子供の習い事が続かない...辞めたいと言い出した時はどうしたらいい?

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子供の習い事が続かない...辞めたいと言い出した時はどうしたらいい?

子どもの習い事については、親としていろいろと悩むことが多いと思います。

その一つとして、長続きがしないということもありますよね。

せっかく始めたのに、すぐに辞めたいと言い出したら、どのように対応したらいいのでしょうか?

アドラー式子育ての熊野英一さんにアドバイスを聞きました。

習い事を続けるか続けないかは「子どもの課題」

習い事を続けるか続けないかは「子どもの課題」

質問者
小学校2年生の息子。

いつも明るく積極的なのはとてもいいことだと思うのですが、昔から強烈に飽きっぽいのです。

すぐに友達の影響を受けて新しい習い事をはじめたいといいますが、ほとんど1年と続かない。

これってどうしたらいいでしょうか?

前向きでやる気があり、いろいろなことに挑戦するという部分は本当に素晴らしいですよね。

親としても、できるだけやりたいことをやらせてあげたいと思うのは自然ですから、本来、うまく折り合いが付けばいい方向に進めるはずです。

しかし、それが、長続きせずにコロコロ変えるようなカタチになると、親としては本当に悩ましいことになってしまうのも、とても共感できます。

転職こそ当たり前になっては来ましたが、今でもひとつのことを長く続けることの方が素晴らしいという考えも根強い中では、先のことまで考えて心配になってしまうところもあるでしょう。

さて、まずは改めて習い事について考えてみましょう。

アドラー心理学の「課題の分離」という考え方で見れば、どんな習い事を選ぶか?

それを続けるか、続けないか?そういったところは「子どもの課題」です。

それをどのようにサポートするか?というところが「親の課題」となるでしょう。

親としては、こんな習い事をやってほしいなどいろいろな思いがあるとは思いますが、やはり本人の気持ちが一番基本になると考えられるでしょう。

とはいえ、金銭的な折り合いや、送迎ができるかどうかなど、親にとっても物理的な負担もあります。

なので、当然意見を言う権利はあると考えられますが、それはあくまで出資などでサポートする立場

最終的な決定は子ども自身がするものです。

だとすれば、まず子どもの意見を聞く。

親はそれを尊重していったん受け入れてから、サポートする立場としての意見や提案をして、子どもが最終判断をするという流れになります。

この場合、結局子どもがどうしてもやめたいと言ったら、もうそれは受け入れるしかないですよね。

それが本当に良くないことかどうかは、実は親にも子どもにもわからないこと。

この経験が子どもにとって、いい経験になる場合も考えられます。

始める時と辞める時のルールを親子で決める

始める時と辞める時のルールを親子で決める

時間はかかるかもしれないけど、本当にその子が熱中するものに出会ったら変わるかもしれませんし、その道で大成する可能性もあります。

いろいろな習い事を経験したことによって広い視野や価値観を持つことに繋がる可能性もあります。

また、アドラー心理学では、ひとつの事実を見方を変えてポジティブに捉える「リフレーミング」というものがありますが、「コロコロ変わる」というのも「切り替えが早い」と考えることも出来ますよね。

そう考えると「習い事をコロコロ変えるのは絶対にいけないことだ!」とはちょっと言えないのではないでしょうか。

ただ、だからといって子どもの言ったことを全て鵜呑みにして、対応するわけにいかない現実もあると思います。

お金もかかることですし、子どもとしても短絡的に考える癖がついてしまう可能性もあります。

そこで提案したいのは、習い事を始めるときとやめるときのルールを作ることです。

先ほども書きましたが、まず新しい習い事に次々と興味を持つことはとても素晴らしいこと。

そこはインタビューして心の内をしっかりと聞き、その思いをいったん受け止めましょう。

その上で、作るルールの例がこちら。

  • お小遣いやお年玉で月謝を払うことができるなら、自分が好きな習い事を始めても、やめてもOK。ただそれができなくて親が月謝を払う場合は、最低半年続ける
  • もしも、1年以内にやめた場合は、その先半年は新しい習い事をはじめない
  • やめたいと思ってから2ヶ月は続けて、それでもやめたい時はやめる

親子ともに納得していればどんなルールでもいいのですが、親の方が余裕を持って対応できるようにすることが大切。

子どもに「やめたい」と言われた時に毎回対応が違ったり、右往左往してしまうようだと、このストレスはずっと続きます。

ルールを作って、それに沿って進めることができれば、落ち着いて対応出来るケースが増えてくるのではないでしょうか?

また、ルールを作るために話し合うことで子どもも親がどのようにサポートしているかや月謝はいくらくらいが高いのか?などいろいろなことを知るきっかけにもなると思います。

まずは、親子でいろいろな角度から話し合ってみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 習い事は子どもの課題。親はサポートする立場だと考える
  • 習い事をコロコロ変えるのは決して悪い事ではない。いいところも見る
  • 始めるときと、やめるときのルールを話し合って決める

親も子も性格はそれぞれですから、正解はありません。

それぞれの家庭でどんなルールが生まれるのか?その違いも気になりますよね。

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また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

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パンク町田

1968年 東京生まれ。NPO法人生物行動進化研究センター 理事長
アジア動物医療研究センター センター長

昆虫から爬虫類、鳥類、猛獣といったありとあらゆる生物を扱える動物の専門家であり、動物作家。
野生動物の生態を探るため世界中に探索へ行った経験を持ち、3,000種以上の飼育技術と治療の習得を生かした執筆はベストセラーを生み出す原動力となっている。
また、オールラウンドな犬種を扱うことができる犬の訓練士でもあり、愛玩犬のしつけから、猟犬、バンドッグの訓練も行う。独特のキャラクターでテレビ出演も多数こなす。
その他、動物関連での講演、執筆など多方面で活躍中。

パンク町田オフィシャルサイト:https://ultimateanimalcity.info/

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