子供がいるけど離婚したい!そう考える夫婦に潜む”対等ではない”関係とは

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子供がいるけど離婚したい!そう考える夫婦に潜む”対等ではない”関係とは

かつてに比べて、離婚経験がある人は身近な存在になっているように感じます。

とはいえ、離婚したいけれど子供がいるとなると、「本当にこのまま別れていいのか」「子供のためにも今の関係を続けるべきなのか」と、簡単には決められず悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今回は、まさに今夫婦の危機を迎え、離婚するかどうかで悩むパパに向けて、アドラー式子育ての第一人者・熊野英一さんが「離婚を考える背景に多く見られるいびつな関係性」と、その向き合い方をアドバイスします。

「離婚する」か「離婚しない」かの二択で苦しくなっているあなたにこそ、読んでほしい内容です。

「離婚するor離婚しない」二択になったら注意

「離婚するor離婚しない」二択になったら注意
質問者
質問者

5歳と3歳、二人の息子を共働きで育てています。

子どもたちは本当にかわいくて大好きなのですが、妻との関係がうまくいっていません。

お互いに仕事をしながら子育てをしているはずなのに、大変なこと、困ったことに対応するのは私ばかり。

このまま関係性を続けていくのが辛くて本気で離婚も考えています。これって私がいけないのでしょうか?

まずは日々の仕事と子育てお疲れ様です。

きっと大変な中で両方に向き合っているのに、なかなか妻とは分かり合えないと感じていると思いますが、それは本当に辛いですよね。

かなり追い込まれているようなので、少し視点を変えながら一緒に考えていきましょう。

子供がいても離婚は”絶対ダメ”ではない

実は私も子どもがいる状況で離婚した経験があります。

だからというわけではないですが、それは一つの選択肢で、法律的にも認められているわけで、絶対にいけないということではないと考えています。

互いに思いを寄せて、一緒にやっていこうと決めたかもしれませんが、うまくいかないときだってあります。

互いに幸せをはぐくむことを目的としていたなら、それがどうしてもかなわないのであれば、別れることがお互いのためにもなるかもしれません。

また、お子さんのことは確かに気になると思いますが、両親が離婚したからといって、必ず不幸になるわけではありません。

あなたにもパートナーにも子どもたちにも、離婚の先に人生があります。

そこで終わりではありません。

不安もあるとは思いますが、そこから自分がどうするか?にもかかってくると思います。

「離婚する」「しない」以外の選択肢はないか考えてみる

質問を見る限り、かなり切羽詰まった状況で、「離婚する」と「離婚しない」の二択で考えているように見受けられます。

しかし、選択肢は本当に2つしかないでしょうか?

一時的な別居を含め、そこを決める前にできることはもう少しあるのかもしれないと感じます。

傾向として、極端な二択で悩んでいるときというのは、視野がとても狭くなっていることが多いと感じます。

まずは、パートナーとの話し合い。

そして、周りにいる信頼できる人や専門家に相談してみることで、もう少し極端ではない柔軟な選択肢が出てくる可能性は大いにあると思います。

離婚を考える夫婦に共通する”対等じゃない”関係性とは

離婚を考える夫婦に共通する”対等じゃない”関係性とは

夫婦に必要なのは“服従”ではない

アドラーはこんな言葉を残しています。

アドラー心理学のポイント

夫婦や恋人に必要なのは、服従ではなく、対等な関係だ

アドラーは、夫婦や恋人の関係においてお互いを上下で捉えるのではなく、対等なパートナーとして向き合うことを基本としています。

対等とは、相互信頼、相互尊敬をしたうえで、パートナーはもちろん、自分自身も大切にしていくことができる関係だと思います。

「夫婦円満の秘訣は嫁さんの言うことをハイハイと聞くことだ」

そんなことを言う方も昔はたくさんいましたよね...。

ハイハイと言うことを聞くことができるほど、パートナーを信頼し、リスペクトしているのであれば、あながち間違っていないのかもしれませんが、文字通り言うことに従うような服従する関係は疲弊してしまいますよね。

結局は、夫婦のどちらかが自分を犠牲にして精神的に追い込まれているような状況だと、そこから脱したい、つまり離婚が浮かぶケースが多いように感じます。

”対等”を築くのが一番難しい理由

アドラー的に言うと、パートナーのことをいろいろ言うよりも、まずは自分自身がパートナーに共感し、主導権争いから降りて、対等に臨むことをアドバイスすることになりますが、実際はそれがなかなか難しいんですよね。

経験者として、本当にそう思います。

ただ、一度バランスを失った関係はそう簡単には元に戻らないことが多いので、そこは地道にやっていくしかないところではあります。

まずは、現状抱えている思いを率直に伝えること。

途中で話をすり替えられたり、大きな声で威嚇されたり、いろいろなことが考えられると思いますが、そこは続けていくことで伝わる可能性は高まります。

また、一方的に言いたいことを言うだけでなく、相手の言うことも聞く。それが対等なので。

きっともうすでにいろいろなことを考えて、実践した上で、もうこれ以上対等な関係は望めないと感じている。

なので離婚が視野に入っているとは思いますが、焦って答えを出さないように慎重に考えてみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 二択になったら視野が狭まっている証拠。周りの人を頼ってみよう
  • 夫婦に必要なのは服従ではなく対等な関係
  • 対等を築くのは一番難しい、継続的にトライしてみて

あくまで想像ですが、きっと夫婦が両方とも「うちは対等です」と心から言える夫婦の方が、圧倒的に少ないように感じます。

大きな決断も決して悪いことではないですが、落としどころを探すことももう少し続けてみてもいいかもしれませんね。

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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