子供へのキスで虫歯がうつる!?パパに伝えたい歯の常識を専門家が解説

大切なことはわかっているけど子どもたちを相手に苦戦することも多い歯のケア。

その中でも「子どもにキスをするのは歯に良くない」という話はよく聞きます。

実際のところはどうなのでしょうか?

今回は中目黒コヤス歯科の院長でありラッパーとしても活動している、Dr.COYASSこと小安正洋先生にその真相を伺いました。

絶対にキスをしちゃいけないわけじゃない

歯はもちろん口の中の健康を口の中の健康を保つことは、子どもも大人も大切なことです。

ただ、わかっていてもなかなか正しい知識を持っていないことが多いのも事実。

小安先生!ぜひ教えてください!

最近ではかなりの人が知っていることかもしれませんが、歯科医の観点から見ると、不用意に子どもにキスをすることはできれば避けて欲しいです。

原因はシンプルに親の口の中にある菌がうつってしまうということなんですが、これは虫歯だけでなく、歯周病も感染の恐れがあります。

つまり、絶対にキスをしてはいけない、ということではありません。

もしもどうしてもしたいときはお近くの歯医者さんに行って自分の口の中に虫歯や歯周病のリスクがないことをしっかり確認した上でしてください!

子どもは常に感染のリスクがあります。

しかも親からの感染のリスクが一番大きいのです。

キスはもちろん、同じスプーンなどを使うことでも同じようにリスクは高まるので、出来れば避けて欲しいものです。

ちなみに赤ちゃんの口の中は無菌状態から始まります。

その後、食生活などいろいろな環境によって口の中の状況は変化していくのですが、乳幼児の間は唾液が多く出るので口の中の環境は比較的安定しています。

しかし、永久歯に変わってくるタイミングでその状況は変わっていくのでより注意していく必要があるといえるでしょう。

口をゆすぐだけでも虫歯への効果はある!

子どもの歯のケアで一番大変なのが歯磨き。

本当にうまくいかないものです。

効果的な歯磨きの方法やタイミングはあるのでしょうか?

よく効果的な歯磨きの仕方を聞かれますが、歯並びに個性があるので、それも人それぞれです。

どこが虫歯になりやすいのか?というところは小児歯科などをやっている歯医者さんであれば教えてくれますのでぜひ聞いてみてください。

また、一番リスクが高いのは歯の間。

なので、歯ブラシだけでは落とせないことが多く、糸ようじ、フロスなど歯の間をケアするグッズを使った方が効果的です。

毎日とまでは言いませんが、3日に1回くらいはぜひ使ってください!

歯を磨くタイミングは基本的に食後。

ただ、正直子どもの場合は毎回しっかり磨くのは難しいことが多いので、毎食後はちゃちゃっと軽く磨いて、夜寝る前に時間をかけて丁寧に仕上げ磨きまで行えばOKです!

無理に歯磨きをしようとしすぎて、子どもが歯磨き嫌いになってしまうことが一番問題なので、注意してください。

人によっては、何かを食べた後にとりあえず口をゆすぐだけにしているという場合もありますが、これも効果はあります。

ものを食べると多くのケースで口の中のpH(ペーハー)値は酸性になり、これが脱灰(だっかい)という歯を溶かす現象を起こしてしまいます。

口をゆすぐことは歯ブラシのように汚れを落とすことは出来ませんが、口の中のpH(ペーハー)を元に戻すことには効果があります。

自分にも子どもがいるので歯磨きが大変なことはわかりますが、できることをしっかりやってあげてください。

なるほど。

子どもの口の中を健康に保つにはやっぱり親が気を付けないといけないのですね。

皆さんも、ぜひ参考にしてください!