「子どもの自立」を目指すなら。今すぐ親にやめてほしい2つのこと

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「子どもの自立」を目指すなら。今すぐ親にやめてほしい2つのこと

子どもの年齢がある程度上がっていくと、自立していくことが大切になります。

でも、それってどうやってやったらいいのでしょうか?

親として子どもの自立を望むならすぐにでもやめた方がいいことと、子どもへの接し方のコツについて、コミュニケーションの専門家でアドラー式子育ての熊野英一さんに聞きました。

「ほめる」「叱る」のウラにある親の目的

「ほめる」「叱る」のウラにある親の目的

質問者
ひとりっ子の息子が、ついに保育園の年長クラスに進級しました。

来年はいよいよ小学生です。

先日、年長クラスの担任との面談では「この1年で子どもの自立を促していきたいので、家庭でもご協力をお願いします」と言われましたが、具体的にどうすれば良いのか、よくわかりませんでした。

アドラー心理学では子どもの自立を促す子育てをどのように捉えているのですか?

子育てには色々な方法があると思いますが、いずれも、子どもに自立を望んでいることに変わりはないと思います。

私の最初の書籍「育自の教科書 〜父母が学べば、子どもは伸びる〜」では、私たち親が子どもに望む「自立」をこのように定義しました。

自立とは

  1. 保護者(通常は親)の保護から精神的に独立して
  2. 自分のことを信頼しながら
  3. 社会(他者)との適切で建設的な関係を構築して生きていくこと

アドラー心理学では、このような「精神的な自立」を確保することこそ「幸せな人生を歩むこと」に他ならないと考えます。

また、アドラー心理学では、幸せであるために必要な3つの条件を以下のように考えます。

アドラー心理学 【幸せの3条件】

  1. ありのままの自分を認めることができる人が(自己受容)
  2. 周囲の他者を信頼しながら(他者信頼)
  3. 自己を犠牲にすることなく、他者に貢献する(他者貢献)

子どもの自立と幸せを望む親が、最初にすべきことはなんでしょうか?

それは、「子どもをほめたり、叱ったりという賞罰を繰り返しながら、親の期待する姿に近づくように、子どもを操作しようとする」といった子育ての価値観から1日も早く卒業することです。

アドラー心理学が、ほめたり、叱ったりする賞罰に頼った子育ての見直しを求めるのはなぜでしょうか?

一言で言えば、こうした価値観に基づく子育ては、子どもの勇気をくじき「子どもの自立の足を引っ張る」可能性があるからです。 

「ほめる」ことと「叱る」ことは、私たち親が子どもを「上から目線」で評価し、親の期待に沿うように、言葉を用いて子どもを「操作」しようとしている点で同質です。

ほめたり、叱ったりすることは、人を依存的にさせるのです。

操作されて育った子どもは勇気が持てない

操作されて育った子どもは勇気が持てない

親や先生が、目の前の子の

「不完全な部分を含む、ありのままの状態」

を認めずに、いつも子どもの行動の結果ばかりに注目し、大人の期待に応えることを求め続けると、子どもはどうなるでしょうか?

どの子も、なんとか親や先生の期待に応えようと必死に頑張ることでしょう。

しかし、なかなか期待に応えることができず、いつも叱られたり、叱咤激励されたりしてプレッシャーを感じ続ける

「大人の期待に応えられない子どもたち」

は、やがて、勇気がくじかれて、挑戦をしない子になっていくでしょう。

一方、器用に

「大人の期待に応えることができる子どもたち」

はどうでしょうか?

「子どもは、ほめれば伸びる」とばかりに、大人からの「操作的なほめ伸ばしのシャワー」を浴びている子どもは、ほめ言葉や物質的なごほうびがないとやらない子、結果を気にしすぎるあまり失敗を極度に恐れて挑戦しない子、不正を犯してまで結果を出そうとする子、親や先生の指示がないと動けない、意思の弱い子になってしまうかもしれません。

結局のところ、ほめようが、叱ろうが、大人が自分の期待を子どもに押しつけて、大人の求める姿に子どもを近づけようと支配的に関わる限り、子どもの勇気はくじかれていくのです。

では、ほめたり叱ったりせずに、勇気づけるとは、具体的にどうすれば良いのでしょうか?

ここで「勇気づけ/勇気くじき」の定義を明示しておきましょう。

  • 勇気づけ:  困難を克服する活力を与えること
  • 勇気くじき: 困難を克服する活力を奪うこと

これに対して、勇気づけの子育てを選択する親は、子どもとの間に「相互尊敬・相互信頼」に基づくヨコの関係を構築して、いつも「共感ファースト」で子どもに関わることで、子どもが自立的に行動することを援助します。

ここでいう「共感」とは、相手の関心に関心を払うこと。

相手の目で見て、相手の耳で聴いて、相手の心で感じようとする姿勢です。

そして、「常に共感からコミュニケーションを開始する」のが「共感ファースト」です。

ここに、親である私たちの価値観に基づく「ジャッジ」はありません。

親の意見は「共感ファースト」によって子どもが聴く耳を持ってから、あとで伝えても遅くはありません。

勇気づけは、子どもの自発的な行動を促します。

ほめられたり、叱られたりといった「アメとムチ」による外発的な動機づけではなく、「失敗を恐れずに、自分のチカラを信頼して、ベストを尽くしてやってみよう!」と、心の内側からやる気がみなぎることほどパワフルなものはありません。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 操作を伴う「ほめる」「叱る」ことをやめる
  • 「支配と依存」によるタテの関係ではなく「共感」によるヨコの関係を作る
  • 親の価値観でジャッジすることなく、子どもの言うことを聴く

自分たちが育った環境の中ではほめられたり、叱られたりした経験が多いので、ついついやってしまいがちですが、子どもの成長を長い目で見て、いったん落ち着けるように心がけていきましょう。

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