自分の嫌なところは子供に似て欲しくない!親の性格は遺伝するの?

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自分の嫌なところは子供に似て欲しくない!親の性格は遺伝するの?

子育てをしている中で、わが子の行動や考え方や性格などが自分の嫌なところに似ている!と思ったことありませんか?

そんな時、なんとも複雑な気持ちになりますよね...

いったいなぜなんでしょうか?

そして、それを感じた時に取るべき行動とは?

コミュニケーションの専門家でアドラー式子育ての熊野英一さんからのアドバイスをお届けします。

「自分に似た嫌なところ」は実はほんの一部

「自分に似た嫌なところ」は実はほんの一部

質問者
5歳の息子は、話しかけてもぼーっとしていて、全然返事をせず、いつも妻に怒られます。

何度言っても変わらないのですが、実は自分にも身に覚えがありがっくりきます。

なぜ嫌なところに限って似てしまうのでしょうか?

きっと、同じようなことを感じている人は多いはず。

本当に心にグサッときますよね。

まず、人間に限らず生き物の子どもが新しいことを覚えていくときに、大きな影響を与えるのが親。

保育園の子どもたちを見ていると、大人っぽい行動をすることがありますが、それは親の行動を真似しているものが多いと考えられます。

そもそも親子は、性格などが似る可能性はかなり高いですが、その上でさらに真似していくわけですから、それはもうどんどん似ていくわけです。

ただ、似るのは自分だけではありません。

一緒に暮らしているパートナーの要素もたくさん似るはずですし、保育園などに通っていれば他の人から影響を受けることもあるわけで、まったく自分と同じようにはなりません。

なのになぜ、自分の嫌なところばかりが目に付くのでしょうか?

それは自分自身が一番気にしているところだからです。

意識はしていなくても自分が苦手だったり、できないと思っていたりするところはずっと気になっているもの。

そして、それをわが子がこれでもかと見せつけてくるわけで、潜在的な思いから際立って見えてしまうと考えられます。

これが、わが子が自分の嫌なところばかり似てしまうと感じるメカニズムです。

だから、まず気づいてほしいのは、わが子が必ずしも嫌なところばかりを受け継いで似てしまっているわけではないということ。

普通に考えればいいところで似たところもあるはずですし、パートナーに似たところもあるということ。

もしかしたら、ほんの一部かもしれない「自分に似た嫌なところ」ばかりが目についているということです。

さらに、そもそも人にはできているところよりもできないところに注目が向いてしまう、という性質があります。

例えば、育休を取った男性に対してパートナーがどう感じているか?というアンケートで3割が「あまり協力してくれなかった」などネガティブな回答をしたそうですが、それを「取るだけ育休」と名付けて、それが「3割もいる」と話題になりました。

しかし、よく考えてみると「7割」がポジティブにとらえていて、明らかにそっちの方が多いことは話題になりにくいのです。

「自分の悪いところばかり似た」と言う必要なし

「自分の悪いところばかり似た」と言う必要なし

よく、嫌なところが目に付いた時に「もう!なんで君は僕の嫌なところばかり受け継いでしまったんだ」というような、ネガティブなことを言ってしまうことがあると思います。

まず、こういうネガティブな言葉は避けたいところですが、それ以前に言われた側の気持ちはどうでしょうか?

「知らんがな」

こんな感じでしょうね。

何せ親に似ようとしてしたわけでもなく、一緒に暮らしていたら似てしまっただけのこと。

まったく意図的ではありません。

それを何か悪いことでもしてしまったかのように言われるのは心外なはずです。

また、その嫌なところを注意することで、自分ができていないことを責めるような気持ちにもなりえます。

まるでブーメランを投げたかのように、自分に刺さってしまうわけです。

だとすれば、「自分に似ている」という指摘はわざわざしないでいいことです。

言ったところで何もいいことはないので。

かといって目についてしまうことは事実であり、これはどうしようもありません。

その時に、まずは自分自身でそのことをできるように頑張るもよし、頑張らなくてもよし。

アドラー心理学ではよく「自己決定」を重視しますが、どういう行動をとるかは自分で選択すればどちでもいいのです。

また、できないことについては「不完全な自分の受容」つまり、何かできないことがあってもそれもまた自分であると受け容れることもアドラーは大切にしています。

すべてのことが完璧にできる人間なんていないので、完璧を求めて自分に対してネガティブに案じることは、決して前向きに、建設的に進んでいくことにはつながらない。

であれば、それは必要のないことだと考えます。

特に日本は昔から、息子のことを「愚息」と言うなど、へりくだった表現をする傾向があります。

また、それを謙遜としていいものとされてきたので、身近な人をあまり良いように周りに言わないことは多かったと思います。

同じように考えると、これもまたする必要がないこと。

ましてやそんな文化を理解できない子どもにとっては、その後の自己肯定感にも影響するとも考えられるので、控えた方がいいと思います。

ぜひ積極的にわが子のいいところを自分で探して、伝えてあげるようにしていってください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • そもそもわが子は自分に似ているし真似もしているもの
  • 自分でも嫌だと思うところを無意識に気にしているから目に付く。でもそればかりではない
  • わざわざ「自分に似て良くない」と伝えてもいいことはないのでしない
  • いいところを積極的に探して、伝えるようにする

いずれにしても無意識の中で起こっている事なので簡単に変えることは難しいかもしれませんが、メカニズムを知ることで、少しは納得できた状態で受け止めることにはつながるとは思います。

苦手と諦めないで、いいところを探すクセがつくようにとりあえずやってみましょう!

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