妻から「節約できない夫」と呼ばれて。改善方法はある?

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妻から「節約できない夫」と呼ばれて。どうしたら浪費をやめられる!?

子育ては何かとお金がかかります。

そうなると必須になるのが「節約」ですが、苦手な人も多いと思います。

今回は、どうしてもお金を使ってしまいがちで、妻から「節約できない夫」という烙印を押されてしまったパパからのご相談。

浪費をやめて、節約ができるようになるにはどうしたらいいのでしょうか?

アドラー式子育ての熊野英一さんからのアドバイスをいただきました。

「節約できない」は「節約しない」と同じ

「節約できない」は「節約しない」と同じ

質問者
先日、ママ友から妻が私のことを「節約できない夫」と話していたと聞きました。

自分でもわかってはいるのですが、昔から節約が苦手で自分でもどうにかしたいと思っています。

うまく節約できる方法はないでしょうか?

妻からの間接的なダメ出しは本当に効きますよね…。

でも、そのくらい深刻なのかもしれません。

ここはひとつ本気を出して考えてみましょう。

あなたは「節約しない」ことを選んでいるだけ

アドラー心理学の考え方

"人はすべての行動を自分で決めている"という「自己決定」と考え、「〇〇できない」というものについて「できない」のではなく自分で「〇〇しない」と決めていると考える

上記の考えでいくと、あなたは「節約できない」のではなく「節約しない」ことを選んでいるだけということになります。

今が心地よいのであれば、何かを変えることは大変ですし、変えない方がずっと楽。

だからこそ、自分から何かを変えることはなかなか選ばないものです。

節約に関して言えば、ちょっとは苦しいと感じているかもしれませんが、今までなんとかなってきたことから「正直そこまで困っていない」というのがあなたの本音ではないかと感じます。

つまり、節約に対する優先度がそれほど高くない。

だからこそ、「つい」という言葉に甘えてしまい、本気で節約に臨む気持ちがないのではないでしょうか?

家族は共同体である

あなたは困っていないかもしれません。

でも、あなたが使いすぎてしまった分を妻がやりくりしているのだとしたら、妻は困っています。

また、今はなんとかなっていても子どもが大きくなった時に困ることが出てきてしまう可能性もあります。

あなただけがハッピーに過ごせることがベストだと思いますか?

そんなことはないですよね。

目指すのは「家族」という共同体のみんながハッピーに過ごせるほうがより素敵だと思います。

もちろんその「家族」にはあなたも含まれているので、あなたひとりが我慢して、他の家族がハッピーというのも違います。

そう考えたときに、みんなでハッピーになるためには協力することが大切だと思います。

お金に関して、今のあなたは家族に協力できているでしょうか? 

ちょっと考えてみて欲しいです。

ではいくら節約すればいいのか?

いくら節約すればいいのか?

実は詳しくわかっていない

節約が苦手な人の多くは、ただ漠然と「節約しなければいけない」と捉えていることが多いように感じます。

お金を使うときに、毎回「これ、買っても大丈夫かな?」と考えるのはすごくストレスになりますし、かけるべきところにちゃんとお金をかけることも大事です。

まずは「何を」「どのくらい」節約したらいいかを明確にすることから始めるといいと思います。

もちろん、その前にはまず自分が通常いくら使っているかを知ることも大切。

その上で、現実的にできる範囲の節約を設定してみましょう。

例えば、月に10万円使っているのであれば、いきなり5万円にするのはハードルが高すぎますよね。

まずはそれを9万円にしてみる。

それでもさらにできそうなら8万円に減らすといった段階的に進めてみて、これ以上は難しいというラインを割り出してみたらどうでしょうか?

例え最終的な目標が月5万円だとしても、少しずつ時間をかけることは必要です。

最初から無理な設定をすると、うまくいかないことの方が多いと思います。

「いくら使えない」より「いくら使える」を考える

また、この時に「減らす金額」つまり節約する金額に目を向けると「1万円も使えなくなる」と感じると思います。

反対に「9万円は使える」と、使える金額に目を向けて考えると取り組む気持ちは変わってくるはずです。

ただ「我慢する」のではなく、「使い道を考える」ということです。

「使える金額の範囲であれば、無駄遣いしてもいい」という心持ちで考えることで、いつの間にか節約につながる行動になっていればそれでOKですよね。

使える金額は、自分ひとりで決めない方がいいと思います。

まずは家族で話し合ってみることから始めて、それでもうまくいかないときはフィナンシャルプランナーなど、お金に詳しい人の手を借りるのもいいでしょう。

また、「ついつい」が多くなりがちな人は、システム的に使えないようにする工夫もあった方がいいでしょう。

例えば、クレジットカードを持たないとか、デビットカードの上限を決めるなど、その方法も詳しい人に教えてもらったらいいと思います。

お金のことだけでなく、ダイエットや、禁酒、禁煙も似ているところがあると思います。

家族でハッピーになるために自分を変えたいと思うのであれば、本気で取り組んでみる。

ただし、急激に変化しようとするのではなく、できる範囲で少しずつ。

一歩ずつ進んでいきましょう!


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 自分は、家族という共同体に協力できているか考えてみる
  • できる範囲で少しずつ使う金額を減らしていく
  • 「我慢する金額」ではなく「使える金額」に注目して取り組む

値上がりが激しい今は、お金のことが本当に悩ましいところです。

でも、不平を言ったり、ストレスをただ感じ続けるだけでは精神的に辛いだけなので、視点を変えて少しずつ進んでいきましょう!

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熊野英一

株式会社子育て支援 代表取締役 / ボン・ヴォヤージュ有栖川 代表
子どもたちの居場所づくりプロジェクト「ビリーバーズ」統括リーダー
アドラー心理学会 正会員 / 個人心理学会 正会員

著書は『アドラー式 老いた親とのつきあい方』(海竜社)『アドラー式子育て 家族を笑顔にしたいパパのための本』(小学館クリエイティブ)ほか。編著は『急に「変われ」と言われても』(小学館クリエイティブ)。

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