影響されやすい性格の妻が色々口出ししてくる。どうしたらいい!?

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色々口出ししてくる影響されやすい性格の妻。どうしたらいい!?

ネット上に情報が溢れるこの時代。

便利な反面、影響を受けやすい性格の人からすると、そうした情報に振り回されてしまうこともあります。

今回の相談者は、妻が影響を受けやすいだけでなく、自分や子供の行動にも口出ししてくることに悩むパパ。

どのように対応したら良いか、アドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイスを聞きました。

情報を信じ込みすぎるのは「依存」のひとつ

情報を信じ込みすぎるのは「依存」のひとつ

質問者

5歳の息子を子育て中です。妻のことで気になることがあるんです。

もともと占いとか大好きなタイプではあったのですが、最近は周りのママ友から聞いた話やネットで拾ってきた情報をかなり強く信じ込んでしまっていて、僕や息子のすることにもいろいろと制限をしようとしてきます。

聞いた情報が全部間違っているとは思いませんが、信じすぎるのもどうかと心配です。どうしたらいいでしょうか?

今はなんでもスマホで情報を探せますが、量が多いだけに見極めるのはなかなか大変ですよね。

その情報に対する信じ方は夫婦でもギャップがあると思いますので、今回はそのギャップにどう向き合っていくか、考えていきましょう。

推し活とも似ている

「信じ込む」というのは「ある情報に傾倒している」と捉えられますが、ちょっと見方を変えるといわゆる「推し活」にも似ていると思います。

人によってはゲーム、アニメ、宝塚、K-POP、アイドルなど、ひとつのことに深く入り込み傾倒する。

これまでは「ハマる」と言いましたが、最近では「沼る」なんて表現もしますよね。

そして、どんなものにハマっているか?という対象について上下はありません。

その人にとって重要な存在であることには変わりないのですから。

ただ、それ度を越してしまうと、それはもはや「依存」のひとつ。

「依存」とは「生活になんらかの影響を及ぼす」状態のことです。

ある程度は見守ってもいいかもしれない

推し活のように、あくまで自分だけで楽しむレベルであれば、あくまで趣向の違いと捉えれいいと思います。

例えそれが「占い」のように人によっては信じられないと思うものでも、そこで優劣をつける必要はないでしょう。

ただし、今回のケースのように、行動に制限をしてくる場合。

想像ですが、例えば「〇〇は体に悪いから絶対に食べちゃダメ」「××は怖いところだから絶対に行っちゃダメ」みたいな感じでしょうか。

このように周り人があまり好ましいと思えないような影響がある場合には、話し合ってルールを作るなど制限する必要はあると感じます。

また、お金をたくさん使ってしまうなど、生活に良くない影響がある場合も同様です。

正しいと思い込んでいる妻に否定ではなく共感を

正しいと思い込んでいる妻に否定ではなく共感を

まず否定や説得はNG

影響を受けやすいタイプの人はとても素直で、それはいいところだと思います。

しかし、だからこそ「正しい」と思いすぎてしまうのが難点です。

また「正しい」と思っているからこそ、こちらとしてはただ「他にも考え方があるよ」と伝えたつもりでも「自分を否定された」と感じてしまうことも多く、より頑なな態度を取りがち。

場合によっては、感情的になってぶつかり合ってしまうこともでてくると思います。

だからこそ、正面から情報を否定したり反論したり、わかってもらおうと説得したりすることは、ほぼ逆効果になることが予想されます。

あなたにとってどれほど信じられない話であっても、まずは聞くところから始めた方がいいと思います。

相手の関心に関心を持つ

アドラー心理学で大事にしている「共感」では、「相手自身」に関心を持つのではなく、「相手の関心」に関心を持つという姿勢が重要です。

今回の場合であれば、妻自身ではなく妻が信じている情報になります。

さらに、その関心を持つ姿勢として自分の価値観はいったん置いておくこともまた重要です。

最初からいぶかしげな目で見てしまったら寄り添うことにはならないので。

そうすることで、もしかしたら妻の本心や、考えていることを知ることが出来て、お互いに歩み寄れるチャンスも生まれそうです。

時には妻の話を聞いているうちに、自分自身も納得できることも出てくるかもしれませんし、なんなら妻よりも深く信じていくこともありえます。

いわゆる「ミイラ取りがミイラになる」という現象ですが、それもまたいいじゃないですか。

夫婦でお互いにチェック

詳しい内容はわかりませんが、今回は夫が一方的に妻が傾倒していると感じているお話でした。

しかし、もしかしたら妻も夫が何かに傾倒してしまっていると感じている場合もあります。

実際、適度に信じたり、適度に楽しんだりするということは結構難しく、お互いがいつの間にかのめりこんでしまう危険をはらんでいます。

一番近くにいる存在だからこそ、沼の深みに入る前に、お互いでチェックしながら進んでいくことができれば、それこそ互いに適度な楽しみを持つことに繋がると思います。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 何かに傾倒するのは悪いことではない。ただし他人に影響が出てきたら要注意。
  • 否定から入らず相手の関心に関心を持って話を聞き、線引きするルールを決める
  • 信じ込みすぎてしまう危険は誰にでもある。夫婦でお互いにチェックする。

何かにハマってしまうことだけでなく、忙しくなると視野が狭くなってしまいますよね。

元をただせば、まずはそうならないように余裕を持って生活するために協力していくことも大切かもしれません。

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