汗をかく季節に知っておきたい、子どものシャンプー後のヘアケア。
ドラッグストアには、リンスとコンディショナーとトリートメントが並んでますが、子どもたちの頭を洗う時にはどれを使えばいいのでしょうか?
また子どもの髪を洗った後に、ドライヤーを使う必要はあるのでしょうか...?
そこで、以前「子どもの髪の洗い方」を教えてもらった髪の毛のスペシャリスト(東京都品川区のヘアサロン「GAIA」のスタイリストで3児のパパでもある宮崎久仁照さん)に、「子どものヘアケアのコツ」について教えていただきました。
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子どものヘアケアにトリートメントは必要ない
まずは、特に男性はあまり意識したことがない方も多いかもしれない、リンスとコンディショナーとトリートメントの違いについて聞きました。
リンスというのは、髪の毛の表面をコーティングして、手触りをよくしたり、静電気を予防する効果があります。
一方、トリートメントは髪の毛のダメージを補修するもの。
同じような使い方をするものですが、効果は全然違います。
そして、コンディショナーはその両方の効果を持った中間的な位置にあるものです。
子どもの場合、まだ髪の毛はあまりダメージを負っていないので、リンスを使うことが基本となります。
リンスを使う時のコツは、一気に全体に広げるのではなく、まず乾燥しやすい毛先、次に中間、残りを根元につけるイメージです。
根元につけるころにはもうほとんど残っていなくてリンスを足す人もいると思いますが、根元はわずかでいいので、わざわざ足す必要はありません。
少ない量でしっかりと行き届かせるために、櫛を使うのもオススメです。
また、プールに行った後は、それほど汚れていないことが多いのですぐに髪の毛を洗わない人も多いと思いますが、消毒用の塩素でダメージを受けていることもあるので、できれば、帰ってきたらサッとシャンプーをして、リンスやコンディショナーを使ったほうがいいでしょう。
トリートメントの場合は、髪の芯まで浸透させるために、すぐに流さず時間をおく場合がありますが、リンスはそれほど効果に差がないので、すぐに流してしまって構いません。
ちなみに、コンディショナーには髪の毛を柔らかくする効果があるので、髪が固い子や短い子など寝癖が付きやすい場合は、コンディショナーを使うのもオススメです。
ドライヤーを使う方が子どものヘアケアには効果が...!
では、髪の毛を洗った後の乾かし方について。
やっぱりドライヤーを使うと髪を痛めてしまうのでしょうか?
そこは勘違いしている人が多いと感じます。
ドライヤーを使わず自然乾燥をした方が髪にいいと思っている人が多いかもしれませんが、実はこれ、全く逆なんです。
髪の毛が濡れた状態では、表面のキューティクルが開いた状態。
これは一番ダメージを負いやすい状態です。
なので、濡れている時間はできるだけ短い方が髪は傷みにくい。
もちろん、ドライヤーを使って必要以上に長く熱風を当てているのはよくありませんが、例え、髪の毛が短くてもできればドライヤーで乾かしてあげてください。
また、濡れている状態は、菌も繁殖しやすいので、臭くなったりします。
衛生的にも乾かした方がいいのです。
ドライヤーを使う時は頭皮に対して垂直になるように構え、集中的に風が当たらないように、少し横に振りながら使うと効果的です。
当たり前のことですが、水は下に向かって流れるので、毛先から乾かしても濡れている上の方から水が流れてきてしまいます。
そのため、乾かすときはできるだけ上の方から乾かしていってください。
子どもの髪の毛は繊細なので、しっかりとケアしてあげてください!
<取材協力>
「GAIA HAIR SALON」