頑張って育児をしてきたら、いつの間にか娘は「パパがいい!」を連発するパパっ子に。
うれしいはずなのに、今度はママがイライラ・不機嫌になり、どう対応すればいいか分からず戸惑うパパも多いはず。
実は、ママのイライラの本当の原因は"パパっ子"そのものではないかもしれません。
本記事では、アドラー式子育ての専門家・熊野英一さんが、ママがイライラする本当の背景と、パパが絶対にやってはいけないNG行動を解説します。
パパっ子にママがイライラ|まずはママの本音に注目

4歳の娘は、かなりのパパっ子です。
育休を1年とって、そのあとも頑張ってきた甲斐があります。
ただ、その状況にママはかなりイライラしているようで困っています。
僕が何か悪いことでもしたのでしょうか?
育休を取り、そのあとも一生懸命関わってきた結果のパパっ子。
それ自体は誇らしいことなのに、喜んだのも束の間、今度はママの機嫌が悪くなってしまう——。
「自分は何か悪いことをしたのか」「どう振る舞えば正解なのか」と、嬉しさとママへの気遣いの板挟みで、つらくなってしまうパパは少なくありません。
でも、安心してください。このモヤモヤには、ちゃんと理由があります。
ここから熊野さんと一緒に、ママがイライラする正体と、パパが取るべき対応を紐解いていきましょう。
そもそも「パパっ子かどうか」はどうでもいい
まずは、そもそものことを改めて押さえなおしておくと、「パパとママどっちが子どもに好かれているか?」なんてことはどうでもいいことですよね。
比べるものでもないですし、子どもの言うことですからいちいち目くじらを立てるのも違うような気がします。
ではなぜママはイライラしているのか?
きっと、娘がパパっ子になったことではないような気がします。
それはひとつのトリガーのようなものなのではないでしょうか?
ママがイライラしてしまう本当の背景
人は同じことが起こっても、怒るときと怒らないときがあります。
その違いは何か?
本人の精神状態や体調であることが多いと思います。
状態が良ければ、余裕があり、本当に怒るべきことかどうかの分別が付くもの。
しかし、余裕がない状態にある場合は、その判断がうまくできないことが多い。
これは男女を問わずそうだと思います。
つまり、パパっ子のようによく考えれば怒るほどでもないことに腹を立てているということは、きっとそれ以前に不満をためていたり、体調が悪かったり、何かしらの不具合がある状況に陥っていることが想像できます。
質問の内容だけでは詳しくわかりませんが、何かが足りていない。
それは、普段から精いっぱい頑張っているのに労いや感謝がない、とか、疲れているとか、話を聞いてほしとか。
まずはそこにフォーカスしていく必要があると思います。
パパは絶対NG!ママのイライラに火をつける2つの行動

NG①「そんなことで怒らないでいいよ」と正論で返す
言い方にもよりますが、一見優しい言葉のように感じるものの、これは怒っているママに正論で指摘しています。
おそらくこれが一番火に油を注ぐと思います。血の匂いがします(笑)。
確かに、冷静に考えれば怒るほどのことではないですし、もしもその怒りを周りにまき散らすような状態であれば、それはとても子どもじみた行動でもあります。
ただ、ママが本当にわかってほしい怒りの一次感情=基になっている思いについてはまったくフォーカスできていません。
それがよりイライラを増長させてしまう危険性が高いと思います。
まずは、くれぐれも正論での指摘はしないでおきましょう。
NG②「なんか、ごめん」ととりあえず謝る
面倒なことが起きるととりあえず謝っちゃう人っていますよね。
なんとなく日本人的な対応なのかもしれませんが、これもまた違うと思います。
パパっ子の娘がパパに抱っこされてうれしそうにしているときに、それを見ているママに対してパパがちょっとニヤニヤしながら言う「なんか、ごめん」。
想像するだけで戦慄が走ります。
これは、ママに対して上から目線であり同情的な感じがします。
ママへのリスペクトが皆無と言ってもいいかもしれません。
しかも「なんか」ってなんでしょう。もはや怒らせにいっているようにも感じますよね。
とはいえ「なんか」ではない何が付いたとしても「ごめん」が出たら、きっとアウトではないでしょうか?
イライラを防ぐ鍵は、パパ自身の"余裕"
ここまでを振り返ってみて、とにかくママが怒る前に何ができるか?にかかってくると感じます。
当たり前のことですが、人はないがしろにされているように感じたり、報われていないと感じたりすると、心がささくれ立ってしまいます。
普段からねぎらい、感謝し、話をよく聞いて、ママが心に余裕を持てるように努力していくことが大切なわけです。
ただ、ママに対してそんなことができるのもパパに余裕があるときだけです。
まずは自分も余裕が持てるように工夫をしてみて、お互いに余裕を持って暮らせるようにすることができれば、子どもの無邪気な行動や言動に対して過敏に反応せずにいられるはずです。
簡単なことではないかもしれませんが、まずは深呼吸からはじめてみてください。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- ママは「パパっ子であること」に怒っているのではなく、怒っちゃう状態にある
- NG行動は「正論で指摘」と「とりあえず謝る」いずれも火に油を注ぐ
- ママに余裕を持ってもらうためにも、まずは自分に余裕をもつ努力を
誰からも見られていないと感じるのは精神的にとても辛いですよね。
だからきっと注目されることは、自分の存在意義につながるものなんだと思います。
子どもだけでなく家族がお互いに注目し合うことって本当に大事だと思うので、心がけていきましょう!
著書のご紹介
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