トラブル続きのPTAにうんざり!スムーズに運営するにはどうしたらいい?

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トラブル続きのPTAにうんざり!スムーズに運営するにはどうしたらいい?

何かとネガティブなイメージを持たれることが多いPTA。

意見の食い違いやトラブルが続いて、どうまとめていけばいいか頭を抱えている役員の方も多いのではないでしょうか。

そんなPTAのトラブルに悩むパパに、アドラー式子育ての専門家・熊野英一さんがアドラー心理学の視点からアドバイス。

意見が多様なメンバーで同じ方向を向くために必要な考え方を解説します。

PTAのトラブルが起きやすいのには、理由がある

PTAのトラブルが起きやすいのには、理由がある
質問者
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4月から初めてPTAの役員になりました。

様々な行事のことを決めないといけないのですが、メンバーの主張が強すぎて、毎回ぶつかりトラブル続きです。

どうしたらもっとまとまっていけるでしょうか?

学校や子どもたちのために尽力するPTAの皆さん。本当に頭が下がります。

貢献したいという姿勢は素晴らしい。ただ、そこでぶつかってばかりでは困りますよね。

どのように進めて行ったらいいか考えていきましょう。

PTAと会社との違い

PTAの運営がうまくいかないという話はよく耳にしますが、いったいなぜうまくいかないケースが多いのでしょうか?

会社の場合、まずお給料をもらって仕事としてやっている分、立場をわきまえたり、最終的には上の決定に従ったりするようなことができていると思います。

一方PTAの場合は、会長などの役職はあるものの、基本的にはフラットに近い関係性で(一部、そうじゃないところもあるとは思いますが)できるだけ満場一致で進めていくことを目指すケースが多いような気がします。

またボランティアという形なので報酬はなく、であれば自分の意見を通すことにプライオリティを置く人もいると思います。

全員が良かれと思ってはいるものの、多様性があって、価値観も違う中では意見もぶつかりやすく、しかもパワーバランスも拮抗しているのであれば、なかなかまとまらないのも納得だと思います。

トラブルを減らすために、まずは目線を揃える

会社であれば、基本的には売り上げをあげるという絶対的な目的があり、そのうえで継続することなどを考えます。

一方でPTAは「学校や子どもたちのためになることをする」という目的はありますが、それ自体がかなり人によって捉え方にばらつきが出るものです。

なので、まずは全員の目標をもっと明確に一致させることから始めてみる必要があると思います。

「子どもたちのためになること」はたくさんバリエーションがありますが、その中でも自分たちが運営する今年度はどんなことをやっていくのか?

スローガンのようなものを決めるのもいいと思いますが、それも具体性があるものにした方がよいと思います。

できれば、走り出したばかりの最初のうちにやっておくとぶれないと思いますが、もし進めている中で何かの壁にぶち当たったら、再度どこに立ち返って考えてみるという手法がオススメだと思います。

ただ、そもそもその目標を決めることすらなかなか難しいというケースもありますよね。

そんなときはどうしたらいいのでしょうか?

PTAのトラブルを乗り越えるために必要な「大前提」とは

PTAのトラブルを乗り越えるために必要な「大前提」とは

PTAは誰かのやりたいことを実現する場ではない

アドラーはこんな言葉を残しています。

アドラー心理学のポイント

「人は自分の幸せを追い求める。だが、他者への貢献を忘れたとき、人は過ちをおかす」

一人一人の意見はそれぞれに一理あり、どれも良かれと思って出たものです。

そこに優劣はありません。

とはいえ、誰か一人が意見を押し通してしまうと、はじかれた人は嫌な気持ちになり協力して進めることが難しくなります。

つまりアドラーが言いたいのは、自己中心的になると協力や信頼を失い、良い結果にはつながらないということです。

そもそも何をするか以前に、「PTAという組織は誰かがやりたいことを実現するコミュニティではない」という大前提があります。

それが抜けてしまうと、どんなにいい意見でもいい結果にはなりません。

それはあまりにももったいないですよね。

なので、その年度の目的を決める前にはまずそこをしっかりとみんなで共有して、それこそ誰かが意見を押し通すような流れになったら、「そういうことではないよね」というところに立ち返りながら目的を決めていく必要がありそうです。

意見の違いはより良いアイデアを生む

そもそも意見が違うことは憂うことではありません。

もちろんまとめていくのは大変ですが、それだけバリエーション豊かな意見が出ることは、一人や二人では考えつかなかったかもしれないより良いアイデアにたどり着くチャンスがあることです。

会議で全員が黙って何も意見が出ないよりは全然マシだと思います。

大切なのは、どの意見にも一長一短があり、それを並列に並べて対話をすること。

勝ち負けを決めるのではなく、冷静にどれを進めていくかを考えていくことです。

自分の意見は「絶対的な正解」ではなく、あくまで「One of them」であることを忘れないようにしましょう。

みんな大切な自分の時間を使って、学校や子どもたちのために集まっている仲間なので、きっと、同じ方向を向けば、いい形が作れるはずだと思います。

少し時間がかかることもあると思いますが、子どもたちの笑顔のために肩の力を抜いていきましょう。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • そもそもPTAはまとまりにくいことを理解する
  • 一つの目的を決めて同じ方向を向く
  • 一人の意見を通す場ではなく、他者貢献の意識を持って対話してみる

最近はPTAが解散したという話も聞きますが、子どもたちのために大人たちが協力する姿はとても尊く、子どもたちにも手本になるものだと思います。

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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