春の行楽シーズン!
これから旅行が楽しみな時期ですが、まだちょっと遠出は難しいという方も。
ならば家でご当地の味を楽しんでみては?
今回はボリュームたっぷりで子どもたちも大好きな、「焼きうどん」のご当地バリエーションに挑戦してみました。
こちらもB級グルメの代表格「亀山みそ焼きうどん」
諸説ありますが、焼きうどん発祥の地として知られるのは福岡県北九州市小倉です。
しかし最近ではB級グルメの大会でも見かけるように、実は焼きうどんには地方によっていろいろなバリエーションがあ流ようです。
今回はその様々なバリエーションの中から、家庭でも再現できそうなものを実際に作ってみました。
焼きうどん発祥の地、北九州でも味付けはソースか醤油ですが、やはり多くはその二つで味付けをしています。
そんな中、珍しく味噌で味付けをしているのが「亀山みそ焼きうどん」。
発祥は三重県亀山市。
国道を走るトラックドライバーさんたちの間で人気となり、その後亀山の人たちに広く愛されるようになったということです。
気になる味付けは、味噌といってもそこは東海地方ですから赤味噌がベース。
そこに、みりん、酒、砂糖、そして顆粒ダシを混ぜたものを使います。
今回、具材は豚肉とキャベツともやしと王道でまとめてみました。
味噌ダレを作った時は、こんなに濃くて大丈夫かな??と思いましたが、全く問題なし!
濃厚な赤味噌の甘味は焼きうどんにもバッチリ!
本当においしくてあっという間になくなってしまいました。
子どももたちにも大好評!これは我が家の定番になりそうです。
その発想はなかった!「ちゃんぽん焼き」
もはや「うどん」という言葉が入っていないので、不安に思う人もいるかもしれません。
そして「ちゃんぽん」と言えば長崎名物のあの麺料理ですよね。
しかし、こちらは兵庫県姫路市周辺で愛されている列記とした焼きうどんの仲間です。
見た目はウスターソースと顆粒ダシで作った一般的な焼きうどんとあまり変わらないのですが、よーく見ると違います。
うどんと豚肉、キャベツにもやし、その他に……中華麺!?
そうです。
何が「ちゃんぽん」かというと麺が「ちゃんぽん」つまり「まぜこぜ」になっているのです。
作っている感覚としては、強引に焼きそばと焼きうどんを同時に作って混ぜた感じでした。
麺を混ぜたところで何が変わるのか?
そう思うかもしれませんが、意外なほどの新食感なのです。
そもそも考えてみれば、二種類の麺を同時に口の中に入れた経験なんてほぼありません。
おいしさとともに初めての感覚が味わえます。
ちなみになぜ二つの麺を混ぜるようになったのかは、全くわからないそうです。
そして焼きうどんは海を越えた
海外にも焼きうどんがあるんです!
場所は韓国の大邱(テグ)。
この町の中華料理店にはだいたい「ヤキウドン」というメニューがあるそうです。
現地では中華料理店で提供されることが多いようで、味付けや具材は様々だそうですが、もちろんうどんを使って炒めるタイプのものもあるそうです。
そういえば焼きうどん発祥の北九州は韓国に近いので、何かしらのタイミングで伝わったのかもしれませんが、はっきりしたことはわかっていないそうです。
具材は牛肉、ニンジン、ニラ、玉ねぎとして、タレは醤油、酒、みりんにすりおろしたニンニクとちょっとだけコチュジャンを混ぜて、韓国風味に仕上げました。
具材を炒めている時からニンニクのいい香りがしてきて、仕上げにゴマ油を回しかけると、韓国料理の匂いそのもの。
食べてみると口の中に広がる韓国風味がたまらない一品でした!
子どもも食べるのでコチュジャンを控えめに作りましたが、大人は食べる前に追いコチュジャンをして、少しピリ辛にするともっといいかもしれません。
ちなみに、うどんを入れる前に炒めた具材だけを少し取り分けておいたのですが、これはもう完全にプルコギでしたね。
なのでイメージとしては「プルコギうどん」といった感じでした。
焼きうどんにバリエーションを出そうしたことがなかったという人もいると思いますが、いろいろなアイデアを探っていくとまだまだ奥深い世界が広がっていることがわかりました。
ぜひ試してみてください!