幼稚園の娘の彼氏が家に来る!パパとして大切な対応法とは?

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幼稚園の娘の彼氏が家に来る!パパとして大切な対応法とは?

娘を持つパパであれば、きっと早い段階から考えてしまう「娘の彼氏が来たらどうしよう?」という問題。

今回は、「幼稚園の娘の彼氏が家に来る」というケースに対してのパパからのご相談ですが、どうやらその対応の仕方次第で、本当に将来娘が彼氏を連れてきた時にも関係しそうです。

それも踏まえて、今回はアドラー心理学を基にしたアドラー式子育ての熊野英一さんから迎えるにあたっての心構えについて、アドバイスを聞きました。

そんなの娘が小さいうちは別に心配しなくても、と思う人もいるかもしれませんが、そうでもないみたいですよ。

娘の彼氏が来ても特別なことは必要ない!?

娘の彼氏が来ても特別なことは必要ない!?

質問者
幼稚園の年長の娘がいます。

今週末、友だちが家に遊びに来るということなんですが、それがどうやら彼氏なんだとか。

イマドキの子は早いなーとか思いつつも、こんな時にパパとしてどうふるまったらいいのでしょうか?

傍から聞けばほほえましい話なんですが、パパという立場になるとちょっと違うのかもしれませんね。

娘を持つ以上、きっとこの先も何度かやってくるかもしれない事態に備えて一緒に考えていきましょう。

別に“パパの出番”じゃない

一昔前のファミリードラマなどでは、「娘さんを僕にください!」という彼氏に対して「どこの馬の骨かわからんようなヤツにはやらん!」と厳格な父。

「もう!お父さんたら!」と怒る娘と「まあ、あなたいい人じゃない」と優しく説得する母。

で、結局丸く収まる、みたいなパターンが多かったような気がします。

まあ、今回は娘さんがまだ幼稚園生なので、そこまで込み入った話ではないことはわかりますが、少なくともこんなに厳しく抵抗したりするような必要がないことはわかっていると思います。

反対に、彼氏に対して普段はしないのに「よく来たね、おやつは何が食べたい?」などと「いいパパぶる」なんてこともどうかと思います。

そもそものところ、彼氏だろうが友達だろうが関係なく、家に子どもの友達が来たところで、そこにでしゃばる必要はありません。

お迎えするくらいはいいとしても、あとは頼まれたら対応するくらいで充分じゃないでしょうか?

頑張るほど“呼びにくい家”になる

 “厳格な父”や“優しい父”など、勝手にあるべき姿を設定して、演じることはオススメしません。

娘の立場からしたら、どっちにしても違和感しかないでしょう。

もし、パパ自身の友達が家に来た時に、いつもは言うことを聞かない娘が突然いい子のフリをしはじめたら、あなたはどう感じるでしょうか?

もちろんTPOに応じて、対応を変えることができることも必要かもしれませんが、あまり気持ちのいいことではありませんよね。

誰かが家に来るからといって、特別なことをしようとする必要はありません。

そうやって変な空気になってしまうとしたら、娘としても「なんかパパが変な感じになるから、もう人を呼ぶのをやめよう」ということになりかねません。

これは彼氏に限らず普通の友達にも影響してくると思います。

とにかく過剰に反応しない、自然体でいることをオススメします。

娘の彼氏は敵や味方でもなく、大切な来客者

娘の彼氏は敵や味方でもなく、大切な来客者

敵でも味方でもない

特にパパにとっての娘の彼氏は「敵」or「味方」と考えてしまうかもしれません。

よく考えればわかることですが、正直どちらもありません。

その人はおそらく「大切な来客者」の一人です。

さきほど「自然体」でいることをオススメしましたが、それは何もせずに放っておけばいいということではありません。

それはただ「ないがしろにしている」だけです。

お客さんを迎えるにあたって必要な対応をすればいいのです。

仕事でお客さんを迎える時はどういう対応をするかを考えればわかることだと思います。

大事なことは、娘を訪ねて家に遊びに来てくれたお客さんを「大切に扱う」ということであり、またそれが性別、年齢などに関わらず、誰にでも同じように応対することです。

どんな友達が来ても、抵抗するわけでもなく、頑張り過ぎたりするわけでもなく、極めて普通に温かく迎えてくれる。

立ち入ったこともしてこない、嫌な気持ちになるようなことも決してしない。

さらにはお客さんが気を遣いすぎない程度のおもてなしもしてくれる

そんな家であれば、気軽に友達を呼びたくなると思いませんか?

パパの対応が娘の未来に繋がる

今回の質問は幼稚園生の娘さんの話でしたが、その段階から娘さんが家に友達を連れてきたくないと思ったら、大きくなってからも娘の友達や彼氏になかなか合わせてもらえない関係になってしまうでしょう。

それはとても寂しいですよね。

また、パパやママがそうやって、家族の友達を大切にもてなす姿勢を見せていれば、娘が大きくなったときに、それを実践できるようになることも考えられます。

家族の周りにいる人たちとの交流が広がることは、自分一人では出会えない人との出会いにもなりますし、それによって広がる世界もあると思います。

家族を中心に広がる人の輪を楽しむためにも、前向きに考えていきましょう!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 演じて頑張りすぎると、人を呼びたくない家になってしまう
  • お客さんを分け隔てなく大切にもてなす
  • そういう姿を見せることは娘が将来、人を迎えられる人になることに繋がる

言われてみればそうなのかもしれませんが、なかなか心中穏やかでいられないのがパパの心だと思います。

とはいえ、大事なのは娘の幸せだと思って...

まあ幼稚園生のうちから過剰な心配をする必要はないとは思いますが、心構えだけはしっかりしておきましょう!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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