NPO法人ファザーリング・ジャパンと愛知県岡崎市による、子育てを盛り上げる協働事業のひとつ「おかざきパパマイスター養成講座」。
4回連続講座の前半戦を終えて、参加者たちへのアンケートに集まった要望を受けて3回目は構成を変えて臨むことに。
講座に参加したパパたちが望んだのはどんなことなのか!?
子育てについてどんな内容について話し合われたのか!?
その模様をレポートします。
まさかのアメリカンポリス登場
あなたの子育てをパトロール?
パパしるべ編集長のジョージです。
遂に折り返し点を回った岡崎市の「おかざきパパマイスター養成講座」。
講座のウリのひとつとなっているのが、豪華な講師陣です。
初回はみんながチームとなって力を合わせて子育てをする、「チームわが家」という考え方を教えてくれた林田香織さん。
そして2回目はNHKeテレでもおなじみ、男性の子育て研究の第一人者的存在の小﨑恭弘先生。
いずれも子育て業界では広く名前を知られるお二人ですが、このハードルが上がり切ったところで開催された第3回の講師は、この方でした。
アメリカンポリス!…の格好をした、保育芸人ポリスじろうさん。
お笑いコンビ「ツインクル」としての活動のかたわら、現役のベビーシッターでもあり、小学校の学童職員も経験したPTA会長。
さらにチャイルドコーチングなどの資格を持つ、子育てに特化した活動も行っています。
ご自身も二人の娘さんを持つパパで、受講生にとっては先輩パパにあたります。
必殺技は「ノリツッコミ」と「バルーン」
つかみネタでしっかりと参加者を引き付けたポリスさん。
ご機嫌な見た目とは裏腹に(?)、トークセッションスタイルで行われた講義はもちろん真面目な内容です。
東日本大震災当日に長女が生まれたことをきっかけに、子育てに目覚めた話に始まった講義。
初対面がほとんど、というベビーシッター業の中で培った子どもとの距離を縮めるコミュニケーションの心得を、参加者たちに伝えました。
ポリスさんの鉄板コミュニケーションテクニックは、お笑い芸人らしく「ノリツッコミ」。
子どもの言うことを頭ごなしに否定することなく、いったん受け入れた上で進めていく子どもファーストな考え方は受講したパパたちにも響いた様子。
また、イベントなどで披露することも多い鉄板アイテム、「バルーンアート」の簡単な作り方もパパたちに伝えました。
慣れないとバルーンひねるのって結構怖いですよね。。。
さすがの話術で笑いが溢れつつも、役に立つ話も盛りだくさんだった前半も終わり、いよいよみんなが待ちに待った後半へ突入です!
パパたちの思いが開放された第2部!
いつものように女性陣が別室へ移動し、産後ケアママイルの皆さんによるエクササイズに興じる頃、パパたちの準備も整いました。
チームに分かれての座談会タイムです。
前半がいつにも増してあっという間だったのは、ポリスさんの話が面白かったことももちろんありますが、今回は講義の時間を短縮していただいたのです。
というのも、前回のレポートでもお伝えしたように過去2回の実施後に行ったアンケートには「もっとパパたちで話したかった」という声が多数寄せられたのです。
今回の講座は、講師たちの知見を手に入れることも目的ではありました。
それに加えて、同じ地域で暮らすパパ同士で交流を深めてもらうことも狙いではあったので、こんな声があるのはうれしい限り!
また、これまでは運営側で用意した内容について話す時間としていました。
が、今回はパパたちに主体的にトークテーマを提案してもらい、それぞれのチームで話してもらうことにしました。
懇親会も含めたこれまでの2回ですでに顔見知りとなったパパたちは、トークテーマ発表前からかなり和やかな雰囲気。
いっそこのままお任せしちゃおうかと思うほどでした。
パパたちから挙がったトークテーマはこちら。
トークテーマ
- 夫婦のいざこざ
- 兄弟喧嘩止める?
- 妻と子どもの空気が悪い時の立ち回り方
- 「ママがいい」と言われた時の対応 (「パパがいい」と言われた時も)
- イヤイヤ期の対応
- 第二子誕生の時の接し方のバランス
- 子どもの発達が気になったらどうする?
