子どもも一緒に決めよう!絶対に楽しめる家族旅行の計画の立て方

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子どもも一緒に巻き込もう!絶対に楽しめる家族旅行の計画の立て方

ようやく暑さもおさまって、旅行にぴったりのシーズンがやってきました。

ただ家族旅行の最中にもめてしまって、台無しになった経験をした人も多いはず。

そんなことにならないように、家族旅行の計画の立て方をどうしたら良いかパパからのご相談がありました。

家族で絶対に楽しめる旅行にするには、何をするのが大事...?

アドラー式子育ての熊野英一さんからのアドバイスをいただきました。

子どもを旅行に「連れて行く」のではなく「一緒に行く」

子どもを旅行に「連れて行く」のではなく「一緒に行く」

質問者
11月の三連休に家族で旅行に行きたいと考えています。

3歳の息子にとっては初めての家族旅行なので、絶対に楽しみたいと思っているのですが、どうやって計画を立てればいいでしょうか?

旅行に行くのであれば、旅行先で楽しく過ごすことはもちろん、家に帰って来た時に全員で「あー楽しかった!」となるのが理想ですよね。

では、そのためにはどうしたらいいか?今回は計画するときの注意点をお伝えします。

家族会議は子どもも一緒に

よく何かの話し合いをするときに「子どもが寝てから」と考える夫婦が多いと思います。

しかし今回の場合、旅行に行くのは夫婦だけでなく子どもも一緒。

であれば、ぜひ子どもも一緒に話し合いをすることをオススメします。

まだ話すことができない子どもだったら難しいですが、2歳や3歳などある程度コミュニケーションが取れるようになっていたらなおさらです。

「楽しい」は人それぞれ違います。

家族旅行でどんなことをしたら楽しいと感じられるか?子どもの希望も聞いてみましょう。

時には「旅館でゲームがしたい」など、大人から見たら「せっかく旅行に行ったのに??」と思うようなことを言うかもしれませんが、子どもにとっては「旅館に泊まる」だけでもワクワクする非日常なので、よく考えればそれをやりたいという気持ちもわからなくはないはずです。

大切なのは、稚拙に感じるかもしれない子どもの意見も一度は検討してみること。

つまりは尊重することです。

計画段階から加わって、自分の意見を聞いてもらえる経験をした上で出かければ、「わけもわからず両親に連れていかれる」ということではなくなります。

ただ「わがままを聞く」ということではありません。

秋の北海道に行くのに「海で泳ぎたい」と言われたらさすがにそれは無理(笑)。

大人なら当たり前のことかもしれませんが、そこは想像できないこともあると思います。

行先や予算など様々な制限はあると思うので、丁寧に伝えて、その中でできることを一緒に考える必要はあるでしょう。

トラブルも全員で事前共有

家族旅行に限らず、旅行にハプニングやトラブルはつきもの。

初めて行く場所ならなおさらですし、子どもの気分次第、体調次第なところもあります。

突然「トイレに行きたい!」なんてことは日常茶飯事ですよね。

はっきり言って「計画通りにいけば奇跡」です。

これもまた大人であれば想像がつくことかもしれませんが、子どもはよくわかっていません。

だから、事前に共有しておきましょう。

子どもにもしっかりと計画通りにいかないこともあるし、こうなったら計画を変更するよ、と伝えておきましょう。

どこまで理解できるかはわかりませんが、きっと練習しているうちに、また成長していく間で理解してくれる日は来るはずです。

とにかくすべてを夫婦だけで決めない。

家族の一員として会議に加わり計画に携わって、起こりうるトラブルまで共有することは子どもにとって貴重な経験ですし、自己肯定感にもつながると思います。

「家に帰ってくるまでが家族旅行」ではない

「家に帰ってくるまでが家族旅行」ではない

プランは第3希望まで

では、具体的にどう計画を立てるのか?考えていきましょう。

先ほども言いましたが、旅行にハプニングやトラブルはつきものです。

まずはどんなことが起きうるか考えてみてください。

そのうえでしておくといいのが、計画をゆるめに作ることです。

例えば、電車で移動をする時。

時間的にできれば乗りたい電車を決めますよね。

でも、それに乗れない場合もあります。

だったら次の電車、さらにその次の電車の時間も調べておいて、遅れたときは、その後の計画をどうするかまで考えておきましょう。

最初の乗りたいと思った電車はあくまで「第1希望」であり「第3希望」くらいまで視野に入れるということです。

ただ、もちろん飛行機や新幹線など、簡単に予定変更できないものについては、そこはしっかりと共有して全員一丸となってそこをクリアすることを目指すゲーム感覚で臨んでみてはどうでしょうか。

究極的なことを言えば、まったく計画を立てない「ノープラン」もありでしょう。

うまくいかなかったら途中で帰ってくることもありでしょう。

大事なのは行く前にそれを共有しておくことです。

「こんな状況になったら帰ろう」というところまで話しておけば、「急に帰ることになった」という残念な思い出ではなく、「トラブルが起きたから家に帰ることにした」という前向きな対応をした経験になりえるはずです。

片付けも計画する

子どものころは「家に帰るまでが遠足」という感じだったと思いますが、家族旅行だとそうはいきません。

家で待っていてくれる人がいるわけではないからです。

そして、だいたい帰ってきてから、旅行でたまっていた洗濯物を誰が回すのか?引っ張り出してきた荷物は誰が片付けるか?そんなことでもめたりします。

だったら、旅行のゴールをもう少し先にずらしておくといいと思います。

例えば…

旅行が終わり、最寄り駅から家までの間に夕食を買って帰る。

家に着いたら洗濯物だけは回して、買ってきたものを食べてお風呂に入ったら寝る。

片付けは次の日やる。

ここまで共有しておけば、旅行から家に向かっているときに家に着いてからの片づけを想像して憂鬱になることも相当減ると思います。

そして、疲れ具合によっては洗濯も回さずに風呂だけ入って寝るのもOK。

夕食は最悪レトルトでもOK。

ここも状況によって変わってOKにしておくとなおいいでしょう。

この形がベストではない

ここまでは、とにかく臨機応変プランの作り方を伝えてきましたが、これがベストではない家族もいます。

計画を緻密に考えて臨んだ方が一丸となれる家族だっていると思います。

大切なのは、その家族に合った形を見つけること。

例え一回目で見つからなくても、何回かやっているうちに見つかればOKです。

そのためには、最初から海外旅行などハードルが高いものではなく、近場に一泊くらいから始めて徐々に慣れていきながら、一番合う形を探してみてください。

旅の究極目標はきっと「非日常を味わうこと」だと思います。

思い通りにいってもいかなくても、非日常さえ味わえれば100点だと考えて気楽にいきましょう!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 計画の話し合いは子どもも含めて一緒に
  • プランは第3希望くらいまで考えておく
  • 家に帰って片付けるところまで計画しておく
  • 全部計画が変わっても非日常さえ味わえれば100点!

旅行はお金がかかるので、そんなに頻繁に行けないものです。

だからこそ、1回の旅行を完璧に楽しみたいと力が入ってしまいがちですが、そこは少し力を抜いて変更を楽しむくらいの余裕で臨んだ方が楽しんでいきましょう!

熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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