結婚するとほぼもれなくついてくる親戚付き合い。
自分の親戚はまだしも、パートナーの親戚となると距離感が難しいですよね。
今回は、まさにパートナーの親戚の中に苦手な人がいることに悩むパパからの相談です。
マウントに巻き込まれず角を立てないスルー術と、無理をしない距離の取り方をアドラー心理学の視点でお届けします。
苦手な親戚との付き合い方|マウントは「争わずスルー」が基本

妻の親戚に苦手な人がいて悩んでいます。
この年末年始も妻の実家に行きましたが、毎年同じようなことを聞かれ、学歴や仕事などいろいろなことでマウントをとってくるのです。人を小ばかにするような態度も苦手です。
仲良くならないといけないものでしょうか?
親戚とはいえ苦手な人がいるのはよくあること。
気持ちにはとても共感します。
外の人なら切り離すこともできますが、親戚はそうもいかないのが悩ましいところですよね。
ちょっと一緒に考えていきましょう。
まずはマウント合戦の土俵から降りる
言うまでもないことですが、まずはマウントしてくる相手に抵抗して、争う必要はありません。
特に、マウント合戦は避けたいところ。
結局、主導権争いになるわけですが、勝ったところで、関係性は確実に今までより悪くなるでしょうし、周りからあなた自身の評判を落としかねない。
とにかくいいことがないと思います。
人にもよりますが、親戚は切っても切れない関係ですが、毎日会うわけではないですよね。
であれば、会っている間だけ、演技でいいので大人のフリをして全て華麗に受け流してスルーすることが一番の近道だと思います。
争いの土俵から降りてしまいましょう。
事実として学歴、仕事の軸では、向こうの方が優れているのかもしれないけど、自分なりの別の軸で見れば、全部負けでもないし、そもそも勝ち負けを考える必要もないはずです。
我慢だけで乗り切ると続かない
かといって、演技は自分らしくない状況なので疲れます。だから、長続きしません。
本来は相手側も争うことなく、いい関係で続けていくことを望んでいるはずですが、マウントを取ってくることから考えていると、相手側が感じる「いい関係」があまり適切ではないような気がします。
おそらくその裏側にはいろいろな背景があるんだと思いますが、こちらがそのために身を削って相手に合わせる必要はありません。
相手はどうあれ、いい具合に仲良くしていくことを目指す方が建設的ではないでしょうか?
質問には「仲良くならないといけないでしょうか?」とありますが、もちろんそれはあなた自身がどうしたいかを決めること。
もしもあなたが少なくとも今よりは過ごしやすい関係を望むのであれば、少し見方や考え方を変えてみてもいいかもしれません。
関心を持ちつつ“納得解”で距離をとる

相手の“無関心”がトラブルを生む
アドラー心理学では「自分が他者とつながり、助け合う社会の一員と感じる心」を指す「共同体感覚」という言葉があります。
つまりはみんなが仲間だと思って貢献しあい、協力していこうという考え方です。
その共同体感覚についてアドラーはこんな言葉で警告しています。
アドラー心理学のポイント
「仲間に無関心な人が、周囲に害をもたらす。仲間への関心と協力が、社会を良くする」
今回のケースで言えば、そもそも親戚という関係を仲間としてとらえることから始めないといけないと思いますが、やはり少なくともつながりがある関係であり、力を合わせた方がいい関係でしょう。
そんな親戚という仲間に対して、そのマウントしてくる苦手な親戚はおそらく無関心なんだと思います。
こういうことを言ったらあなたが傷つくとか嫌がるとか、そういう関心がない。
むしろ自分がこんなに優れているんだぞとアピールしたい、つまりは自分にばかり関心を持っているように感じます。
そんな人とどう仲良くなるのか?
まずあなた自身が関心を持つことからはじめてみるといいかもしれません。
たとえ価値観が違っても、共感するだけでOK。同意をする必要もありません。
正解探しより“納得解”
親戚の場合、上手に距離を取っていても、時には関係せざるを得ないケースもあります。
遺産相続やお墓のことなど、利害が関わるときはより難しい。
相手がマウントしてくるタイプの人だったらなおさらです。
こんな時でもきっと相手は自分都合の主張をしてくるかもしれませんが、「奪い合う」のではなく「分かち合う」視点で考えてみましょう。
親戚付き合いには正解はありませんが、きっと納得解ならあるはずです。
話し合いが難しい場合は第三者を介する方法も検討した方がいいかもしれません。
当事者同士では視野が狭くなりがちなので。
相手が変わるかどうかは別として、あなた自身がまずやってみることが大切です。
仲間としてアプローチをしていくことで、状況が好転することを祈りましょう。
ただし、自分も大切にして、どうしても難しい場合は、離れることも選択肢のひとつとしてとらえておいていいと思います。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 基本的にはできるだけスルー
- 苦手な相手でも共同体感覚をもって関心を持ってみる
- 正解より納得解を探す。時には第三者の手も借りてみよう
本来、実家に帰るのは楽しいことだと思いますし、おじいちゃんおばあちゃんに孫の顔を見せることなど楽しみはあるはずです。
それが苦手な親戚の存在で足が遠のいてしまうのはみんなにとって苦しいことなので、大人のフリした対応で乗り切れるといいですね!
著書のご紹介
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