- ワンオペの時に使える必殺技
- 習い事・学校について
どれも気になるテーマですよね。
中には、妻が別室にいるからこそ話せるテーマも出て、これだけでもうひと盛り上がり。
さあ、お待たせしました!トークスタートです!
こんなにも頷くパパたち、なかなか見ることない
みんなの話に耳を傾け熱心にメモを取るパパもいれば、もうすごい勢いで頷くパパも。
もちろん思いの丈を熱く語るパパもいます。
もちろんみんなノンアルコールですが、会議室はさながら居酒屋のように会話に花が咲きまくり。
えーっと、、、もう終了の時間なんですが、、、よろしいでしょうか?
というのも、会場や託児の関係でそう簡単には延長できない事情がありまして、、、
本当にごめんなさい!
笑いが溢れる発表タイム
ラストは、各チームで話し合ったことをそれぞれのパパたちに発表してもらう時間。
もうこの時点でパパたちの笑顔が本当にまぶしいばかりです。
今回は、さすがにそのすべては書ききれない(というか書きづらいものもある)ので、ほんの一部を紹介させていただきます。
各チームで話し合ったこと
- 兄弟喧嘩止める?
⇒上の子の気持ちをしっかり聞くのがオススメ - 妻と子どもの空気が悪い時の立ち回り方
⇒もはや解決は難しいよね - 「ママがいい」と言われた時の対応 (「パパがいい」と言われた時も)
⇒「ですよね!」くらいユーモアに振り切ると雰囲気は良くなるよね - イヤイヤ期の対応
⇒例えば「おもちゃが欲しい」と駄々をこねたら、明確に欲しい理由を聞くと、本当に欲しいかどうかがわかってくることもある。 - 第二子誕生の時の接し方のバランス
⇒上の子に下の子の子育てに参加してもらう方法は有効かも - ワンオペの時に使える必殺技
⇒日帰り温泉とかに一緒に行ってリフレッシュしちゃってもいいかも - 習い事・学校について
⇒体験会を巡って、子どものやりたいことを一緒に探す
過去2回よりもだいぶ長い時間を座談会に充てましたが、それでもきっとパパたちにとってはあっという間に感じたのではないでしょうか?
実際に、終了後に行ったアンケートにはこんな声がありました。
フリートークといえある程度テーマが掲げられていたので、非常にやりやすかった。後半の時間は多くて良かったが、逆に前半の講師のお話が減るので、なかなか悩ましい。とにかく時間が足りない(笑)
そうなんです!まさに我々も同感です。
ただ、今年はあくまで初年度なので、いろいろ試しながらやっていくことができればと思います。
とはいえ、12月に行われる次回は4回連続講座の最終回。
最後まで全力で盛り上げますよ!
それにしても、これほどまでパパたちの「話したい」という気持ちが高まっていることからも、いかに子育て中のパパ同士が話す機会が少ないことが伺えます。
講座だけでなくこれから様々な活動を通じて、パパたちが思いを共有できるチャンスは増やしていきたいものです。
講座開始前の秘密会議
そんなわけで非常に盛り上がった第3回ですが、実は開始前に一部のメンバーだけが集まり会議が行われました。
そのチームこそ「ダンボール部隊」!
11月18日(土)に図書館交流施設「りぶら」で行われる市内最大級の子育てイベント「おかざきこそだて会議2023」で、おかざきパパマイスター受講生たちが親子で遊べるスペース「パパのダンボールパーク」を運営します!
そのメインとなるのが「巨大ダンボール迷路」。
約6m四方に広がるダンボールの迷宮の中を、子どもたちに縦横無尽に駆け回ってもらおうというのです。
他にも「ダンボールプール」や「紙コップタワー作り」などなど、楽しめるアトラクションをたくさん用意しています。
もちろんダンボールの他にも、岡崎市内の子育て支援団体による読み聞かせや工作ワークショップ、ステージイベントなどが盛りだくさん!
昨年実施して大好評だった子育てアンケートに届いた声を掲示して、皆さんに共感シールを貼ってもらうシールアンケートも実施します。
さらに、パパたちの声も反映し、これからパパになる人たちへの思いが詰まった「岡崎市版父子手帳」も一部を公開する予定です。
先着プレゼントもありますので、ぜひぜひ遊びに来てください。
「みんなの声で作る!おかざきこそだて会議 2023」について詳しくはこちらでチェックしてください!