「離乳食はママが担当」──そう思っていませんか?
でも、パパが知っておくだけで、ママの負担も家族の食卓もぐっとラクになります。
子育ての困りごとを専門家に直撃するインフルエンサー「ねんねママ」とのコラボ企画、久しぶりの公開テーマは離乳食。
今回は、離乳食でパパが最低限おさえておきたいポイントを、分子栄養学アドバイザーで『補完食のルールと実践がよくわかる あたらしい離乳食ガイド』著者の「あいか」さんに聞きました。
鍵になるのは、鉄分とエネルギー、そしてWHOが提唱する「補完食」という考え方。
「離乳食は、実はもっと自由でいい」──そんな肩の力が抜ける話まで、この記事で解説します。
離乳食でパパが必ず知りたい栄養素2選|鉄分とエネルギー

パパしるべ編集長のジョージです。
SNS累計20万フォロワーを誇る、寝かしつけや教育に関する子育てインフルエンサー「ねんねママ」さんとのコラボ動画企画第3弾!
今回は、離乳食について分子栄養学アドバイザーであり、SNS累計10万人(2026年8月現在) のインフルエンサー「あいか」さんにお話を聞きました。

男性の育休取得率が50%を超えて、家事育児を幅広くおこなうパパは増えていますが、様々なデータを見ると、そんな状況でも最も手を出していない人が多いのが「料理」のようです。
もともと苦手意識がある人も多いでしょうし、女性の方が割と積極的にやっているケースも多いのかもしれません。
その料理の中でも特にハードルが高く感じやすい「離乳食」。
料理も苦手なのに…そう思う人も多いかもしれません。

あいか:私のSNSに来る人は99%がママです
あいかさんの言葉からもそんな様子がうかがえます。
でも、だからといって何もしなくていいわけではありません。
ママが離乳食を作っている間、子どもの面倒を見たり、寝かしつけしたり、離乳食を作った後の食器の後片付けというサポートの仕方もありますが、知識という面も大事なんです。
というわけで、あいかさんに聞いた「パパにも知っておいてほしい離乳食のポイント その1」はこちら!
離乳食のざっくりとした流れ
あいか:最初は例えばペーストから入って、次はみじん切りのようなものを食べさせて、みたい な流れがあるので、ざっくりとした感じでいいので“流れ”を、パパも把握しておいてもらえるとママはすごく気持ち的に楽かなっていうのはあります。
当たり前のことですが、やっぱり基本は大事ですよね。
まあ、この辺はなんとなく想像がつくのではないかとは思いますが、ここでねんねママさんから補足が入ります。

ねんねママ:あとは自分の子どもがどのくらい離乳食が進んでいるのかも知っておいてほしいですね。
よく聞くトラブルとしては、実家や義実家に連れて行ったときに、おばあちゃんが孫に何かを食べさせちゃうみたいなことがありますが、そこでちゃんと守ってもらいたいんです。
でも、そこもある程度の知識とか、お子さんの進み具合がわかってないと難しいですよね。
確かに。ここは押さえておきたいポイントですよね。
そもそも時代によって離乳食の情報も変わってきていますから、余計にここはしっかりと把握していないといけないところ。
特にパパの実家側だとママは言いにくいと思うので、大事です。
そして、離乳食というと栄養の部分も気になります。
とはいえ、いろいろ調べると調べるほど、あれもこれもとハードルが上がってきてしまうところもあるので、「パパにも知っておいてほしい離乳食のポイント その2」とにかく「これだけは覚えておけ!」というものを聞きました。
鉄分とエネルギー!特に“ヘム鉄”
あいか:まずは鉄分。母乳育児をしているお子さんの場合、6か月を超えると足りなくなってしまうので、離乳食で補給する必要が出てきます。
もう1つがエネルギー。これもやはり母乳やミルクだけだとだんだん足りなくなってくると言われています。
もちろん個人差はあるんですけれども、例えばずりばいとかをするようになったりするとグンと必要なエネルギー量が上がっていくし、また歩き出すとさらに上がっていくっていうような形で、赤ちゃんは本当にちっちゃい体でたくさんエネルギーを使っています。
そこをしっかりと補充してあげられるような離乳食にしていくと、発育だったり機嫌が良くなったりとかよく眠れたりとかそういうことにつながっていくかなと思います。
なるほど。鉄分とエネルギーですね。
鉄分というと、ホウレンソウとかひじきに多く含まれているイメージですけど...合ってますかね?

