをとらないといけない 37.5%
こちらでも通勤・出勤にかかる時間の問題が最も多い意見でした。
この辺りは割とイメージ通りだと思います。
また、その他にはこんな声がありました。
- お金がかかる
- 集中できない
- 通勤に体力を使う
- 保育園の時間に合わせると、どうしても遅刻&早退する事になるので段々と会社に居づらくなります。
- 電車移動など仕事以外で体力を奪われる
- 満員電車が疲れる
印象的だったのは「体力」という視点。
確かに時間だけでなく、移動で使う体力もまた忙しい子育て家庭にとってはできるだけセーブしたいものですよね。
改めて「出社」も「リモートワーク」も一長一短という状況の中では、全部をどちらかにしないという選択も考えられますし、そんなフレキシブルな働き方ができることが望ましいですよね。
では、その割合の理想は??
皆さんに聞いてみました。
「出社」「リモートワーク」理想の割合は?
- 出社10割:リモート0 3.1%
- 出社9割:リモート1割 9.4%
- 出社8割:リモート2割 15.6%
- 出社7割:リモート3割 3.1%
- 出社6割:リモート4割 3.1%
- 出社5割:リモート5割 9.4%
- 出社4割:リモート6割 9.4%
- 出社3割:リモート7割 6.3%
- 出社2割:リモート8割 21.9%
- 出社1割:リモート9割 9.4%
- 出社0:リモート10割 9.4%
全体的に見ると、出社が多いことを希望する人が3割強(34.3%)。イーブンが1割(9.4%)。
リモートワークが多いことを希望する人が6割弱(56.4%)と、やはりここでもリモート多めがいいと感じている人が多い結果でした。
ただ、意外だったのは、最も多かったのが「出社2割:リモート8割 21.9%」であるものの、それに次ぐ2番目に多かったのが「出社8割:リモート2割 15.6%」と、完全な裏返しで出社が8割という結果だったこと。
もちろん職種による声も多いのかもしれませんが、意外にリモートワークはそこそこでいいと考えている人も多いのかもしれません。
それぞれの回答した理由についても聞いてみました。
- リアルのコミュニケーションが未だ必要だから。(出社8割:リモート2割)
- 家で1人の作業に集中する日、オフィスで同僚とコミュニケーションをとる日に分けて、メリハリをつけたい。コミュニケーションの方が大事だと思うのでこの割合にした。(出社6割:リモート4割)
- 直接話した方が良い件も問題なく処理しながらストレスなく働けるから。(出社4割:リモート6割)
- たまに会社で行うイベントには行きたい。(出社1割:リモート9割)
- 仕事上はリモートで十分ですが、たまには対面で同僚とたわいもない雑談をしたい。(出社1割:リモート9割)
- 対面ゼロはきつい(出社1割:リモート9割)
- 出社のメリットは直接的コミュニケーションだが、週に一回くらいでちょうどよいと感じるため(出社2割:リモート8割)
- 週に一回は気分転換、メンバーとの何気ない会話、創造的な協議などを集約した会議などを設定し、出社することが最大効果を発揮すると考えるため(出社2割:リモート8割)
やはりコミュニケーションについての考えが反映されている声が最も多かったです。
ただ、どのくらい重視するか?どのくらい必要と感じているか?という面が、理想の割合に影響しているようです。
- 理想としては、仕事が円滑に進むのであれば出社せずにリモートのみが良い。そしてゆったりした地方で通勤を気にせず子どもをのびのびと育てていきたい。(出社0:リモート10割)
- 夕方から夜にかけて子どものお世話をしようと思うと、出社する時はかなり早く仕事を切り上げて帰宅しなければいけない。リモートワークが一定以上ないと、1日平均8時間労働できないため。(出社4割:リモート6割)
- 機械や工具が無いと仕事にならないですが、小物作業なら家でも出来るのでリモートも出来たら子どもとの時間も少しは取れるのかなと。(出社9割:リモート1割)
この辺りは、家事や育児のことを考えての理想ですね。
また、こんなネガティブな声も。
- 出社しないと居場所がなくなりそう(出社8割:リモート2割)
- 会社にいるのがストレス(出社0:リモート10割)
- 会社に行くと対人関係で疑心暗鬼になる(出社2割:リモート8割)
まさに、やむを得ずにいずれかを選択している状況ですね...。心中お察しします。
最後に、それぞれの働き方で悩んでいること困っていることを聞きました。
出社&リモートでの悩み、困りごとは?
- (リモートだと)Wi-Fiやられると仕事にならない※一度、台風でセミナー中に停電になった経験あり。(40代)
- 医療職のため、理想のような働き方は難しいこと。(30代)
- 家が狭くて、在宅のスペースが確保できない(50代)
- 今年から配属された新人などはリモートワーク中心の職場に配属すると会話が取りづらそうに見える。そのため意識的に声掛けはしている。3〜5年スパンでの転職キャリアを考えている若手が今は多いと思うのでその前提でいかに育成しつつ会社にとって効果を最大限発揮してもらうかの視点が組織には必要だと思います。(40代)
- 私のリモートワークが多いことに対し、否定的な言動をしてくる同僚がいること。(30代)
- 出社しないと細かな情報が得られないため、周囲が出社に戻りつつある中でリモートを続けていくことの難しさ。(30代)
- 出社すると、通勤時間や雑談が増えて実質労働時間がリモートの時より大幅に減るので今まで出来ていた仕事が出来なくなる。(40代)
- 出社はオンラインミーティングがし辛い。リモートは家事と仕事の境界が難しい(50代)
- 部署内でも人によって出社したい人もいるので合わせると出社比率上がる。(40代)
どれも聞いているだけでため息が出そうな内容ですね。
いずれにしても家族によって状況は様々ですし、職種によっても状況は様々。
しかも、ずっと同じではなく変化していくものです。
人生の中でも大きな割合を占める仕事に関することだと考えると、フレキシブルに選べる環境を作っていきたいですよね。
まあ、実際のところはそう簡単に選ぶことはできないかもしれませんが、それでも自分で選ぶという意思を見せていくだけでも周りの状況はきっと変わっていくのではないとは思うので、諦めずに突き進んでいきましょう!
今回もご協力いただきありがとうございました。
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