子供のこだわりが強すぎて毎朝大変!親も疲弊しない上手な関わり方とは

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子供のこだわりが強すぎて毎朝大変!親も疲弊しない上手な関わり方とは

色々なことにこだわりを持つことは、決して悪いことではありません。

ただ、子育てをしている中で子どものこだわりが強すぎると、生活がスムーズにいかず困ることもあります。

今回はそんなパパからのご相談。

子どもがこだわる理由はどうしてか、そして親も疲弊しないためにどんな関わり方をしたらよいのでしょうか?

アドラー心理学を基にしたアドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイスを聞きました。

こだわりが強いということは意思が強いということ

こだわりが強いということは意思が強いということ

質問者
4歳の息子の対応に困っています。

保育園に行くときも着ていく服や靴を自分で決めたがり、行く道順も決めたがります。

しかもこだわりが強くて、こちらが提案しても言うことを聞いてくれません。

歩いて10分の所にある保育園まで行くのに毎朝1時間かかって本当に困っています。

こういうのはどうしたらいいのでしょうか?

朝はパパもママも仕事の準備などがあるので本当に時間がありません。

そんな中で毎朝1時間。

これは確かにツラいところだと思いますが、わが子のことですから、なんとかうまく進める方法を考えていきましょう。

そのこだわりが人にどの程度迷惑をかけているか?

こだわりが強いという個性は、子どもだけでなく大人でも強く持っている人がいます。

大人はある程度経験を積んできた中で、その出しどころを上手にコントロールしていますが、まだまだ練習中の子どもたちはまだそのさじ加減を心得ていないため、時として周りの人を困らせてしまうことがあります。

きっと、こだわりが強い大人だって最初からうまく付き合えていたわけではないので、いろいろな経験をさせてあげることで、徐々に慣れていくものと考える必要はあると思います。

冷静に見て多くの人を不快にさせていない限りは、そこまで気にしないでいいのではないでしょうか?

こだわりが強いということは、見方をかえれば、意思が強いともいえます。

自分が正しいと思うものや大切だと感じていることについて、周りから何を言われても突き通すことは時としてものすごく大切なものでもありますよね。

親のこだわりと子どものこだわりは違う

単純に毎朝1時間かかるというのはストレスだと思いますが、もしかしたらその子のこだわりが自分とは違うということもまたストレスになっているのかもしれません。

親としては「そんなのどっちの靴でもかわらないじゃん!」と思うこともあるでしょうし、自分はそんなことにこだわらないのに、なんでそんなに気にするんだ??と思うこともあるでしょう。

冷静に考えてみれば、違う人間ですから、こだわりだって違って当たり前。

こだわりを持つことに年齢は関係ありません。

ただ、その時についつい「こんなことにこだわるなんておかしい!」など、そのこだわりは間違っているという感覚を持ってしまうことはありませんか?

自分が経験などで培ってきた価値観が全て正しいわけではありません。

それ以前にこだわりに正しいとか間違っているとかないはずです。

まずはこだわりに上下をつけないことを意識していただきたい。

その上で、子どもに寄り添っていくことを始めてみてはどうでしょうか?

子どもがなぜこだわるか、関心を持とう!

子どもがなぜこだわるか、関心を持とう!

こだわりにも共感ファースト

アドラー心理学では、スムーズにコミュニケーションを取るために「共感」がとても大事だと考えます。

「共感」とは、「相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じること」。

自分の価値観や思いを一度横に置いておいて、まるで相手に憑依するような感じで、同じ目線に立つことが必要です。

そして、「相手」に関心を持つのではなく、「相手の関心」に関心を持つ。

つまり向かい合うのではなく、横に並んで同じものを見るようなスタンスに入ると見える景色が変わってくると思います。

大人の目から見て理解しづらい子どものこだわりにも、必ず本人にはいろいろな思いがあるものです。

まずはそれを知ることから始めてみてください。

例えば、履いていく靴にこだわっているのであれば、「その靴のどこが好きなの?」と聞いてみましょう。

大人でも同じだと思いますが、自分が好きなものに興味を持ってくれたらそれはとてもうれしいものです。

言葉ではうまく表現できないかもしれませんが、きっとその子なりに魅力を伝えてくれるはずです。

一方で、例えばあなたに好きで応援しているスポーツ選手がいたとしましょう。

それを知った友人が「あの選手のどこがそんなにいいの?俺だったら絶対に応援しないけど」なんて言われたら腹が立ちませんか?

自分の好きなものを否定される、またそれを好きな自分を否定される、大人だって穏やかではいられないところです。

もしも「なんでそんなに靴にこだわるんだよ」みたいなことを子どもに言ったとしたらそれはもう怒ったり、癇癪を起したりしても仕方ないことなんだと思います。

こだわりが気になる本当の理由

時間的に困るということはもちろんあると思いますが、もしかしたら別の心配もあるのかもしれません。

毎朝準備に1時間かかるとこれから学校に行くときに苦労するのではないか?

こだわりが強いせいで友達とうまくいかないんじゃないか?

そんな心配はしていませんか?

そう考えるのも無理はないと思います。

だったらそのことはちゃんと伝えてあげた方がいいと思います。

家族や友だちなどチームで進んでいくためには、それをすべて叶えることはできないかもしれないし、できれば協力してほしいことを。

その際に「あなたのこだわりはわかっている」ということを伝えることは必須です。

こだわり自体は否定しないで共感、そして協力の要請という流れです。

最初から劇的に変わることは難しいかもしれませんが粘り強く接することで、お互いにうまく付き合えるようになってくると信じて、地道に進んでいきましょう。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • こだわりが強いことは悪いことではなく、意思が強いともいえる
  • こだわりに上下をつけない、自分とは違うこだわりも認めてみる
  • 子どものこだわりに関心を持って共感してみる
  • こだわりは否定しないで協力を要請する

頭では理解できるけど、そんなに冷静に対応できないよ、、、という声も聞こえてきそうですが、何か行動することで少しずつでも変わってくることがあると思います。

まずは一度深呼吸をして、取り組んでみてもらえたらと思います。

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