あいか:もちろんホウレンソウとかひじきにも鉄分は多く含まれているんですけれども、残念ながらホウレンソウとかひじきの鉄分は吸収率が低いんです。
鉄分には “非ヘム鉄”と“ヘム鉄”という2種類があって、ヘム鉄の方が吸収率は高くて、大体 20%から30%ぐらい。一方、非ヘム鉄の方は5%ぐらいしかないと言われています。
ホウレンソウやひじきは、非ヘム鉄。ヘム鉄がとれるのは動物性のたんぱく質から。
お肉とかお魚に含まれているのでできるだけお肉、お魚をしっかり食べさせてあげてタンパク質もヘム鉄もを取っていくようなことを意識するといいかなと思います。
鉄分が2種類あるなんて!
これは知らなかったパパも結構いるんじゃないでしょうか?
なんとなく、肉や魚というのは食べにくいんじゃないかな?とかまだ早いんじゃないかな?と慎重になりがちですが、むしろ必要な栄養が入っているんですね。
あいか:市販のベビーフードを使うのは罪悪感があるという人も結構いると思いますけど、鉄分についてはベビーフードや補助的なアイテムの方が取りやすいという部分もあるので、活用するのは全然アリです!
これは助かりますよね。
離乳食と何が違う?WHO提唱「補完食」をパパにも解説

「補完食」と「離乳食」の違いは?
あいかさんが出版した最新の著書のタイトルは、「補完食のルールと実践がよくわかる新しい離乳食ガイド」。
「離乳食」は知っていても「補完食」という言葉はあまり知らないというパパも多いと思いますが、どんな違いがあるのでしょうか?
あいか:補完食とはWHOが提承しているものなんですけど、母乳やミルクだけでは足りない栄養を補完することが目的。
離乳食にもそういう要素がないわけではないですけど、日本の場合は離乳食の進め方が慎重すぎるくらいなので、栄養が補うのはなかなか大変なんです。
例えば、離乳食を始めるころによく出てくる“10倍がゆ”って、エネルギーが母乳の半分くらいしかないんです。もちろん最初に食べ物を口に入れる練習としてはいいんですけど、それじゃエネルギーがなかなか足りませんよね。
“5倍がゆ”でようやく母乳と同じくらいのエネルギーなので、生後半年とかの段階でももう“5倍がゆ”をどんどん進めて大丈夫なんです。
確かに“離乳食”の主な目的は文字通り“乳離れ”だと思いますが、“補完食”というと栄養を補うことが主な目的になるので、視点はだいぶ変わりますね。
それにしても、10倍がゆは今ほとんど使わないそうで、びっくりでした。一生懸命孫に食べさせていたのに…。
あいかさんの最新刊では、今まで本になっているものがなかった補完食の進め方や具体的なメニューやレシピをまとめたもの。
実際にあいかさん自身がお子さんに実践してきた経験を基に作られたそうなので、要チェックですね!
離乳食は自由でいい!パパ・ママの気持ちがラクになる考え方
最後にあいかさんから、今離乳食を頑張っているママやパパに応援メッセージをいただきました!

あいか:今の日本の離乳食の進め方は本当にすごくきっちり決まってるようなイメージで、慎重に進めていかなきゃいけないみたいな感じがあるんですけれども、意外と離乳食って自由なんです、本当は。
最初から10倍がゆじゃなくて5 倍がゆでもいいですよとか、野菜はもうちょっと濃いベーストであげてもいいですよとか、そういったことがあるので 、色々なSNSとか見ているとこの子はこんなの食べられて、うちの子はこんなに食べられてないみたいに不安になってしまうこともあると思います。
目の前のお子さんの様子を見ながら、無理なく、型にとらわれずに進めてもらえると気持ちも楽になりますし、短い期間ですけど素敵な経験になるんじゃないかなと思います。
力強いお言葉、ありがたいです!
ちなみにねんねママさんが、あいかさんから聞いて楽になった言葉も教えてもらいました。

ねんねママ:本とかを見ていると、離乳食って初期、中期、後期とかきっちり分かれていて、“はい!次みじん切り”みたいタイミングで次のステップに階段を上がるみたいなもののようなイメージがあったんですけど、あいかさんに“そうじゃなくてグラデーションでいい”と言われてハッとしました。
急に上がらなくてもいいんだ、と聞いて気持ちも楽になりましたね。
困っている人や悩んでいる人が多いからこそ情報もたくさんありますが、大事なのは目の前にいる子どもと、一緒に楽しみながら進めていくこと。
ここで素敵な経験をすると、今後の食事がもっともっと楽しくなってくるはずです。
大変なこともたくさんあると思いますが、頑張っていきましょう!
今回のインタビュー、完全版はYouTubeで観ることができます!
気になった方はぜひチェックしてください!
企画協力
【ねんねママ】
乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2025年現在、SNSの総フォロワーは約20万人。
TVやラジオなどメディア出演、新聞の育児コラムや育児雑誌にも掲載実績あり。
著書『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』(ともに青春出版社)
