窓は全開にしない方がイイ!?上手な換気のコツ

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窓は全開にしない方がイイ!?上手な換気のコツ

このご時世、特に換気のことが気になりますよね。

どうせしないといけないならできれば効果的にしたいもの。

今回は、そんな換気を上手にするコツをNPO法人tadaima!の三木智有さんに教えてもらいました!

やっぱり最強はキッチンの換気扇

やっぱり最強はキッチンの換気扇

最近は集合住宅などに自動で24時間換気をしてくれるシステムが入っている場合もありますが、基本的な換気は換気扇と窓を使えば十分に行うことができます。

ただ、そこにもコツがあるんです。

改めて、換気のシステムについて説明すると、換気は「室内の空気を外に出す=排気」と「外の空気を室内に取り込む=給気」があります。

このうち「換気扇」は「排気」の役割を担っていて、空気を外に出すことによって、今はほとんどの家の壁についている換気口や開いている窓から「給気」して、空気が入れ替わります。

換気扇を回すと、空気に流れが生まれます。

これによって換気を促してくれるので、換気扇もできるだけ頻繁に回すようにしましょう。

換気扇は消費電力が少ないので、つけっぱなしにしておいても電気代の心配はそれほどありません。

(※換気扇は機種によってはタイマーなどがついていて長時間稼働ができないものもあります。説明書などがあれば確認してください)

中でも排気する力がとても強いのはキッチンの換気扇。

しっかりと換気したいときは、いったん「強」で回して、家全体の空気を流すようにすることをオススメします。

お風呂の換気は窓を閉めて

お風呂は窓を閉めて換気

蒸気がこもりやすい浴室には換気扇がついています。

そんな浴室に窓がついている場合「窓も開けて、換気扇も回す!」という方法をとっている人も結構いると思います。

確かに一番換気できそうなイメージがあるかもしれませんが、実はこれが間違い。

窓の場所にもよりますが、この方法だと、窓から入った外の空気がそのまま換気扇を通って出て行ってしまうので、窓まわりの換気しかできないのです。

浴室の換気をする際のコツは、「窓も、扉も閉めっぱなしで換気扇回す!」のが正解。

でもそうすると「換気扇で排気はできるけど、給気はどうするの?」という疑問が芽生えますよね。

だいたい、お風呂の扉の下の方には給気できるスリットなどがあります。

ちゃんと掃除しないとすぐカビだらけになっちゃうあそこです(苦笑)。

あの下の方にあるスリットから空気が入って、換気扇に吸い込まれていくことで、浴室全体に空気の流れが生まれるようになっているのです。

片方の窓は全開にしない!

片方の窓は全開にしない!

窓を開けて換気をする時もコツがあります。

基本的には「空気の通り道」を作ることを意識して、窓は2カ所以上、できれば対角線上にある遠い窓を開けるということは知っている人も多いかも知れません。

実は、その他にもコツがあるんです!

それは、風が入ってくる窓をなるべく小さく開けるということ。

先程の浴室換気の話を思い出してください。

給気は窓からではなくて、ドアの下にある小さなスリットから行うと伝えました。

実は、空気には「小さい隙間から勢いよく入り、大きな隙間から出ていく」という性質があります。

隙間風が、やたらピューピュー入ってくる印象はありませんか?あれと同じことです。

風が全然ない日は両方大きく開けてもいいのですが、風があるときであれば、風が入ってくる方の窓は少なめに開けて、反対側の窓を大きく開放すると、空気がそちらに向かってすんなり流れてくれます。

最後に、ちょっと忘れがちな注意点をひとつ。

換気している時は、ドアにはストッパーをかけようということです。

換気中は空気の流れで突然ドアがバタン!と勢いよくしまったりすることがあります。

大人だったらビックリするだけで済むことも多いですが、もしもそこで挟んでしまったりしたら、ゾッとしますよね。

特に小さい子どもがいる場合は注意してほしいところです。

換気することはもちろん大切ですが、それでケガなどをしないように気遣いを忘れないでください。

三木智有

NPO法人tadaima! 代表

1980年、鳥取県生まれ。フリーでインテリアコーディネーターの仕事を請け負うかたわら、男性の暮らし方を変えていきたいと2011年NPO法人tadaima!を設立。”10年後、20年後も「ただいま!」って帰りたくなる家庭にしよう!” をスローガンに、家族の家事シェアを当たり前にする活動中。

NPO法人tadaima!
http://npotadaima.com/

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