もちろん誰もが夫婦円満で過ごしたいと思っているものの、実際の結婚生活はなかなか思い通りにはいかないものです。
「なぜか妻が上から目線に感じる」「指示やダメ出しばかりでつらい」と悩むパパも少なくありません。
今回は、上から目線に感じる妻との関係に悩むパパからの相談に、アドラー式子育ての熊野英一さんがアドバイス。
妻がそう見える理由や、夫婦が対等な関係を築くためのコミュニケーションの考え方について解説します。
妻が上から目線になるのはなぜ?夫婦が対等になれない理由

夫婦共働きで3歳の息子を育てています。
生活にはそれほど不満はないのですが、妻との関係に悩んでいます。
妻はいつも上から目線で指示をしてきたり、問題を指摘したりしてきます。これが精神的に辛い。
正直もう限界なので、改善したいです。アドバイスをお願いします。
なるほど、それは辛いですね。
仕事の現場でももちろんのこと、家に帰っても上から目線とはなかなかのことです。
どうしていったらいいか考えていきましょう。
夫婦は本来「対等な関係」であることが大切
今回はまずアドラーの言葉をお伝えします。
アドラー心理学のポイント
「愛と結婚の問題は、二人の関係が対等なときにだけ、解決できる」
夫婦は対等で、支え合い協力できる関係でいることが大切であるということです。
アドラー心理学では「共同体感覚」といって、仲間同士をリスペクトして互いに尊重し、貢献し合うことを大切にしていますが、夫婦もひとつの共同体と考えて、対等な関係の重要性を説いています。
「そんなことはわかってるよ!」
そんな声が聞こえてきそうですよね。みんなそうは思っていてもなかなかうまくいかないもの。
「協力関係」を築こうとしても「競争関係」になりがちです。
なぜそうなってしまうのでしょうか?
多くの人が対等な関係に慣れていない理由
考えてみると、人生の中では対等な関係は少なく、上下関係があることの方が多いと思います。
上司と部下、先輩と後輩、親と子など。年齢などがほぼ同じだとしてもリーダーとメンバーなど、立場に上下がある場合もあります。
そして、ビジネスなどを中心に主導権を取ることが重要と考えるケースも多く、多くの人はそのやり方に慣れているように感じます。
要は対等な関係を築くことに慣れていない人の方が圧倒的に多いのです。
ところが結婚すると、対等が求められます。
慣れていないのだから、簡単にはうまくいきません。
そう考えると、結婚というものは本当に修行のようなものだと感じてしまいます。
じゃあ、どうやって対等な関係を築いていけばいいのでしょうか?
やっぱり、練習していくしかないと思います。
妻が上から目線に見えるときの夫婦関係の見直し方

まずは現状把握から
そもそも妻は本当に上から目線なのでしょうか?
それともあなたがそう感じているだけで本人はそう思っていないのでしょうか?
こういった基本的なところから考えてみましょう。
何かの拍子に妻が強く出てきたときに、あなたが「ここはひとまず下手に出ておけばいいか」といった安易な対応をしたことはありませんか?
おざなりな対応が妻を上から目線に変えてしまった可能性もあります。
また、妻に聞いてみたら「あなたも上から目線」と言われる可能性はないでしょうか?
「妻(夫)がいつも○○」という悩みを聞くことはたくさんありますが、時にそれは思い込みによる決めつけだったり、相手の至らないところばかりの指摘で自分自身のことが冷静に見えてなかったりするケースがあります。
まずは何よりその部分をチェックしてみてください。
夫婦関係は「勝ち負け」ではなく協力で考える
「対等」の難しさは、あくまで感じ方であり、数値では測れないことだと思います。
よく夫婦の家事負担を対等にしようする人がいます。
実際に項目を書き出して、50%ずつで割り振ったところで、対等に感じられるかというと、そうでもないことの方が多いと思います。
エビデンスや勝ち負けを求めないで協力する姿勢を練習していくことで、だんだんと対等に近づけると思います。
アドラーは、夫婦が対等な関係を保つには、役割や負担を状況に応じて柔軟に見直すことが大切だと言っています。
つまり、人は誰でも毎日感情や体調などが変わるので一時的な対等ではなく、対等な関係は日々更新していく必要があるのです。
そして、その変化を夫婦で共有し、一緒に考えるには、日常的なコミュニケーションが必要不可欠です。
些細な雑談でもいいので、続けていくことが対等な関係を築くための練習になるのです。
短期的ではなく、年間を通じてトータルで50:50を目指すくらいがちょうどいいのかもしれません。
対等であることは難しいですが、諦めずに目指していきましょう!
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 多くの人は「対等」に慣れていないので難しい
- 対等であるエビデンスや勝ち負けを求めない
- 日々のコミュニケーションを積んで、年間トータルくらいで考えてみる
収入や家事分担など夫婦でも上下関係は生まれやすいもの。
これを対等に持っていくためにはきっと人としてのリスペクトや信頼が大切なんだろうと思います。
忙しい中ではなかなかできないことですが、諦めずにチャレンジしていきましょう!
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
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