新年度初めてのPTA参加でびっくり!意見がまとまらない時はどうする?

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新年度初めてのPTA参加でびっくり!意見がまとまらない時はどうする?

新年度、話題になることが多いPTA。 

初めて役員や会議に関わることになり、「意見がまとまらない」「どう立ち回ればいいかわからない」と戸惑う保護者も多いはず。

今回は、PTA運営の難しさに悩むパパからの相談に、アドラー式子育ての熊野英一さんが回答。

初めてのPTA会議を前向きに進めるための考え方と関わり方を紹介します。

初めてのPTAで意見がまとまらないのはなぜ?

初めてのPTAで意見がまとまらないのはなぜ?
質問者
質問者

この春から初めてPTAで役員になりました。

今年度のやるイベントを決める会議に出席したところ、10人いる役員がそれぞれ自分のやりたいことを主張してまったくまとまる様子がありませんでした。

この先が思いやられます。どうしたらいい形で運営できるものでしょうか?

子どもが通う学校のためにPTAの役員を引き受けたのですね!

それは積極的で素晴らしいと思います。

せっかくなら楽しいものにしたいと思うので、どうしたらいい形に持って行けるか?一緒に考えてみましょう。

やる気があるのはいいこと

自分からやりたいことを言うのは日本人の多くが苦手とすることです。

そんな中で、あなたが所属するPTAはみんながしっかりと主張をしているとのこと。

それほどやる気があるメンバーが集まるということは、決して悪いことではないはずです。

みんなが持っているやる気や、行動力を同じベクトルにそろえることができれば、きっとすごいパワーがうまれるでしょう。

それに、意見が違うということはそれだけバリエーションも豊富なんだと思います。

選択肢が多くあることは、少ないよりも広がりがあるとも言えますよね。

考え方によっては、いいところも多い現状を踏まえて、まずはその可能性を信じて進んで行ってほしいと思います。

PTAの共通の目的は何か?

企業の場合、「利益を上げること」や「存続すること」といった明確な目的があります。

そして、その目的に従って意思決定がされることが基本となります。

また、性別や世代などが違っても、そもそも同じ目的を見据えて集まっているものなので、比較的意見がまとまりやすいものです。

PTAに限らず、マンションの管理組合や町会なども、性別や世代は様々ですが、そもそも同じ目的をもって入ってきたかというとそうではないですし、生活環境や価値観などもバラバラ。

そうなると、なかなかまとまりにくいものです。

PTAに関しては「子どものため」という目的があるかもしれませんが、何が子どものためなのか?というところは人それぞれですし、意外とアバウトです。

あなたのPTAの役員の人たちはそれぞれ「子どものため」を思って主張しているのだと思いますが、そこにはずれがあるように感じます。

なので、より具体的に目的を決める必要があると思います。

今年度は子どもたちにどんなことをして、どんな風に喜んでもらいたいか?

予算や時期など、枠組みもあらかじめ決めてからでないと、意見は無限に広がるだけでまとまりません。

きっと何がやりたいか?から考えるのではなく、目的や枠組みを決めるところからはじめてみた方がよさそうです。

意見がまとまらない時の関わり方と対話のコツ

意見がまとまらない時の関わり方と対話のコツ

話し合いに必要な「共同体感覚」

組織をマネージメントするために役立つアドラーの言葉を紹介しましょう。

アドラー心理学のポイント

「共同体感覚という理想は、人間にとって“導きの星”だ。その星を追う旅が人生を豊かにする」

アドラー心理学では「共同体感覚」といって、仲間同士で貢献し合い、協力していくことを大切にしています。

目的や枠組みを決めたいと思っても、互いが仲間と思い、貢献し合う気持ちを持っていないと、なかなか話し合いが成立しないことになってしまいます。

役員みんなが共同体感覚を持つためにはどうしたらいいのでしょうか?

誰かが言い出すのを待っていたとしても、きっと何も変わりません。

また、当事者たちは良かれと思っている中で、問題に気づいていない可能性もあります。

だったら、初めて参加したことで違和感に気づいたあなたが、勇気をもって話し合いの手順を提案してみてはどうでしょうか?

あなたがPTAに貢献し、協力していく姿勢を見せることで少しは周りにも影響が及んでいくかもしれません。

ひたすら共感&対話

そもそもどのイベントをやるかに正解はありません。むしろほとんどは正解なんだと思います。

だからこそ正解を探さず、納得解を探す努力が必要だと思います。

バラバラに散らかった意見かもしれませんが、まずはひとつひとつの意見に共感して、その提案した人の思いに耳を傾けていきましょう。

現状周りの人が聞く耳を持っていないとしても、まずはあなたが聞くことからはじめるのです。

人は、自分の意見を聞いてもらい、共感されてはじめて、周りの人の意見を聞く体勢に入れるものです。

そこからは互いの意見に優劣をつけたり、ジャッジしたりせずに対話を促していきます。

そのうちに主張のぶつけ合いではなく、共同体感覚を持った有意義な話し合いに進んで行く可能性は十分にあると思います。

さきほどのアドラーの言葉には「共同体感覚という理想」とあります。

もしかしたらあなたはまとまりのない現状に対して、改善を諦めかけているかもしれません。

しかし「どうせ無理」となったところで前進は止まってしまいます。

少なくともアイデアや行動力に高いポテンシャルを秘めているであろうコミュニティのようなので、理想を諦めずに、一人ずつでも協力者を増やして少しずつ前に進んで行くことを目指してほしいと思います。

すぐに劇的に改善することはなかなか難しいかもしれませんが、一歩ずつ進んで行きましょう!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 見方を変えてポテンシャルを発見する
  • 目的と枠組みをより具体的に明確にしてみる
  • 共感と対話を繰り返し共同体感覚を浸透させていく

何かとネガティブな話題も多いPTAですが、子どもたちや学校にとっていいものになる可能性も十分にあります。

仲間となっていい形を探ってみてください!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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