パパあるあるの悩み!歯磨きを嫌がる子どもへのアドラー式解決法

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パパあるあるの悩み!歯磨きを嫌がる子どもへのアドラー式解決法

子供の歯磨きは子育ての永遠のテーマのひとつ。

親による仕上げ磨きはとても大切ですが、小さな子はどうしても嫌がるケースがありますよね。

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今回は歯磨きに悩むパパに、どうやったら子どもが嫌がらず歯磨きをしてくれるのか。

アドラー式子育ての熊野英一さんから、アドラー心理学の視点からアドバイスをいただきました。

子どもに植え付けられてきた「はみがきの呪い」

子どもに植え付けられてきた「はみがきの呪い」

質問者
最近、2歳の息子の仕上げ磨きの担当になりました。

でも、すごく嫌がってしまいうまくできないことがほとんどです。

いつもイライラしてきて押さえつけるようにして磨いていますが、これってなんとかならないでしょうか?

言うまでもないことですが、歯はとても大事なモノです。

生きていく上で絶対に必要な食事をする上でもそうですが、言葉を話したり表情を作ったりする上でも大切なことは、きっとみんなよくわかっていると思います。

でも、だからって押さえつけてまでするものなのか?ちょっと考えていきましょう。

我々が子どもの頃も怒られながら歯磨きしてきた

ちゃんと歯磨きをしないと虫歯になって、痛くて、歯がボロボロになって、大変なことになるよ!だから1日3回、最低5分は歯磨きをしないといけないんだからね!

きっと、今の親世代の中にはそんなことを言われてイヤイヤ歯磨きをしてきた人も多いのではないでしょうか?

極論を言えば、決して間違ったことではないのかもしれないし、可能性としてゼロではないと思います。

でも、その言われてきたことを忠実に守ってこなかった人も、そこまで大変なことになっていないというケースも結構あるんじゃないでしょうか?

にもかかわらず、歯磨きをしないと大変なことになるという恐怖、いわば「はみがきの呪い」のようなものが抜けず、親になってから子どもに同じようにさせてしまってはいませんか?

本当にそれでいいんでしたっけ?

同じ嫌な気持ちを味わわせるのはどうなんでしょう?

歯磨きをさせることだけに注力しない

歯磨きは大切な歯をメンテナンスするための掃除、ということは間違いないと思います。

そう考えると、怒られたくないから仕方なくやるものでもなければ、やったらごほうびがもらえるからやるものではありません。

自分の歯のために、自分からやるものですよね。

もちろんそれがうまく伝わらないから難しいというのは否めませんが(苦笑)。

出したものを片付けること、お風呂で体や髪の毛を洗うこと、トイレをちゃんと流すことなど、生きていく上で身に着けた方がいい生活習慣はたくさんあります。

でも、その中でどうも歯磨きにことさら注目しすぎてしまっているような気もします。

だからこそ、押さえつけたりしてしまう。

その緊張感や恐怖からより子どもたちは抵抗してしまうようにも感じます。

まずは、親たちが肩の力を抜くことが必要ではないでしょうか?

子どもの歯磨きを自然な流れの一つにしてみる

子どもの歯磨きを自然な流れの一つにしてみる

朝と寝る前のルーティーンにする

夜、布団に入って眠るまでの概ねの流れはありませんか?

お風呂からあがったらお水を飲んで、髪の毛を乾かして、テレビを消して、明かりを少し暗くして、布団を整えて、絵本を持ってきて読んで、眠くなったら明かりを消して、おやすみなさい。。。みたいな。

例えばこの流れの中に歯磨きを組み込んでみる。

一日の最後を締めくくる儀式のひとつのようなイメージです。

朝の場合は、保育園に行くまでの流れに組み込む感じです。

歯磨き単体に注目しすぎず、あくまで全体の流れのひとつにすることが大事だと思います。

もちろん、それを子どもだけにやらせるのではなく、大人たちも一緒に。

当たり前のルーティーンにしていくんです。

ただし、この時パパやママが「あーあ、歯磨きしなくちゃ。。。」というネガティブなことを言ってしまうと、子どもたちも「嫌だけどやらなくてはいけないもの」というイメージがついてしまうので、やらない方がいいです。

歯磨きは歯が生えたらみんなするもの。君も歯が生えたんだからやるよね?手伝おうか?

くらいの自然な声かけができるといいなと思います。

すでに歯磨きが嫌いになった子にどう伝えるか?

今は、歯磨きの大切さを題材にした絵本や動画もたくさんあると思います。

そういった、子どもたちにとってとっつきやすいものを使うのも全然アリだと思います。

一方で、例えばその子が大好きなおもちゃや、大切にしているものを使った後に、一緒にキレイにして気持ちいいと感じる体験をしてみるのもいいと思います。

「大事なものをキレイにするって気持ちいいよね!」

そういう感覚がうまれてきたら向き合い方も少し変わるかもしれませんよ。

いずれにしても、歯磨きに限らず、ただ親のエゴや価値観を押し付けずに自然に進めて行けるように、感覚をスイッチすると、きっと子どもの対応も変わってくると思うので、ぜひいろいろ試してみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 「はみがきの呪い」を手放してみる
  • 朝や夜のルーティーンに組み込んで自然な流れのひとつにしてみる
  • 大人たちがネガティブな発言や行動をしない
  • 大事なものをキレイにすると気持ちいいという経験を一緒にしてみる

子どもそれぞれに個性があるので、この方法でうまくいく場合もあれば、他の方法の方が効果的な場合もあると思います。

とにかくわが子に向き合って一番合う方法を探してみてください!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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