毎週パパのホンネに迫るアンケートを実施し、その結果を公開している公式LINE「パパしるべ総研」。
新年度の始まりとともに、あらたな取り組みとして、アンケートの回答数に応じて子育て支援の団体、NPO法人タイガーマスク基金への寄付を行うことになりました。
その全貌についてお伝えします。
児童支援施設で暮らす子どもは約5万人
意外と知られていないことかもしれませんが、様々な事情から乳児院や児童養護施設、里親家庭などの社会的養護の下で暮らしている子どもや若者は全国に約5万人いると言われています。
では、その子たちにはどういった背景があるのか?
児童養護施設に入所した理由はこのようになっています。
- 父母の虐待 44.3%
- 父母の放任怠惰 12.1%
- 父母の精神障害 8.6%
- 児童の問題による監護困難 5.3%
- 父母の養育拒否 4.3%
- 父母の入院 3.7%
- 父母の拘禁 3.0%
- 父母の死亡 1.8%
- 父母の就労 1.8%
- 父母の離婚 1.3%
- 父母の不和 1.2%
- 父母の行方不明 0.6%
- 棄児 0.1%
(厚生労働省「子ども家庭局 家庭福祉課」2021年5月発表資料より)
虐待から保護された子どもが圧倒的に多いことが分かります。
また、昨年8月の「子ども虐待による死亡事例等の検証結果(社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会)によると、「主たる加害者の52%は実母」であると発表されました。
原因は母親にあるような印象を受ける人もいるかもしれませんんが、実際はそんな単純なものではないと考えられます。
男性の育休取得率の伸び悩みにも現れているように、家事育児にコミットしている男性がいまだ主流とは言えず、「ワンオペ育児」「孤育て」という言葉も聞かれるほど、女性=ママに家事育児の負担が偏っている現状があります。
東京都が2021年度に実施した調査では、女性の家事・育児に使う時間は1日8時間54分だったのに比べ、男性は3時間34分と、5時間以上も女性の負担が多くなっています。
コロナ禍で、家族の在宅時間が増えると家事総量も増え、女性の家事・育児に使う時間が拡大していることも分かっており、全てとは言わずとも、男性が家事育児に主体的に携わり、夫婦が協力体制を取ることが重要です。
その結果、母親の負担は軽減され、精神的にも安定することが期待されるので、疾患や虐待などを未然に防ぐことができる可能性は高まると考えられます。
では、そのためにできることはなんでしょうか?
アンケートに答えるだけでいいんです
これまでLINEコミュニティ「パパしるべ総研」では、パパのホンネを調査するアンケートを40回以上にわたって実施してきました。
その主な目的は、これまで世の中に発信されることが少なかったパパたちのリアルな声を届けることです。
今回の取り組みは、それに加えて、アンケートに答えること自体が、未来ある子どもたちの支援につながり、同時にパパが家事育児に参画する必要性を世に伝えるものです。
「パパしるべ総研」のLINEに友達登録すると、毎週アンケートが配信されます。
それに答えるだけでいいのです。
期間は4月から6月の3ヶ月間。
4月6日配信分のアンケートより、1ヵ月ごとに回答数を集計して、その数×10円分の寄付を、毎月末に実施します。
寄付先は、2012年より児童養護施設などで暮らす、巣立つ子どもや若者の支援を行ってきたNPO法人タイガーマスク基金。
先日、行ったパパグッズのクラウドファンディングでも支援金の中から寄付を行いましたが、寄付に際して改めてその有意義な活動を支援することができればと考えました。
定期的に届くアンケートに答えるのは、たとえそれほど長くないものでもちょっと面倒になってしまうと思います。
しかし、皆さんにほんの少しご協力いただくだけで、子どもたちの未来を明るく照らしてくれるはずです。
「自分の家庭だけ」が、「自分の子どもだけ」が幸せな社会などありません。
子どもたちのために、未来のために、少しだけ時間をわけてもらうことができればと思います。
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協力:NPO法人タイガーマスク基金