保育園でパパ友を作って仲良くなりたい!飲み会にどう誘ったらいい?

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保育園でパパ友を作って仲良くなりたい!飲み会にどう誘ったらいい?

あっという間に仲良くなる女性たちに比べて、なかなか距離が詰められない男性たち。

それはパパ・ママになってもよく見受けられる光景のように感じます。

今回はパパ友と飲み会にでも行って仲良くなりたいけど、どうしたらいいかと悩むパパからのご相談。

アドラー心理学を基にしたアドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイスをいただきました。

パパ友と仲良くなる鉄板の方法なんてあるのでしょうか?

同じ保育園のパパ友なら、そもそも仲良くなれる可能性は高い

同じ保育園のパパ友なら、そもそも仲良くなれる可能性は高い

質問者
息子が保育園に通い始めて3年が経ちました。

送迎の時に会うパパたちとも顔見知りになってきたので、もっと仲良くなりたいと思っています。

個人的にはパパ同士で飲みに行って他愛のない話もしたいのですが、誘っても大丈夫なのでしょうか?

女性たちから見れば十分とは言えないのかもしれませんが、子育てに関わる男性は明らかに増えてきていると思います。

そんな中、パパ友とつながることができたら、もっと楽しめるかもしないですよね。

とはいえ、どうしたら繋がりを深めることができるのか?一緒に考えていきましょう。

所属感、つながりは幸福度を高める

慶応大学の前野教授が研究している「幸福学」では、人が幸せを感じるための要因のひとつに「つながりと感謝」という項目があります。

いろいろな人とつながって、そのつながりに感謝する気持ちを持つことで、幸せを感じるということです。

アドラー心理学では、同じようなことを「所属感」としていて、誰かとつながっていると感じられることは人生を豊かにすると考えます。

まとめると、やっぱり豊かに暮らすためには「仲間」がいた方がいいということだと思います。

何かをしたい、もっとこうなりたい、そう思ってもひとりではなかなか進めないもの。

それが仲間と一緒であれば不安も少なくなって、より前に進む勇気が湧いてくるというものですよね。

もともと人間はひとりで生きることは難しく、周りの人たちと協力して暮らしていく生き物ですから、仲間がいる、どこかに所属しているという状態を求めていますし、またそれが満たされることで安心感にもつながります。

だからこそ「パパ友が欲しい」という考えは極めて自然な感覚なんだと思います。

本来、パパ同士仲良くなりやすいはず

保育園で顔を合わせるパパ同士は、本来仲良くなりやすい存在です。

同じ保育園に通っていることから、住んでいる場所が近く、子どもの年齢も近い。

保育園に関することをはじめ、共通の話題も多いはずです。

また、基本的に共働きであり、生活レベルもそれほど離れていないでしょう。

いわゆる「属性が近い」という位置です。

ましてや「パパ」というこれ以上ないほどの共通点があります。

価値観や考え方はそれぞれではあるものの、少なからず共感するポイントが多いことも充分に考えられます。

今、置かれている状況を冷静に俯瞰してみれば、誘ったらすんなり仲良くなれる可能性は、ゼロベースでいきなり声をかけて友達を作るよりもかなり高いと思いませんか?

パパ友を飲み会に誘うためのコミュニケーションのポイント

パパ友を飲み会に誘うためのコミュニケーションのポイント

まずは上手なインタビュアーになるべし

そもそも、普段はあいさつくらいしかしない人に話しかけることにハードルが高いと感じる人もいると思います。

でも、きっと皆さん普段の仕事ではやっていることですよね。

取引先の人と距離を縮めるためには何をしていますか?

基本的に会話は、いろいろな質問をして糸口を探すことから始まるもの。

「〇〇ちゃんの服、かわいいですね。どこで買っているんですか?」

「習い事、やってますか?」

「満員電車って嫌ですよね?」

みたいな、何気ない質問で、簡単に答えられるものからスタート。

相手の関心に関心を持って、インタビューをしていく感覚です。

その上で、本題である「仲良くなりたい」「飲みに行きたい」という希望を伝えて、誘ってみるところまでたどり着けばOKですよね。

相手に合わせすぎなくていい

この時に、パパ友になりたいがあまり、相手が望む関わり方や行きたいところに合わせすぎる必要はないと思います。

もちろん、あなたも同意できるのであれば合わせても構わないですが、結果的にあなたが望むような楽しみ方ができない関係になってモヤモヤしてしまう可能性もあるからです。

あなたが「一緒に飲んで他愛もない話ができるパパ友が欲しい」のであれば、ちゃんと「飲みに行きませんか?」と誘えばいいと思います。

相手が飲まないんじゃないか?断られたらどうしよう?と考えてしまいがちですが、そもそも断る人とは趣向が合わない可能性も高いわけです。

断られたらそれでOKじゃないですか。

少ないかもしれないけど「いいですね!ぜひ飲みに行きましょう!」と答えてくれるパパに出会えれば、きっとその先も楽しい時間が待っている確率は高いはずです。

距離感を保とうとする人や、飲み会に前向きじゃない人に時間をかけて近づくより、いろいろな人に自分の希望を伝えて行った方が、本当に合う、仲良くなれる人に出会えるはずだと思います。

ひとつひとつの結果にこだわる必要なんてありません。

全員と仲良くなる必要はないですし、パパではなくても気の置けない友達に出会える確率なんて、そんなに高くはありません。

だいたい、今までの人生でも友達を作ってきたわけですから、ちょこちょこ話しているうちに「気が合いそう」と感じることだってできますよね。

さあ、一緒に楽しめるパパ友を作りたいのであれば、まずは自分から動き出してみてはどうでしょうか?

飲み会を断られたくらいで人生が台無しになることなんて、まずないと思いますので。

健闘を祈ります!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 同じ保育園のパパたちは属性が近いので仲良くなりやすいはず
  • 少しずつインタビューしていけば会話が増える
  • 断られてもOK。自分がしたいことに乗ってくれるパパを探す気持ちで

ネットでは、パパ友はなかなかできない、パパ友は面倒くさい、マウントを取られるなどネガティブな情報もあります.

しかし、実際にパパ同士でつながって楽しんでいる人がたくさんいることもまた事実です。

きっとあなたにも素敵なパパ友が見つかるはずです!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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