いつまで続くの!?子育てが大変な時期を乗り越えるための2つの心構え

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いつまで続くの!?子育てが大変な時期を乗り越えるための2つの心構え

子育てはやらないといけないこと、思うように行かないことがたくさんあり、大変に感じることが多いと思います。

特に子どもが小さいうちは大変な時期ですよね。

毎日育児と仕事に追われていると、「これっていつまで続くの?」「早く楽になりたい」と思ってしまうことも...。

そんなときに、どうしたら気持ちを切り替えることができるのでしょうか?

そこまで追い込まれてしまった背景にあるものとは?

アドラー式子育ての熊野英一さんに大変な状況を変える方法を、具体的にアドバイスいただきました。

まずは何より「子育てお疲れ様です!」と伝えたい

まずは何より「子育てお疲れ様です!」と伝えたい

質問者
私たち夫婦は共働きで2歳と4歳の息子を育てています。

遊びたい盛り、自由に暴れまわる二人を相手に、毎日が嵐のように過ぎていますが、この大変な時期がいつまで続くのかとモチベーションが保てない自分がいます。

どうしたらいいでしょうか?

2人の男の子、きっととても元気なんでしょうね。

私も男の子を二人育ててきたので、もう共感することばかりです。

でも、きっと大丈夫!ちょっと心の持ち方について考えてみましょう。

素晴らしい責任感です!

まずは、質問をしてくれたあなたにお伝えしたいことがあります。

本当にお疲れ様です!そこまで悩むということは責任感を持って子育てに臨んでいらっしゃるんだと思います。

その姿勢はとても素晴らしい!

「いつまで続くんだろう??」とネガティブになってしまうことは、決して悪いことではありません。

それだけ大変で、それだけ真摯な姿勢であることは間違いないので、悩んだらまずは頑張っている自分をねぎらってほしいと思います。

とはいえ、悩み続けているのも精神的には辛いことですよね。

そこから抜け出すために、ちょっと状況を整理してみましょう。

肩の力を抜けとは言うけれど...

いろいろなケースがあるとは思いますが、こういったことを誰かに相談するとおそらくよく言われるのは「そんなに何年も続かないよ」とか「肩の力を抜きなよ」といった言葉でしょう。

実際、歴史を振り返ってみれば世界中で生きる何十億の人はみな、子ども時代を過ごし、特殊な事情がない限り、ちゃんと大人になっています。

つまり、おおむね子どもは親がどうであれ、勝手に育つものとも言えます。

「そんなに何年も続かない」というアドバイスは真理でもあります。

大変な時期が永遠に続くことはありません。

そんなこと、言われなくてもきっと誰もがわかっていることだと思います。

ただしそれは余裕があるときであればのこと。

「いつまで続くんだろう」と悩んでいる人は、そんな当たり前のことが見えないくらいに追い込まれていて、視野が狭くなっている状況なんだと思います。

「肩の力を抜きなよ」という言葉もまた、ここまで追い込まれて、肩に力が入りまくっている状況では、わかっていてもできないこと。

どうしたら視野を広げることができるのか?どうしたら肩の力を抜けるのか?

もう少し具体的な方法に落とし込んでいきましょう。

子育ての大変な時期に必要な2つの心構えとは

子育ての大変な時期に必要な2つの心構え

その1:子育ての「ねば」「べき」を整理してみる

子育てをするにあたって、多くの人は自分でも夫婦でも「こうしていこう」という指針のようなものがあると思います。

過去の自分の経験や、周りの人から聞いたこと、ネットなどで調べたことを踏まえて考えると思いますが、その時に陥りがちなのが、理想を上げてしまうこと。

情報があるがゆえ、「あれもやらねば」「これもするべき」となってしまいます。

ただ、その「ねば」と「べき」に対応しきれないこともありますよね。

それで「自分はできていない」と感じて落ち込んでしまったり、「もっとちゃんとやらないと」と自分自身を追い込んでしまいがちです。

もちろん、「ねば」や「べき」があることは悪くないですが、視野が狭くなって苦しくなることが多いというのは考え物。

自分の中の「ねば」と「べき」を見直して、緩めることができるものは、積極的に減らしたり、頻度を落としたりしてみてください。

余裕が出来たら、また増やせばいいじゃないですか。大丈夫です。

その2:大変なことは自分だけで抱えない

孤独はやはり精神的に追い詰められる要因になります。

自分だけ、もしくは夫婦だけですべてを回すことができないことだってあります。

パパ友、ママ友や祖父母、近くにいなければ家事代行やベビーシッターなど、回らないのであれば周りに頼れる人がいないかもう一度探してみてほしいです。

外部サービスの場合、将来の教育資金などに備えて貯蓄するために、節約したいという人もいると思いますが、今を乗り越えられなければ意味がありません。

そう考えると、優先順位についてももう一度考えてみる必要があると思います。

具体的に家事や育児の手を借りることでなく、話を聞いてもらうだけでもいいと思います。

時に見当違いのアドバイスをしてくる人もいると思いますが、そういう人には次から話さなければいいだけ。

しっかりと受け止めてくれる人もいるはずです。

やる!と決める必要

アドラー心理学では「人はすべての行動を自分で決めている」と考える「自己決定」とします。

「ダイエットしたい」「禁煙したい」「朝活したい」などいろいろやりたいことがあったときに、やらない言い訳を探して結局やらない人がいますが、それは「やらない」と自分で決めているということです。

何かを変えることは勇気がいることです。

うまくいかないことへの不安もあって、実は変えない方が楽な部分があるとは思います。

でも、辛い苦しい状況が続くのであれば、それはなんとかした方がいいと思います。

つまりは「やる!」と決めることです。

肩の力を抜くために「ねば」と「べき」を減らす、視野を広げるために周りを頼る。

やらない言い訳はいくらでも出てきます。

その言い訳を探す時間ってもったいないじゃないですか、やってみましょう。

不安に思っていることがかならず的中するとは限りません。

きっとうまくいきます!

応援しているのでまずは「やる」という選択を考えてみてください!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • いつまで続くのか?と思ってしまうのは、真剣に向き合っている証
  • でも、追い込まれているのは視野が狭まっているから
  • 肩の力を抜くために「ねば」と「べき」を見直してみる
  • 一人や夫婦だけで抱え込まずに周りに頼れる人を探してみる
  • やらない言い訳を探すのではなく「やる」と決める

子育ては何度もすることではないので、先が読めないことばかりですよね。

行き詰って追い込まれてしまう気持ちもわかります。

ただ、それでも頑張っている姿はきっと子どもたちも見ていてくれるはずですし、愛情はいつか伝わるはず。

…と信じて、臨んでいきましょう!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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