虐待と間違えられることも!? 赤ちゃんの青あざ「蒙古斑」の原因

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虐待と間違えられることも!? 赤ちゃんの青あざ「蒙古斑」の原因

産まれたばかりの赤ちゃんに見られる青いアザのような「蒙古斑」。

詳しく知り機会はあまりないと思います。

「蒙古斑」とはいったいどのようなもので、体には問題はないのでしょうか?

今回はインターネットツールを使ったオンライン両親教室や妊娠、出産、育児の相談を受け付けている「エミリオット助産院」の助産師、河井恵美さんに蒙古斑について教えていただきました。

赤ちゃんの蒙古斑の原因は...!? 

赤ちゃんの蒙古斑の原因は...!? 

赤ちゃんに蒙古斑が出るのは黄色人種の特徴のひとつで、日本人はほぼ100%見られます。

ごくまれに、蒙古斑がない赤ちゃんもいますが、ないからとって問題というわけではありません。

原因となるのは、メラニン色素。

日焼けやホクロと同じで、内出血ではありません。

このメラニン色素を作る色素細胞が、赤ちゃんがお腹の中にいる間に皮膚の深いところに集まってできます。

日焼けやホクロは皮膚の表面に近いところにメラニン色素があるので、黒や褐色に見えますが、蒙古斑は皮膚の深い部分なので青く見えるのです。

日焼けやホクロが体に対してそれほど問題ないように、蒙古斑も体への影響はありません。

早い子では4~5歳、遅くても10歳くらいまでに消えてしまうことがほとんどです。

私たち助産師は、出産したらすぐに赤ちゃんの体を確認します。

手足の指に過不足がないか、形状や色などに異常はないかなどです。

その際、蒙古斑についても、あるかないか、どこにあるかを確認します。

ほとんどの場合はお尻から腰の辺り。

時には背中に出る赤ちゃんもいます。

ただ、まれに腕や足、肩などに蒙古斑が出るケースがあり、それは「異所性蒙古斑」と呼ばれます。

異所性は、お尻や腰の蒙古斑に比べて消えにくい傾向がありますが、このために問題になってしまうことがあるようです。

ある程度の年齢になると、異所性蒙古斑のある子が、自分の体が人と違うことに対してネガティブに感じてしまうこともありますし、時には虐待の疑いをかけられてしまうということもあるようです。

そもそも蒙古斑は、叩かれるなどの強い負荷がかかったときにできる青あざに似ています。

それを腕などに見つけた人が勘違いしてしまうのです。

異所性蒙古斑のことや、小学生くらいになっても消えないことがあることを知らない人も多く、仕方ないことなのかもしれませんが、できればちゃんと知識を持って、このようなことが起こらないようになってほしいですね。

もしも、ちょっと気になるアザを見つけたら、少し時間をおいてから、次に会った時も同じところにアザがあるかを確認してみてください。

蒙古斑であれば突然消えたりしないので、目安にはなると思います。

蒙古斑が消えない場合は?

蒙古斑が消えない場合は?

先ほどもお伝えしたように、蒙古斑自体は体に影響はありませんが、やはり親や子ども自身が気になってしまうこともあります。

そんな時は形成外科でレーザー治療をすることができます。

完全には消えないこともあるそうですが、改善はされると思うので相談してみてください。

また、年を重ねるごとに範囲が広がってしまう、もしくは色が濃くなっていく場合は、蒙古範ではない可能性もあります。

気になったらお近くの医療機関にかかることをオススメします。

蒙古斑は誰にでもできる可能性があります。

ほとんどの場合で問題なく消えてしまうので、あまり気に留めていない人も多いと思いますが、人によっては深刻な悩みになっている場合もあることを、ぜひ知っておいてください。

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