過保護な妻の育児が心配!息子に甘い母親にダメ出しせずに歩み寄る方法

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過保護な妻の育児が心配!息子に甘い母親にダメ出しせずに歩み寄る方法

過保護な妻の育児など、子どもに対する接し方について夫婦の価値観にギャップが出るのはよくあること。

そしてそのギャップにモヤモヤすることもありますよね。

では、そんなときにどう夫婦で歩み寄っていったらいいのでしょうか?

その方法をアドラー心理学に基づくコミュニケーションの専門家で、アドラー式子育ての熊野英一さんに教えてもらいました。

まずは夫婦で子育ての長期的なゴールの設定を

まずは夫婦で子育ての長期的なゴールの設定を

質問者

妻と私の子育て方針が違っており、ザワザワします。

息子(3歳)に対して、妻の対応が何かにつけて甘い!甘すぎる!と感じてしまいます。

息子が「抱っこ〜」と手を伸ばせば、すぐに抱っこしちゃいます。

ほんとは自分でできるはずなのに、食卓で「あ〜ん」と口を開けて待っている息子を見ると「お前、保育園では自分で食べられるだろ!」と言いたくなりますが、妻が間髪入れずに、ご飯も食べさせてしまう始末です。

このような状態が続いてしまっては、息子はとんでもない甘えん坊になるのでは、と今から心配です。

これは注意した方がいいでしょうか?

あなたの妻の行動は「子どもを愛しているからこそ」の「良かれと思っての行動」ばかりです。

もし、妻が子どもに無関心で愛情を感じていなければ、わざわざ抱っこしたり、ご飯を食べさせるようなことをするはずがありませんものね。

ただし、こうした関わり方を「子どもの自立や成長にとってプラスに働く行動かどうか?」と言う観点でみると、他により良い行動があるのは明白です。

抱っこを求めなくても、すぐに抱っこしてもらえて、口を開ければご飯が運ばれてくるような毎日を過ごしていたら、誰だって「自分でやる」と言う気持ちにはなりにくいですものね。

さて、皆さんのご家庭では、子育てにおける長期的なゴールについて、夫婦で合意しあっていますか?

「子育てにおいて、親としての役割って何だろう?」

「18歳、20歳、社会人になるときに、我が子にはどんな人になっていて欲しい?」

「子育てのテーマ、軸を決めるとしたら、それはなんだろうか?」

このような話し合いをして、合意形成ができていないなら、1日でも早く、こうしたディスカッションを始めることをオススメします。

アドラー心理学では、非常にシンプルに「自立」をキーワードにして、「子どもの自立を支援するのが親の役割」「親の子どもに対する言動は、すべて、子どもの自立・成長に(長期的観点から)プラスに働くかどうか、で判断する」と言う鉄板の「軸」を持って子育てに向かうことを提案しています。

もしこうした長期的なゴールで夫婦が握り合っていれば、妻の行動を注意・ダメ出しするような、夫婦喧嘩勃発必須の悪手よりも、もっと効果的な選択肢を用意できます。

過保護な妻にダメ出しではなく、夫が自らお手本を

過保護な妻にダメ出しではなく、夫が自らお手本を

一番良い方法は、夫婦で握り合った共通ゴール(例:親である私たちは、子どもの自立にプラスになる働きかけを心がける)があるのならば、それに沿った行動をあなたが選択して、「お手本」を見せることです。

もちろん、これ見よがしに「俺の対応の方が良いだろう!」「だから、お前は子育てが下手なんだ!」と言った上から目線のアピールはご法度です。

純粋に、子どもの自立・成長を願って、それにプラスだと思う関わりを淡々として行くのです。

「抱っこしてほしいときは、抱っこして、って、伝えてね」と子どもに伝える。

「今は、忙しいから、抱っこはできないけど、あとで一緒に遊ぶ時間をとるから、それまで待っていてくれるかな?」と、先に子どもに伝える。

「自分で食べてみる?できるところ、見せてくれるかな?食べやすいように、手伝えることはある?」と、自分でやってみるところと、サポートが必要なところを確認してみる。

例えば、このような関わり方をあなたが実践してみてください。

そして、その後の子どもの対応、成長、進化を夫婦で確認してみましょう。

すぐに抱っこしたり、ご飯を食べさせたりするよりも、こっちの方がゴールに近づくよね、と、ママも自然に真似したくなるはずです。

親の過保護・過干渉は、子どもの自立・成長の足を引っ張ります。

親は、子どもを愛しているからこそ、無意識のうちに過保護・過干渉な関わり方をしてしまうものです。

だからこそ、夫婦で長期的ゴールを確認し合いながら、日々、子どもへの手出し・口出しが増えていないか、信じて見守る場面をもっと増やせないか、ディスカッションをしてみてほしいのです。

ダメ出しや注意は、逆効果。

できているところをお互いに認め合い、子育てを通して、自分たちも親として成長していこう!とチームワークを発揮してください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • まずは夫婦で長期的な子育てのゴールを設定
  • そのゴールに向かう方法について共有
  • できていなくてもダメ出しするのではなく行動で示す

今回は、パパからの「ママが甘い」という悩みですが、逆に「パパが甘い」という夫婦の話もよく聞きます。

今回の歩み寄り方は、男女が逆のパターンやまた違った内容で存在するギャップの解消についても参考になると思いますので、ギャップを感じたら実践してみてください!

熊野さんの著書が気になった方はコチラをチェック!

また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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