キレやすい自分を治したい方必見!怒りの正体と今日からできる克服ステップ

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キレやすい自分を治したい方必見!怒りの正体と今日からできる克服ステップ

子育て中はイライラしやすく、つい家族にきつく当たってしまう自分に落ち込むこともありますよね。

「最近キレやすい…なんとか治したい」と悩むパパは少なくありません。

今回は、そんな自分を変えたいと願うパパに向けて、アドラー心理学の視点から怒りの背景や原因、そして家族に当たらないための具体的な向き合い方を解説します。

今日からできる“怒りとの付き合い方”を一緒に整えていきましょう。

キレやすい原因はどこに?怒ってしまう仕組みを知ろう

キレやすい原因はどこに?怒ってしまう仕組みを知ろう
質問者
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妻と保育園に通う息子を育てています。

昔から短気であることは自覚していましたが、最近特にキレやすくなっていて、ちょっとしたことでも家族に怒ってしまいます。

そんな自分を治したいのですが、どうしたらいいでしょうか?

私も二人の息子を育てましたが、小さい男の子って本当にやんちゃですよね。

イライラする気持ちは本当によくわかります。

ただ、必要以上にたくさん怒ってしまうと、家族も辛いですし、何より自分も落ち込みます。

今回は「怒り」という感情を紐解きながら、どうしたらいいか考えていきましょう。

人間関係に怒りは禁物

人と関係を築く上ではできるだけ怒らない方がいいことは、きっとご自身もよくわかっていると思います。

では、怒ってしまうことでどんな影響が出るのでしょうか?

今回は、まずアドラーの言葉をお伝えします。

アドラー心理学のポイント

「怒りは人と人を引き離し、共同体感覚を傷つける感情だ」

アドラー心理学でよく使われる「共同体感覚」とは、「自分が仲間とつながり、社会の一員として貢献できると感じる意識」のことです。

アドラーは怒ることは、この「共同体感覚を傷つける」、つまり本来一緒に頑張っていこうという仲間や社会との関係に悪影響だと言っています。

今回のケースで言えば、妻や息子という家族との共同体感覚が傷つくということです。

怒ってばかりいる人と仲良くやっていくのは、本当に辛いこと。

そして、それをあなた自身もわかっているからこそ、自己嫌悪に陥ったり、治したいと考えているのでしょう。

その姿勢は本当に素晴らしいことだと思います。

「ついキレてしまう」ということはない

アドラー心理学において、感情はポジティブなものもネガティブなものも「自分のパートナー」であり、そこに良し悪しはないと考えます。

どんな人でも怒ってしまうことはありますが、怒ってしまうこと自体は悪いことではないのです。

またその感情は「特定の相手に対して、何かの目的をもって使われる」と捉えます。

今回の場合、「特定の相手」とは、あなた自身が「怒ってもいい」と思っている人に対して使っているように感じます。

こういったことを伝えると「そんなことはない!ついキレてしまうだけだ」と反論されることがありますが、実際はそんなことはないと思います。

例えば、道を歩いているときにふと誰かとぶつかったとします。

思わず「おい!」と言ってしまうことも多いと思いますが、その相手が2m越えの大男だったり、明らかに見た目が怖いお兄さんだったら、あなたは本当に「おい!」と言うでしょうか?

きっと、言いませんよね。

意識はしていないかもしれませんが、人は怒る相手を選んでいるのです。

妻や息子に対して「怒ってもいい」「怒っても大丈夫」「怒っても許してくれる」と思っているところがあるのです。

背景には見下しているところもあるかもしれませんし、甘えているところもあるのかもしれません。

いずれにしても、気に入らないことがあったら大きな声を上げるという手法をとるのは、赤ちゃんと同じ。

大人としてはルール違反ですよね。

キレやすい自分を治すには…怒りの目的と本当の感情を見つめ直す

キレやすい自分を治すには…怒りの目的と本当の感情を見つめ直す

怒りの背景にある本当の気持ち

アドラー心理学の考え方

アドラー心理学では、怒りは「二次感情」だと考えます。

つまり、怒りの背景には、心配、不安、落胆、寂しさ、悲しみなどの「一次感情」があるとしているのです。

先ほど怒りを使うのは「目的」があると伝えましたが、その目的はこの一次感情を伝えること。

本来であれば冷静に伝えればいいところですが「うまく伝わらない」もしくは「より効果的に伝えたい」という目的があると考えます。

そのため、「怒っている人は伝わらなくて困っている人」というようにも考えられるのです。

例えば、妻が残業になったのに何も言わずに遅く帰ってきたことに怒ってしまったとしましょう。

その時の一次感情はなんでしょうか?

  • 早く帰ってきてくれると期待していたのに、それがかなわなかった「落胆」
  • 連絡をくれなかったことへの「寂しさ」
  • 帰ってくるはずの時間に帰ってこないことでの「心配」

おおむねこんなことが想像できますよね。

もちろん一次感情はひとつであるとは限らず、いくつかが複合的に関わっていることもあります。

このように自分の怒っている一次感情を整理してみると、自分がなぜ傷ついたのか?何を恐れているのか?といった怒りの正体を知ることができるはずです。

怒らず伝えてみる

人によっては、それまでの人生でいろいろな人に怒られてきた経験があって、怒った方が強く伝わると思い込んでいるケースもあると思いますが、わざわざ怒らなくても伝わることもあります。

むしろ、怒らずに冷静に伝えた方が思いが素直に伝わることの方が多いかもしれません。

怒って相手を委縮させるのではなく、まずは「私はこう思った」「私はこう感じた」という方法をとってみてはどうでしょうか?

必要以上に怒ってばかりいると、職場であれば「パワハラ」夫婦であれば「DV」親子であれば「虐待」というように、周囲から疑いをかけられてしまう可能性もあると思います。

きっとそれは本意ではないと思うし、とても損なので、よく考えてみてください。

怒ることを選ばないのは、自分からすることができるはずです。

少しずつ挑戦してみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 怒りは特定の相手に目的をもって使われるものだと認識する
  • 怒りの一次感情を整理して本当の気持ちを知る
  • 怒らずに自分の気持ちを冷静に伝えてみる

生きていれば腹が立つことはたくさんあります。

そのたびに怒ることは結局得策ではないことはきっとわかっているはずです。

わかっていてもできないとあきらめずに、挑戦していきましょう!

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