子どもが産まれると地域活動に関わる機会が増えてきます。
生まれ育った地元であればなおさら、昔からの顔見知りとの関係に悩むこともあるもの。特に地元の先輩との上下関係を押し付けられると、正直しんどいですよね。
今回は、地域活動の中で面倒な地元の先輩との関係に悩むパパにアドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイス!
面倒な地元の先輩との上手な付き合い方をアドバイスします。
地元の先輩がしんどい理由。上下関係を押し付ける人の目的とは

3年前、子どもが産まれて地元に戻ってきました。
町内会にも関わるようになったら、中学生時代に面倒だった先輩と再会。
いまだに昔のような上からの接し方をしてきます。
正直、面倒ですし、それが嫌で町内会に入らない人もいるのでなんとかしたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
まず、地域活動に積極的に関わる姿勢は素晴らしいと思います。
生まれ育った地元は顔見知りも多く、心強い面もあれば、面倒に感じる面もありますよね。
なかなか解決しづらい問題だと思いますが、どう向き合っていけばいいか考えていきましょう。
上下関係にこだわる人の心理とは
地元だけでなく、仕事の現場などでも上下関係を必要以上に重んじる人は一定数いるものです。
アドラー心理学では、人の行動や言動には必ず「その人がどうしたいか?」という目的があると捉える「目的論」という考え方があります。
学生時代ならまだしも、大人になってもなお上下関係にこだわる人たちにはどんな目的があるのでしょうか?
そのひとつにあるのが、上下関係を固定化することで安心したいという思いだと考えられます。
人にもよりますが、人間関係において「どっちが上か?」ということをいつも考えるタイプの人がいて、年齢による先輩後輩を基準にすると、上下が明らかになりやすいので、そこに頼るタイプがいるのです。
反対に言うと、それがはっきりしていないと不安。
要は自信がないことの表れのように感じます。
先輩なりの「地元思い」という側面
もうひとつ可能性として考えられるのは、受け継いできた昔ながらの仕組みへのリスペクトがあるということ。
地域活動は、本来年齢や地位と関係なく共に暮らす地域のためにどう働きかけていくかを考えて取り組んでいくものなので、フラットな関係であることが大切ではあります。
しかし、上下関係を重んじる日本においては、年齢による序列があることで、スムーズに進んできた部分もあって、それを先輩自身も感じているのかもしれません。
要は、それが地域の秩序であり、それを守ろうとしているのかもしれません。
見方によっては先輩も「地元思い」なのです。
先輩自身もまた、さらにその先輩からみれば後輩であり、上下関係の中で活動してきたと思いますが、それでうまくいった成功体験があるのでしょう。
とはいえ、時代も変わってきていて、本来のフラットな関係を築いた方がスムーズだとも考えられますし、必要以上に後輩が嫌な思いをするようであれば、それは改善の余地はありそうです。
先輩と「向き合う」のではなく「同じ方向を向く」

難しいからこそ、解決策を探す勇気を持つ
アドラーはこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
「困難に立ち向かう人は、自信と勇気を力に変え、解決策を見つけ出す」
確かに地元であるがゆえ、関係はこの先も長く続くもので、関係を変えていくのは簡単なことではないと思います。
それがこの問題の一番の難しさかもしれません。
もちろん、あえて現状を大きく変えずに、先輩が求める上下関係を受け容れているように振舞うことも円滑に進める方法のひとつかもしれません。
ただ、もしあなたがそれをできたとしても、多くの人にとってはモヤモヤすることであり、改善した方が良いものなので、「難しい」と切り捨てずに解決策を探してみることに挑戦してみてはどうか?とアドラーは言います。
ただし、先輩に正面から苦言を呈してしまうと、関係はますます悪化する可能性が高いと思います。
先輩に共感し、同じ方向を向くことはできないでしょうか?
共通の目標「地元を盛り上げる」で仲間になる
先輩とあなたの共通点はなんでしょうか?
それは「地元思いであること」だと思います。
先輩は今までうまくいっていた昔ながらの方法で地元を盛り上げたい。
あなたはそれだと入らない人が出てきているから、改善して仲間を増やして地元を盛り上げたい。
方法は違えど、地元を盛り上げたいという思いはきっと変わらないはずです。
同じ目標を明確にすることで、同じ方向を向ける可能性は十分にあります。
ここまで地域を盛り上げてきた先輩たちへの感謝やリスペクトを忘れずに、先輩のやり方を否定することなく、こういう方法も取り入れてみてはどうでしょう?
という柔らかい提案をすることで、少しずつ環境を変えていくことを目指すのはどうでしょうか?
正直、特効薬のようにすぐに効くかといわれたら難しいかもしれません。
ただ、あなたが姿勢を見せることで周囲に影響を与えていくことも期待できます。
例えば先輩はそのままでも、あなたが後輩に対してフラットに接していくことも効果的だと思います。
もし、先輩から何か言われたとしても「先輩はそのままでいいけど、自分はこの方法でいきます」と毅然とした態度を取ることであなたと先輩の関係も変わってくるかもしれません。
そういった行動をとるには勇気が必要です。
ただ、あなたが勇気を発揮することで地域の未来が明るくなると思って、一歩を踏み出してみてください。
応援しています!
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 先輩の目的を考えて共感してみる
- 地元を盛り上げるため、という目標を揃えて同じ方向を向く
- 先輩を否定することなく新しい方法を実践してみる
正直、大人になってもなお昔の関係を持ち出されることは面倒に感じますが、そういう人にもその人なりの考えや事情があるはずです。
難しいとは思いますが、リスペクトを込めて同じ方向を向けるように勇気を発揮していってみてはどうでしょうか?
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
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