引っ込み思案な子供に悩む親必見!やってはいけない3つのNG対応と前向きな接し方

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引っ込み思案な子供に悩む親必見!やってはいけない3つのNG対応と前向きな接し方

子どもひとりひとりで性格は違うもの。

そうはわかっていても、我が子が極端に引っ込み思案だったりすると、周りの友達と今後仲良くやっていくことができるか心配になりがちですよね。 

今回は、引っ込み思案な我が子の心理や接し方に悩むパパに向けて、アドラー心理学の専門家がアドバイス

やってはいけない対応と、勇気づけるためのサポート方法を紹介します。

子供が引っ込み思案なときに親が避けたい、3つのNG行動

子供が引っ込み思案なときに親が避けたい、3つのNG行動
質問者
質問者

来年小学生になる娘はとても引っ込み思案で、友達と遊びたくてもじもじしてしまってなかなか輪に入ることができません。

先日、保育園の参観で一人で絵本を読んでいる姿を見て、これからちゃんと友達と仲良くできるか不安になりました。

こんな娘を親としてどうサポートしていけばいいでしょうか?

保育園の参観は、家では見られないわが子の様子を見ることができて楽しみではありますが、時には思っていたのと違う姿を見て不安になってしまうこともありますよね。

でも、そんな娘をサポートしようと前向きな姿勢は素晴らしい!

どのようにしていけばいいか考えてみましょう。

NGその1:「うまくいかない」と決めつけない

質問を見る限りパパ自身はそれほど引っ込み思案なタイプではなく、むしろ社交的な方なのかなと想像します。

そして、その社交的な個性を活かしてうまくいった経験もたくさんあるのだと思います。

だからこそ、パパ自身とは違うタイプの娘さんが心配なんでしょう。

ただ、世の中には引っ込み思案でもうまくいっている人はいます。

つまり、引っ込み思案だからといったうまくいかないとは限らないのです。

語り口からするとパパ自身は「引っ込み思案だとうまくいかない」という固定概念があるように感じますが、どうでしょうか?

そもそも社交的と引っ込み思案はあくまで違う個性であって、どっちの方が優れているということではありません。

NGその2:性格を否定するようなダメ出しをしない

引っ込み思案をネガティブにとらえていると、「もっと積極的にいかないとダメだよ」などと娘に対してダメ出しをしがちですよね。

周りのパパやママと話しているときに「うちの子は引っ込み思案なんで、全然ダメなんです」みたいなことを言ってしまうこともありませんか?

こういった言葉を娘さんはきっとちゃんと聞いています。

そして「私のこの性格はダメなんだ」と自己肯定感が下がってしまうものです。

そうすると、挑戦するための勇気が出なくなってしまう、いわゆる「勇気がくじかれた状態」になってしまうのです。

また、質問にあった保育園の参観で娘の姿を見た時の表情はどうでしょうか?

がっかりした表情になっていませんでしたか?

言葉だけでなく、表情や態度もまたダメ出しと同じく勇気をくじく行動です。

反射的かもしれませんが、ちょっとした行動や言動には気を付ける必要があります。

NGその3:無理に社交的にさせようとしない

「ありのまま」でいることを大切にするアドラー心理学では、人を操作したり変えようしたりとすることはしてはいけないことと考えます。

しかし、社交的な方がいいと思っていると、引っ込み思案の娘をなんとか社交的にしようとはしていないでしょうか?

自分の苦手なことを求められるのは娘さんにとってはとてもストレスです。

また、思い通りにしようとすればするほど、そうならないことにパパ自身もストレスを感じると思います。

つまり、人を無理やり変えようとすることは双方にとってストレスになることです。

だったらそれはやめましょう。

引っ込み思案な子供を勇気づける!親ができる3つのサポート法

引っ込み思案な子供を勇気づける!親ができる3つのサポート法

サポート法その1:引っ込み思案の見方を変える

引っ込み思案という言葉にはネガティブな印象を持つ人が多いと思います。

でも、本当にそうでしょうか?

まずは「引っ込み思案」をほかの言葉で表現できないか考えてみてください。

「引っ込み思案」を別の言葉で表現すると

「慎重派」「思慮深い」「落ち着いて考えられる」

そんな風にも捉えられないですか?

また、質問の中にあった一人で絵本を読んでいる様子をイメージすると…

絵本を読んでいる様子をイメージすると

「読書家」「一人でも楽しむことができる」「孤独に強い」

どうでしょうか?

娘さん自身は変わってませんが、見方を変えるとポジティブな個性になります。

アドラー心理学ではこれを「再構築」という意味の「リフレーミング」といって、同じ事実の見方を変えることを指します。

このリフレーミングを使うと、世間的には一見ネガティブに見える個性でも、ポジティブな強みにすることができるのです。

サポート法その2:良い出しで勇気づけ

アドラーはこんな言葉を残しています。

アドラー心理学のポイント

「人は困難を乗り越え、目標を達成することで成長する」

先ほども伝えたように何かに挑戦したり、踏み出したりするためには勇気が必要です。

しかし、その勇気はダメ出しをされ続けたり、コントロールされたりすると、自己肯定感が下がりくじかれてしまいます。

反対に、「いいところを伝えてもらう=良い出し」は、「自分はこれでいいんだ」と勇気づけとなり、挑戦しようと考えることができます。

娘が一人で絵本を読んでいる姿を見たら、リフレーミングしてポジティブにとらえ「本当に本が好きなんだね」とか「一人で好きなことに集中できて素敵だね」といった言葉をかけて挙げてはどうでしょう。

もちろん、引っ込み思案なポイント以外にも娘さんにはいろいろな個性があると思います。

例えば泣いている子にやさしく接したり、身支度が早くて丁寧だったりという良い部分もあると思います。

その得意な部分に注目して、認めることもいいと思います。

サポート法その3:わが子を信じる

言うまでもないことですが、娘さんは成長の過程にいます。

成長の中で個性が変わっていくことはよくあることですよね。

もしかしたら、何かのきっかけで突然社交的になることもあるかもしれません。

また、引っ込み思案ではあるものの、それでも行くときは行くということも出てくるかもしれません。

今だけに注目していると必要以上に敏感に反応してしまうところがありますが、もう少し長い目で見て、娘さんなりに強くなっていくことを信じることはとても大事です。

ただ、そのタイミングはいつ来るかわかりません。

それでも信じて勇気づけを続けて、困難を乗り越えられる経験が増えて成長を重ねれば、いい形で進んでいけると思います。

我々もパパが、前向きに娘さんのサポートができると信じて応援していきます!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 引っ込み思案をネガティブと決めつけず見方を変える
  • ダメ出しをせずに、良い出しをして勇気づける
  • 無理やり変えようとせずに娘の成長を心から信じ続ける

今回のメソッドはわが子のことだけでなく、部下や後輩の指導でも役立つ考え方だと思います。

ぜひいろいろなところで活用してみてください!

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