もうすぐクリスマスですね!
先日パパしるべで「クリスマスの悩み」に関するアンケートを実施しましたが、プレゼント選びに悩んでいるパパも多い印象でした。
今は色々なものが選べるからこそ、余計悩んでしまいますよね...
特にプレゼント選びが苦手なパパにとっては、楽しいはずのプレゼント選びが苦手になってしまいがち。
そこでそんな方に向けて、プレゼント選びに悩まずに苦手意識を克服する方法を、アドラー式子育ての熊野英一さんからアドバイスを頂きました。
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プレゼント選びの本来の目的を考える
あれこれ考えているとなかなか決められないし、本当に喜んでもらえるかも不安です。
これって考えすぎなんでしょうか?
プレゼントをあげたときに、相手が喜んでいる姿を見ると、こちらもうれしくなります。
これこそプレゼントの醍醐味と言ってもいいかもしれません。
ぜひ、苦手を克服してともに喜べるようになるために、一緒に考えていきましょう。
欲しいものを確実に当てることはほぼ不可能
妻や子どもたちが何を考えているかわからない
相談されることがありますが、基本的に別の人格ですから、全部わかることなんてほぼないことだと思います。
近くにいて日常的に接していると、わかるような気もしてきますが、あくまで自分の中の妄想にすぎないのでそもそもわからないものだと思って間違いなさそうです。
質問を見ると「あれこれ考える」ということですが、考えただけで答えは出なさそうなのでいっそ直接、何が欲しいか聞いてみることが一番の近道なんだと思います。
そういう意味では、率直に言うとあなたは「考えすぎ」のように感じます。
こちらの想像で「きっと喜ぶ!」と思って渡したのに相手が喜ばず、「なんで聞いてくれなかったの?」と言われるよりははるかにいいです。
また喜んでもらえるという期待が大きければ大きいほど、がっかりも大きくなると思います。
プレゼントの目的は?
「欲しいプレゼントを聞いてはいけない」というルールはありません。
相手が望んだものを送るのもプレゼントの一つの形のはず。
それでもなお、何が欲しいかを聞きたくないということであれば、もしかしたらそれはあなたの中で「プレゼントとは、あげる人が相手の欲しいものを一生懸命推測して喜ばせるもの」というような思い込みがあるのかもしれません。
アドラー心理学のポイント
「自分の〇〇べき」という思い込みは「認知のゆがみ」につながるので疑った方がいい
「認知のゆがみ」とは
物事を自分の考え方のクセに従って解釈し、客観視しづらくなっている状態。認知のゆがみが強いと、自分の思考でストレスを抱えることもある。
改めて、プレゼントの目的は「何かの機会に相手への感謝やお祝いする気持ちを伝えること」だと思います。
そう考えると喜んでくれるかすら実はどうでもいいんです。
ただ、どうせならともに喜びを分かち合うためにも相手が喜ぶプレゼントをあげた方が良いわけですよね。
「直接聞かずに推測するべき」という定義はいったん置いておいて、まずは「自分はプレゼント選びが苦手である」ということを“自己開示”したうえで、「何が欲しいか教えて」と伝えてみたら、意外とすんなりと教えてくれるかもしれないのです。
もしかしたらプレゼント以外でも、勝手に思い込んでしまったり、勘違いしたりして、うまくいかなかったり誤解されたりすることはありませんか?
これを機に自分の行動を振り返ってみてください。
きっと「動き出す前に一度事前に確認する」というプロセスを取る習慣ができると、そこも改善できるようになるんじゃないでしょうか?
苦手なプレゼント選びを克服するコツ
プレゼントは人生のほんの一部
もうひとつ気になるのが、プレゼントをあげて相手に喜んでもらえないことを過度に恐れているように感じることです。
直接欲しいものを聞いて買ったのに「これじゃない!」と言われたりがっかりされたりしたら、そりゃ落ち込むのもわかります。
でも、あくまで推測で用意したプレゼントであれば、むしろうまくいかないことの方が多いはず。
いちいち落ち込むことはありません。
実際にプレゼントをあげるのは年に多くて数回程度。
また、そのプレゼントがいまひとつだったからといって、その後の生活や態度がガラリと変わることはほぼないはずです。
また、例え一度うまくいかなかったとしても、逆に言えば年に数回はそれを挽回するチャンスがあるわけです。
どこがダメだったのかを聞いて、軌道修正して喜んでもらえるプレゼントを用意すればいいだけだと思います。
形に残らないプレゼントはリスクが少ない
もし、それでも相手に欲しいものが聞けない、もしくは相手が欲しいものを言ってくれないというケースもあるかもしれません。
その場合は、あげるプレゼントに工夫をするのもいいと思います。
例えば、食べ物や体験、お花といったプレゼントは、もしうまく喜んでもらえなかったとしても、形に残らないので気持ちさえ切り替えることができれば、後を引くことはなく、リスクは少ないと思います。
一方で、指輪などのアクセサリーや洋服などは形に残るので、ことが終わったあとも目に入るたびにうまくいかなかった思い出は甦ってしまうことがあるので、リスクは大きいと思います。
どうしてもわからないときはそんな工夫も考えてみてください。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 自分の「○○べき」という思い込みは「認知のゆがみ」につながるので疑ってみるといい
- 何を渡したら喜ぶかわからないなら聞いてみればいい
- 教えてもらえない場合も過度に失敗を恐れずに、リスクの低い形に残らないプレゼントで試してみる
「プレゼントで喜んでもらえること」が当たり前ではないように、そもそもプレゼントを渡せること、プレゼントをもらえることも決して当たり前のことではありません。
あまり考えすぎずプレゼントを楽しめるようになれたらいいですね!
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