子どもが発達障害かも...!?検索行くか悩む親へのアドラー式アドバイス

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子どもが発達障害かも...!?検査に行くか悩む親へのアドラー式アドバイス

ここ数年、よく耳にするようになった「発達障害」。

「うちの子、他の子と違うかも…」「発達障害の可能性があるのかな?」そんな不安を感じている親御さんは少なくありません。

しかし、どのタイミングで検査を受けるべきか、どう対応すればいいのか迷うことも多いでしょう。

そこで今回は、わが子がもしかしたら発達障害かもしれないと感じているけど、検査に行くかを悩むパパに、アドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイスをいただきました。

あなたの持っている「発達障害」のイメージを見直してみる必要があるかもしれません。

発達障害の人は本当に増えているのか?

発達障害の人は本当に増えているのか?

質問者
3歳の息子は保育園に通っています。

どうも周りの子どもに比べてできることが少なくて、とても幼く見えますし、感情をうまくコントロールできていないことも多く、発達に課題があるかもしれないと感じいて、検査に行くか迷っています。

どうしたらいいでしょうか?

お子さんの発達について悩んでいるという親御さんの声は私もよく聞きます。

今の親世代にはあまりなじみがなかったので戸惑うこともあると思いますが、どう向き合っていったらいいか?

考えていきましょう。

数字上では発達障害の子どもは増えているが…

「発達障害」という概念は1980年代にはすでに日本にも入ってきていたもののようですが、特に注目されるようになったのはここ10年くらいだと感じています。

その理由としては、様々な調査で発達障害と診断された人が増えていると発表されてきたことがあると思います。

文部科学省の調査でも、やはり発達に課題がある子どもの数は増えているという結果が出ていますが、一概に「近年急増した」とは言えなさそうです。

なぜなら、診断基準も変わっていますし、発達障害に対する認知が広まったことで検査を受ける人も増えているからです。

あくまで推測ではありますが、それまで発達障害だと気が付かなかった人や診断されていなかった人が、数字上、表出したということも十分に考えられるからです。

よく「病名が出来ると患者が増える」と言われますが、まさにその状況ではないでしょうか?

大人の発達障害も増えているワケ

さらに最近は大人の発達障害もデータでは増えています。

これもまた、診断を受ける人が増えていることや、診断基準が変わったことと関係があると思います。

また、こういった人たちの声を聞くと、大人になってから疑わしいと思ったというより、昔から生きづらさを感じてきたけど、診断したらやっぱりそうだったという人もたくさんいます。

そのことからも、我々が子どもの頃も発達に課題がある人が一定数いて、診断されていなかっただけだと推測できます。

また、そういう人たちも今は大人になっていて、仕事をしたり、家庭生活を送ったりしている人もたくさんいるわけです。

程度にもよるとは思いますが、例え発達障害だったとしても、その後の人生が必ずしも良くないとは言い切れないのです。

発達障害かもと思ったら検査はしてみた方がいい

発達障害かもと思ったら検査はしてみた方がいい

我々は素人です

質問をくれた方は、おそらくネットや本などで情報を集めた結果、わが子に発達障害の可能性があると感じているのではないかと思います。

つまり専門家ではありません。なので、診断はできません。

聞きかじりの情報で不安になっている、気になっているのであれば、私は専門機関で検査を受けてみた方がいいと思います。

不安になるとネガティブな結果ばかりを想像してしまうと思いますが、一方で「発達障害ではない」と診断される可能性も十分にあります。

そうじゃないとわかれば安心することもできるでしょう。

一方で、もし診断されたとしても、診断結果に基づく適切な対応をとることもできますし、あくまでその子の特性を理解することができただけです。

発達障害だったからといって、必要以上にネガティブに捉えなくてもいいのです。

発達障害と上手に付き合って社会で活躍している人もたくさんいることは少なくとも事実なのです。

“ありのまま”とどう付き合うか?

アドラー心理学のポイント

良い人間関係を築くには全ての人の「ありのまま」を認め、互いに尊敬、尊重することが大切である

アドラー心理学だけでなく、幸福学などの観点からも、人が幸せに人生を送るためには「私らしくありのまま」でいることがとても大切とされています。

例え、わが子が発達障害だと診断されても「そういうことなんだね」とありのままを受け容れることができれば、充分に良い関係で進んでいくことはできると思います。

もしかしたら、まだ発達障害という概念が広まってなかった我々の子ども時代は、「この子はそういう特性がある」と受け容れて対応していたようにも感じます。

そんなおおらかさを持つことこそ、様々な特性を持つ人が活躍できる可能性を広げることにつながると思います。

「ニューロダイバーシティ」という言葉もあるように、個性だけでなく発達の多様性も認める風潮が広がっていることは、とても素晴らしいと思います。

きっとまだまだ社会全体でそんなおおらかな考えが広がっているとは言えないと思いますが、まずは一番近くにいる家族が、診断がついてもつかなくてもそれぞれの特性を温かく受け容れることから始めてみてはどうでしょうか?

できるできないということではなく「その人らしさ」を大切にしていきましょう。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 発達障害は増えていると言われるけど、実際は表出しただけかもしれない
  • 発達障害と診断されたからといって悲観的になりすぎる必要はない
  • 気になるなら検査を受けてみた方が、ちゃんと状況を知ることができる
  • どんな結果でも「ありのまま」を受け入れておおらかに対応すればOK

診断を受けるということを不安に感じてしまうこともあると思います。

なので、検査を受けないという選択肢ももちろんあります。

ただ、勝手な思い込みで決めつけてしまうようなことだけは避けた方がよさそうですね。

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